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2018.08.20

原発ゼロでも乗り切れる、記録的な猛暑でも電力需給は安定的、一方、原発は問題山積 - 注目ニュースをわかりやすく【2018年8月20日】

テーマ：ニュース(100248)

カテゴリ：

猛暑こそ太陽光発電　最高気温更新でも安定

東京新聞 2018年8月20日
引用元：http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201808/CK2018082002000139.html

　記録的な猛暑が続いたこの夏、冷房を使う機会が増える一方で、東京電力管内の電力需給は、深刻な逼迫（ひっぱく）に陥った日がまだないことが分かった。太陽光発電の発電量が増え、節電の浸透で電力消費自体も減っていることなどが要因だ。東電管内で稼働している原発はゼロでも猛暑の日を乗り切っており、「電力の安定供給には原発が不可欠」とする政府や電力業界の主張はその根拠が薄らいでいる。
・・・

原発ゼロでも電力は足りている

記録的な猛暑が続いたこの夏ですが東京電力管内の電力需給は、深刻な逼迫に陥っていません。太陽光発電の発電量が増え、クーラーを使う真昼でも電力供給に余裕が生じているためです。「電力の安定供給には原発が不可欠」とする政府や電力業界の主張の根拠が薄らいでます。　 https://t.co/iKIKe2ECeg pic.twitter.com/38HRDYIWm2
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) 2018年8月19日

「記録的な猛暑が続いたこの夏、冷房を使う機会が増える一方で、東京電力管内の電力需給は、深刻な逼迫（ひっぱく）に陥った日がまだないことが分かった。」

言われてみると電力消費がピークにきているので節電しましょうといった話は聞かない。
太陽光発電の発電量が増えたこと、節電の浸透で電力消費自体も減っていることが原因だという。
東電館内で稼働している原発はゼロだ。それでも猛暑の日を乗り切っているわけで、「電力の安定供給には原発が不可欠」という政府や電力業界の主張はその根拠が薄らいでいるのではないかという。

電力会社は電気の使用可能量（供給）と実際の使用量（需要）を示す「使用率」について、安定的、やや厳しい、厳しい、非常に厳しいの４つのレベルに分けている。
この夏の使用率は、埼玉県熊谷市の気温が４１．１度と国内最高記録を更新し、東京でも３９度に達した７月２３日でも９２％と「安定的」だった。７月２日は「やや厳しい」となったが、この日以外はすべて「安定的」であった。

電力不足が避けられているのは、「気温が高い」との予報がある日に、東電が火力発電の発電量や他の電力会社から融通してもらう電力を増やしていることも要因だが、太陽光の発電量が、電気の使用するピークの時と重なることが大きいという。
太陽光発電は東電館内でも供給力の１割を超えるようになってきた。節電、省エネで電力消費自体も減っていることで、あまり原発に頼らずともいけそうだという記事になっている。

原発は問題だらけ

もんじゅ警報で模擬訓練中断 #もんじゅ #廃炉 #日本原子力研究開発機構 https://t.co/STdDlS1rva
— ニフティニュース (@niftynews) 2018年8月19日

一方、原発の方ではいろいろと問題が発生しているようだ。
例えば、廃炉が決まっている高速増殖炉「もんじゅ」では、使用済み核燃料取り出しに向けた模擬訓練をやっていたら突如警報が鳴り訓練を中止してしまった。警報の原因はまだ分からないため、訓練の再開の目処が立たないという。

核燃料棒に見立てた制御棒を原子炉内と同じように冷却材のナトリウムが入った炉外燃料貯蔵槽から取り出す訓練だったが、４時間半過ぎた１９日午後１時３７分に警報が鳴り、午後２時２０分に作業を中断した。

警報が鳴った理由は、制御棒を収納する関係機器の気密性が保たれていないことを伝えるものであった。気密性が保たれていない可能性があったと聞くとかなり危険なレベルなのではないかと考えてしまう。作業員は習熟度を上げる狙いで、１０日間ほど実施する予定だったようだ。

もんじゅには５３０体の使用済み燃料があり、これを順次これから取り出すわけだが２０２２年までかかるそうだ。その手始めの最初の訓練だったというわけだ。訓練そのものの再開の目処云々というより、原因次第では果たして予定通りに進んで行くのだろうかという心配もある。場合によっては全体の工程が大幅に遅れる可能性すらあるのではないか。

もんじゅは７月以降、作業を監視するカメラのレンズが結露するトラブルが報じられるなど、今回の事も含めこのような作業は非常に難しいことなんだということの証明である。
もんじゅの廃炉が決まっているとは言え、これから非常に高い技術を要するということになるので今後も目を離せない問題になりそうだ。

紙面【総合】福島第一原発で汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水に、他の放射性物質が除去しきれないまま残留していることが分かった。一部の測定結果は排水の法令基準値を上回り、半減期が約1570万年のヨウ素129も含まれている。ほか詳しくは本日（8月20日付)東京新聞朝刊にて pic.twitter.com/erdIk6PbTE
— 東京新聞ほっとWeb オフィシャル (@tokyohotweb) 2018年8月19日

かと思えば、福島第一原発で汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水に、他の放射性物質が除去しきれないまま残留していることが分かったという。 この放射性物質の量が半分になる半減期が約１５７０万年の長寿命のヨウ素１２９が含まれている。
気の遠くなるような年月が経たないと半減しない・・・
ヨウ素１２９が１リットル当たり最大６２．２ベクレル検出された。法定基準値は９ベクレルですから、これを大幅に上回っているということになる。
こういったものが除去されないまま残ってしまっているという厄介な問題が今更でてきた。

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