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真宗王国 励ます「象徴」天皇、皇后両陛下が能登半島地震の被災者を見舞うため珠洲市と輪島市を訪問された3月22日、奥能登に、もう一人、「象徴」の姿があった。日本有数の仏教教団、真宗大谷派本山・東本願寺(京都市) = の大谷暢裕門首(72)である。門首は僧侶や門徒を代表する象徴的な地位で、宗祖親鸞聖人の子孫である大谷家が世襲している。暢裕氏は能登半島地震で被災し た門徒や僧侶らを見舞うため3月 21、22日、サチカ夫人とともに能登を訪れたのである。21日、宗派の現地災害救援本部 が置かれた能登教務所(七尾市) に約60人が集まった。能登各地の 住職や門徒が被害状況を語り、門首夫妻が耳を傾ける。 そんな場で、能登教区の議長を務める完恵さんが話し始めた。珠洲市にある完さんの寺は本堂と庫裏が全壊した。家族が庫裏の 下敷きとなり、消防団が救出してくれた。だが、身近な人が4人、命を落とした。「私自身、日がたてばたつほど喪失感や寂しさがこみあげてくる」。完さんはこう吐 露して言葉を続けた。
「ご門首が能登に来られたという、そのことを聞くだけで、励まされる門徒が、たくさんおられると思う」。能登をはじめとする石川県、 富山県は東西両派の真宗寺院が 多く、念仏が暮らしの中に根を下す「真宗王国」である。
そうした土地柄では、真宗にまつわる様々な事柄や、念仏を通じた人と人のつながりの一つ一つが「心の支え」となる。
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