パーキンソン病、私の場合
２００３年の夏、字の書きにくさに気がついた。
手がかじかんだみたいで素早く動かないのだ。
冬でもないのにどうして、と不思議だった。
肩こりがひどくなった頃だったので、冷え性になったのかなと
多少の不自由さを感じながら、普通に毎日を過ごしていた。
〈 右足が 〉
２００３年暮れ、歩くときに違和感を感じる。
右足の歩幅がせまい・・・？
この頃そのシーズン初めてのスキーに行ったのだが
１本めのリフトを降り、ゲレンデを滑りだしたとたん
豪快に転んでしまった。
そんなに上手な方じゃないけど何もない所だ。
今思うと身体のバランスがおかしかったんだろう。
家の階段につまずくこともたびたびあり、
何か身体がおかしい、と心配になってきた。
〈 マイケル・Ｊ・フォックス 〉
２００４年、確か１月。
マイケル・Ｊ・フォックス著の「ラッキーマン」を読む。
彼は、日本でも大ヒットした映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の
主役マーティーを演じたハリウッドの俳優だ。
他にも数々の映画やドラマに出演したスターだが、
何かの病気と聞き最近はスクリーンから遠ざかっていた。
その彼の自伝が出版されたのだ。
読み進んでいき彼の症状を知り、衝撃を受けた。
私と似ている・・・
頭が真っ白になった。
彼の病気は「若年性パーキンソン病」
〈 診断 〉
まちがいない、
若年性パーキンソン病と考えれば手足の違和感も納得がいく。
確信をもって神経内科を受診する。
医師の診察、検査やレントゲンの他、ＭＲＩも撮った。
結果、やはり「若年性パーキンソン病」。
覚悟ができていたので落ち着いて聞くことができた。
いや、まだ実感がわかないのだ。
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