DR650ある生活

気胸体験伝 第1話

気胸体験伝 第1話

2006年も例年どうり開幕。学校も春休みに入り、ぐうたら過ごしていた2月の中頃
予想だにしなかった恐怖に襲われることとなりました。

そう、肺のパンク 気胸 です。

原因は不明である。思い当たる節は・・無いことは無い^^;
ですので、気胸前日からその軌跡を追ってみる。

気胸前夜
あの日の夜は、若干疲れていたのですが、籠もってばかりのこの体。
肉体は強くありたいと思い、いつも通り日課である筋トレを遂行することに。
先ずは木刀を手に取り、素振りを始める。

ダンベル付き木刀です^^;木刀です
(写真の木刀はツバに1キロダンベルを2個固定した物です^^;)
この木刀で素振り500回~1000回/日がメニューでして、
この日は500回振りました
今にして思えば、これと拳立て伏せのコンボが
「気胸」の引き金になったのかも知れません

ダンベルです。10k
続いてダンベルです。10キロ。
こちらは右と左それぞれ100回/日のペースでママーリ進行していました^^


間にストレッチを挟んだ後、拳立て伏せを100回、腹筋を100回を行い終了。
ふうう、すっきりしたお( ^ω^)
入浴して2chでもみるか!
・・というわけで、入浴して汗流し。そしてだらだらした2chやら見た後、就寝。

気胸襲来
翌日、つまり気胸当日。この日も特に予定はなく、朝から元気に2ちゃんねるwww
何事もなく平穏に過ぎていく時間。そして昼下がり・・、
イスにだらしなく寝そべりつつパソコンを見ていると(謎
ノドになにか詰まらせたのか・・、突然少し咳き込む。

ツバなんかを飲み込んでしまって気管支に入っちゃうと、
咳き込むことがありますよね。あんな感じの咳き込み方でした

あー、ツバでも飲んじゃったかな。ウガイでもしとくか。
と、洗面所へ向かう。

何回か咳き込んでいる内に
息苦しさと胸に軽い痛みや違和感を感じるようになった。

さて洗面所。ここでウガイしていると、
ここ数日間感じていた「 違和感 」が勘違いではないことに気づく。
その違和感というのは、のどの奥にある「何か」によって
なんかこう・・、水が押し返されてる感じで
ウガイが長く続かなのだ。それが今日に至っては、2秒も続かないのである。

おかしい。疲れているのかな・・。
何やら胸部に倦怠感を感じる中、
騙し騙し部屋に戻るとイスに座ったまま夕方まで眠った。

夕時、眠りから覚める。
体はだいぶ楽になってるし、時計の針も18:00を過ぎていた。
なんだ取り越し苦労かよ。ほっとしながらイスから立ち上がると・・
立ち上がった瞬間

胸痛と共に一瞬呼吸が止まったのがハッキリと分かった。

!!???
な・・なんなんだぜ!?
もう一度イスに座ってみると

また胸痛とともに呼吸が止まる

まるで気管支が潰されたようだ。

じっとしている分には問題ないのだが、
体を起伏させる動作を加えると胸の痛みと呼吸困難に襲われる・・。
(;´Д`)ハァハァ  く・・苦しい。

一人で焦っている内に、家族が帰ってきた。
神経質な性分ゆえ、
ここで家族に相談すると色々脅されるだろうとおもい我慢しました。
騙し騙し明日をまつ。布団に入るときは辛かったが、
体勢を変えないでじっとしていればそれほど辛くもない(汁。
そうこうしているうちに眠りに落ち、新しい朝がきた。

うう・・?朝・・。
体を起こそうとするとやはり苦しい・・。
これは病院に逝く必要があるな・・。
ネットで市内の病院を探す。呼吸器科で検索をかけると
個人病院ながらCT撮影を行っているというクリニックをハケーン。

さっそく支度を済ませ、朝9時過ぎには出発
病院へはバイクで向かうことに。若干ながら前傾姿勢になるので苦しい・・。
とくに加速時の向かい風にはこたえるものがありましたorz

さて西鉄平尾駅周辺にあるというこの病院。
入り組んだ住宅街に構えているようで、
住宅街の迷路に迷い込んでしまう
住宅街を小一時間ほど徘徊していると、薬局を発見。
この薬局で○×クリニックについて尋ね、
ようやく到着。かなり人目につかない細い路地の真ん中に
その病院はありました。

早速受け付け。希望する検査に○をつけろというので肺気量とCT、
胸部レントゲンを希望しておきました。
その後、すぐに血圧や採血を受ける。
その後診察室へ。先生は明るく朗らかな方でした^^。
突然の呼吸困難と胸痛について訴えて診断を仰ぐ
先生はすぐに聴診器をあてると

先「大きく息を吸って~」

俺「ずうぅ~」

先「はい、力一杯はいて~」

俺「ハァァーー・・・ゼェェェェ」

先「うん、なるほど。自分でも分かったろ?ゼェェェェっていってるの」

俺「は・・はい」

先「喘息だな」

俺「ぜ、喘息なんすか」

先「ああ。で、CTは予約制なんだけどいつにする?」

俺「えっ。でも喘息ならその必要も(ry・・」

先(無言でにらみつける^^;;)

俺「・・(汗)。 では、金曜日の10時にいいですかね」

先「ははっ・・寝坊しないようになw」

・・結局、この日は3日後の金曜に肺気量測定とCT・胸部レントゲンの予約を取り

「喘息」

との診断を受け、気管支を広げる薬を処方して頂いた。

なんだ喘息かよw焦ってそんしたなぁ・・。

帰りの足取りは軽かったです。
帰宅後も相変わらず症状は続き、苦しかったのですが
やっぱり「病は気から」とはよくいったもので・・
気管支拡張の薬もあってか、
一連の症状も段々と楽に感じられるようになりました

そしてCT撮影日
相変わらず体を起伏させると

圧迫感のようなもの

があり息苦しいものの、
だいぶ楽になっている感じ。

病院に行こうか行くまいか

・・

迷ったが
一応予約してあるんだし、やっぱりいくべきだよなぁ・・。

・・というわけで今回も通院にバイクを使用。
向かい風や前傾姿勢になってもいくらか楽に感じられる。
このままどこかに走りに行ってもイイくらい^^^^^^^

神経質な癖に脳天気でもある自分は、
この検査で下される診断などこの時知る由もありませんでした・・。

鼻歌交じりで病院に到着♪ 受付をすませて検査待ち。
そして検査前には先生に声をかけられました。

先生「ヨォ。その後はどうだ?」

俺「だいぶ調子が良いです」

先「そうか!よかったな!」

検査だというのに、実に爽やかな滑りだしですね^^。

間もなく検査が始まりました。
始めに肺活量の検査を行ったあとCT撮影室へ。

初めてのCT。
撮影機はバームクーヘンのような、
どっかのビルのてっぺんにあるタンクのような形をしてました

撮影機のベットに横たわり
バームクーヘン状のトンネルをくぐりながら
看護師の指示に従いつつ深呼吸を繰り返す。
ベットは可動式で、撮影機と思われるトンネルを出入りする仕組み。
何往復かベットがトンネルを移動して、胸部CT撮影を終える。
案外おもすれー( ^ω^)検査でした。

最後の検査である胸部レントゲン撮影も終え
ロビーでテレビを観ながら結果待ち。
もう体のほうも快方に向かっていると思うから、
来週には阿蘇ツーリングにでもいこうかなwktk
など妄想してニヤニヤしていると・・

先生が真剣な表情ででこちらに歩み寄ってくるんです

そして開口一番

先「 おい!肺に穴があいとるぞっ !」

俺「・・・(゜д゜)  はい?

先「肺に穴が空いとるよ。
  管を入れて肺に空気を注入しないといけないかもな。
  うちじゃぁそれはできないから・・、
  どこかできる病院を紹介する。ちょっと待ってろ」

バタムッ(診察室のドアを閉める音が無情に響く)

お、おいおい。肺に穴が空いてるって・・。
しかも肺に管を入れるって・・

一体どうやっていれるつもりなんだよ!?
くそっ、一体俺をどうする気なんだ!?
不安で気が気じゃない中、
診察室のドア越しに
これから紹介される病院の医師との対話が聞こえてくる・・。

ああ、生殺しや・・(;´Д`)

かなり動揺しているうちに看護死からお呼びが掛かる

看「paikさん、診察室へどうぞ」

・・うつむき加減で診察室へ入室
そこには先ほどのCTと胸部レントゲンが張り出してあった。
しばらく先生から諸説名があったのだが
気が動転していて具体的には覚えていない・・。

先「大変だったね。気胸にかかってたみたいだよ」

俺「ききょう・・ってこの肺に穴が空く病名のことですか・・?」

先「うん。今にして思えば、
  初診の時に訴えてた圧迫感のある痛みや息苦しさは
  気胸にかかっていたからだったんだな」

先「どこに住んでるの?」

俺「○区の▼●です・・。」

先「そう。じゃあ、○○中央病院だな。改めて連絡いれるからすわってて。」

俺「あの・・、治療するには肺に管いれないといけないんですかね><;」

先「う~ん。微妙なんだよな。(CT)観て貰えば分かるけど
  右肺に3cmほど穴が空いて空気が漏れてるのが分かるよな?

俺「はい・・。だいぶ症状も治まってきていると思っていましたので・・
  穴を塞ぐには管を入れるしかないんでしょうか?

先「いや、経過観察して自然治癒させる場合もあるよ。
  切り傷なんかも時間が経てば塞がるのと同じだ。
  症状も軽くなってきていると言うし、このくらいなら
  あちらの医者も今日管をいれることはしないと思うんだが、どうだろうなぁ。」

先「あと気胸は癖になるんでなぁ。
  直っても何度も再発しやすいんだよ。2回目3回目だと
  手術して原因となるブラを切除することを勧める
  CTと胸部レントゲンを渡すから、
  これを持って今すぐ○○中央病院に行きなさい」

こうして○×クリニックを後にして、○○中央病院に向かう。
最悪、入院も考えられるので一旦帰宅し、バイクを置いていく。


第2部へ続く



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