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2008年09月26日
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カテゴリ: こんなの聴いた!
東京オペラシティコンサートホールにて。

小曽根真がモーツアルトのピアノ協奏曲第9番「ジュノム」を、キューバ出身でN.Y.で活躍するパキート・デリヴェラがクラリネット協奏曲を演奏するのが前半。後半は二人のデュオで、ジャズやラテンのライブでした。

小曽根のモーツアルトは、途中でちょっと聞いてて苦しくなってきました、正直言って。
カデンツァの部分をまるでジャズのように、時にはラヴェルのように、ガーシュインのように弾きまくる小曽根。確かにすごいんだけど、何かが違う・・・という違和感。

それは、次にパキートのモーツアルトを聴いてはっきりわかりました。
パキートの演奏するクラリネット協奏曲の第2楽章は「あれ?どんな曲だったっけ?ほんとは」って思うくらい、原曲は影も形もなく全てが新曲のよう。だけど!モーツアルトのエッセンスというか根っこの部分はしっかりあって、モーツアルトをちゃんと分かっていてぶち壊しているんです。”モーツアルト”という言語で”ジャズ”というテーマを語っている、とでも言うのでしょうか。
一方小曽根の場合。モーツアルトに関する理解は、パキートほどではなく、ジャズの要素を少しでも沢山詰め込んで、どれだけモーツアルトらしさを壊せるか、奮闘している感じ。よって、余計なおしゃべりが多くしつこい印象。「クラシックだって、こうやって演奏すると、堅苦しくなくて楽しいよね、ね!」って無理に客を乗せようとしてる感じが、イタい。

そもそも、モーツアルトは楽譜どおりに演奏したって、聴いてるものを楽しくさせるんだってば。
よ~く分かったよ。「クラシックは堅苦しくないよ~」ってオーヴァーアクションをするイベントや試みがとにかく私はイヤなんだ。わざとらしくて。聴いてて恥ずかしい。
だから、小曽根の「ラプソディーインブルー」はなんとか聴けても、モーツアルトはもうお手上げ。痛々しい。パキートくらい、身体でモーツアルトを分かってから出直してこい、と言いたい。(私がわかっているか、というのはこの際置いておきます。)

休憩をはさんだ二人のジャズステージは、文句なく何も考えず楽しめました。小曽根もパキートも活き活きとして、本領発揮。やはり、小曽根真はジャズの人、なんですよ。ジャズピアニストとしては一流だと思います。

それにしても。なぜ日本にはこんなステキな音を出すクラリネット奏者が誰もいないんだろう?特にクラシックには。なめらかでふくらみのある響きのクラリネットを、日本人の奏者で聴いたことがないんです。今日の演奏を聴いて、パキートのCDもぜひ聴いてみたいと思いました。

アンコールではサプライズで、中川英二郎(Tb)塩野谷哲(Pf)などが客席から登場し、贅沢なセッションを聞かせてくれました。いや~、いつ聞いても中川英二郎のトロンボーンは素晴らしい!





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最終更新日  2008年10月01日 23時01分58秒
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