わんつぅ にゃんつぅ 日記!

にゃんちゅう

にゃんちゅう

  ●出会い●
97年の8月だったと思う。ある日ベランダから下を見下ろすと家の前に1匹の猫が座っていた。私は少し前に他所へ捨てられた母猫が帰ってきたのかもしれないと思い、急いで見に行った。近づくとすぐに母猫とは違う猫だと分かったけど、その猫は初対面だというのに触らせてくれた。しかも、「ニャッ、ニャッ」って短くな鳴くし、毛並みもいいしとてもかわいかった。

  ●我家へ●
 食べ物をあげているうちに我家に住み着くようになり、ペーの散歩に毎日ついて来るようにもなった。姿が見えないなって時もどこからか現れてついて来た。いつからか『にゃんちゅう』と呼ぶように。
 寒くなる頃には温水器の上で寝るようになり、少し家にも入れたりしていた。こたつにも入ってたし、私のベッドで一緒に寝たりしてた。今考えるとちょっと不衛生な気もするけど…。ある日ベランダから呼ぶと家の横のガレージの上を通って屋根に乗り、ベランダまで上がって来た。その日からベランダに居るようになった。

  ●出産●
 発情期には5、6匹の雄猫がウロウロしていたなぁ。白に黒のブチ猫や、ロシアンブルーみたいな子、そして多分みい子のパパのシャムっぽい猫。
 98年4月5日、にゃんちゅうがベランダに生レバーみたいな物を運んで来た。少し前に金魚を運んできたので、また何か捕まえたんだろうと思っていた。次の日の朝、にゃんちゅうが寝るために置いてあったダンボールの中で前日運んできたものと同じ様なものを産んでいた。その時初めて前日運んできたものが子猫だと気付いた。つまり死産だった…。にゃんちゅうは動かない我が子を何とかして欲しくて運んできたのかもしれない。でも、それが子猫だとは気付かなかった。妊娠してることにも気付かなかった。
 そしてお昼過ぎ、にゃんちゅうが変わった泣き声を出したので見に行くと
ピンク色で少し白い毛が生えた子猫が。怒られるかもしれないと思いながらそ~っと近づいてみたけど、全然怒る気配なし。信用してくれてたんだね。
みい子誕生

  ●子育て●
 子猫が動き出してからは、ベランダの柵から抜け出しては危険なので2匹とも家の中へ。にゃんちゅうは外出しても家の中に子猫が居るから必ず帰って来たけど、夜中に帰ってくることが多かった。窓を開けて~ってカリカリして起こされた。私が起きない時は、家の裏の1階建ての建物の屋根から母の寝ていた部屋(2階)の窓へジャンプ!猫ってすごいな…。
 にゃんちゅうはよく子猫に噛み付いたり猫キックしたりしていた。猫について何も知らなかった私にはいじめている様にしか見えなかったけど、ちゃんと躾をしてたんだね。

  ●旅立ち●
 夢を見た。にゃんちゅうが外出するから窓を開けてあげたら、ベランダに1歩出た所で立ち止まり「そろそろでていくわ」って言う夢。それから数日後、にゃんちゅうは帰って来なくなった。
 にゃんちゅうがガレージの上に子猫を連れて行ったのを、母が見つけて連れ戻したから「この子はこの家で飼ってもらえる」って思ったのかな…。

  ●にゃんちゅうへ●
 にゃんちゅうが居なくなってから、猫を見つけるのが上手くなったよ。もう7年も経つから元気で居るかどうか分からないけど、探す癖が付いてしまってる。
 子猫は『みい子』って名付けて我家で元気に育ったよ。鼻の辺りなんて、にゃんちゅうソックリだよ。
 たくさんの思い出と、かわいいみい子を産んでくれてありがとうね。







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