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2022.11.07
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カテゴリ: 書籍
幼女戦記 第11巻 -Alea iacta est-

幼女戦記 第11巻 -Alea iacta est-

 カランドロ大佐「要するに、帝国には滅んでいただきたい。それが、先方の嘘偽りなき希望です」(118ページ)
著者・編者 篠月しのぶ=著
出版情報 KADOKAWA
出版年月 2019年2月発行

統一暦1927年9月10日、ともに大将に昇進した ハンス・フォン・ゼートゥーア クルト・フォン・ルーデルドルフ は帝都でクーデターを起こすことを検討する。だが、ルーデルドルフの執務室を出た ゼートゥーア大将 は、 ターニャ・フォン・デグレチャフ 中佐にルーデルドルフ大将の殺害計画を打ち明けた。
一方、 エーリッヒ・フォン・レルゲン 大佐は、イルドア王国の ヴィルジオニ・カランドロ 大佐に講和の仲介をするよう工作していた。 レルゲン大佐 は、無賠償・無併合・民族自決の3本軸が帝国が最大限譲歩しうるラインだと考えていたが、 カランドロ大佐 は理解できなかった。交戦国が望んでいるのは帝国の滅亡だったからだ。

統一暦1927年9月26日、海上封鎖をしていた帝国軍潜水艦が、中立国である合衆国の貨客船を2隻も攻撃してしまう。
10月2日、東部方面軍司令部にて、 ルーデルドルフ大将 ゼートゥーア大将 は今後の作戦計画を巡って激論をかわした。 ルーデルドルフ大将 が退出した後、 ゼートゥーア大将 はターニャに ルーデルドルフ大将 の殺害を命じた。
翌10月3日、 ルーデルドルフ大将 が乗った帝都へ帰る輸送機の護衛として、ターニャが率いる 第二〇三航空魔導大隊 の選抜中隊が護衛任務に就いた。帝都へ帰着する前に ルーデルドルフ大将 を殺害する計画だった。しかし、帝国の領空にも拘わらず連合王国の爆撃機が襲いかかり、航空支援を得られない 第二〇三航空魔導大隊 の奮戦虚しく、 ルーデルドルフ大将 が乗った輸送機は撃墜される。計画は失敗だったが、結果として ルーデルドルフ大将 は帰らぬ人となった。
10月4日、 ゼートゥーア大将 が東部方面軍から参謀本部に帰還し、大将、戦務参謀次長、査閲官を兼ね、軍を掌握した。 ゼートゥーア大将 レルゲン大佐 に、合衆国と同盟を結ぶ兆しがあるイルドア王国への攻撃を命じた。そして、ターニャの サラマンダー戦闘団 にも参戦を命じた。命令とは、伝達されるものだ。上位者から、下位者へ。そこには、いかなる例外もあり得ない。

ルーデルドルフ大将
だが、 ゼートゥーア大将 は権力を掌握し、イルドア王国に攻め込むという博打に打って出る。本来、参謀本部という後方で作戦指揮を執る レルゲン大佐 までもが最前線に出て高揚する姿は、デスマーチで徹夜ハイになっているプログラマのようである。
「戦争へは、真面目にのめり込みすぎては心を病んでしまう。思い詰めるのは精神衛生に甚だ望ましからず」(270ページ)と思うターニャ。仕事と同じである。






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最終更新日  2022.11.07 18:08:47
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