Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2005/01/21
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カテゴリ: ピアノ&ギター
 今の僕のホームグラウンド・ピアノBARは、大阪キタにある「M」。お客さんは40人近く入れる比較的大きなピアノBARだが、早い時間は結構すいているので、練習がてらにときどき弾かせてもらっている。

 そこには、いろんなお客さんが来て、歌伴(歌の伴奏をすること)で知り合いになる。知らないお客さんから、「****って曲、歌いたいんだけど、伴奏してもらえる?」と頼まれ、弾いているうちに意気投合したりする。

 「M」では、もちろん僕は、会社勤めの組織人じゃなくて、あくまで一個人で来ているから、相手の名前やどこに勤めているとか、野暮なことはまず聞かない。だから、何度か歌伴をさせてもらって、顔はよく知っている人でも、いまだに名前は知らないお客さんが多い。PianoBarM

 「M」でのもう一つの楽しみは、店にいる従業員の女性(とは言っても、ここはラウンジBARではないので、隣に座っての接客はない)のなかに、ときどき、めちゃくちゃ歌の上手い人と出会うことだ。これまでにも2人ほど上手い女性と出会い、お客さんの少ない時間帯など、いろんな曲の歌伴をして、よく遊んだ( 写真左 は、「M」のある大阪・キタの夜)。

 もう10年近く前にもなるが、最初に出会ったTさん(僕は名前の方で、Kちゃんと呼ぶことの方が多かったが)は、ホイットニー・ヒューストンや、マライア・キャリーら洋楽の女性ポップスや、安室奈美恵の歌なんかが、すごく上手かった。

 Tさんは、真剣にプロになることを夢見ていて、その後上京した。残念ながらデビューは果たせず、今は実家のある鳥取に住んでいるという話を聞いた。でも、鳥取で音楽活動は続けているといい、先日自作のCDを「M」のマスターに送ってきた。

 次に出会ったHさんは、洋楽なら、女性の歌からビリー・ジョエルら男性の歌まで幅広く、器用にカバーする才能の持ち主。とくに、彼女の「New York State of Mind」や、「Dasperado」は絶品だった。今は、昼間の仕事をしながら友人とバンドをつくり、ライブハウスなどで頑張っているという。

 そして、いま僕がもっぱらよく歌伴をしているのがSさん。以前の2人には悪いけど、「M」でこれまで僕が出会った女性の中では、一番歌が上手い。表現力も非常に豊かだ。Misiaの「Everything」やスティービー・ワンダーの「Overjoyed」なんて難しい曲でも、プロ顔負けに歌ってくれるので、伴奏する方としてはとても気持ちいい。

 何よりも気に入っているのは、和洋のポップスだけでなく、ジャズも(現在勉強中とのことだが)、何曲かカバーすることだ。レパートリーの広い人の歌伴をすると、弾き手も非常に勉強になる。ときどき、「次はこれを歌いたいから練習しといてね」とリクエストをしてくる。これが僕にとっては、知らない曲との出合いになるとともに、新たな挑戦にもなるから、練習にもまた熱が入る。

 お客さんは、最近のヒット曲をリクエストしがちなので、最近の若い人の歌をこまめにチェックしていない僕としては、彼女は、今どんな曲がはやっているのかの情報源でもあり、実に助かる。一青窈の「ハナミズキ」も、彼女のリクエストがあって覚えて、僕も大好きになった曲。

 先日、彼女の歌伴をしたときは、二人ともノってきて、「涙そうそう」「未来予想図2」「スイート・メモリーズ」と和ものから始まり、「Killing Me Softly…」「You’d Be So Nice…」など洋ものまで、たて続けに15曲近くやったら、マスターから、「そろそろ仕事に戻ろかー」と、睨まれてしまった(ちょっと遊びすぎたかな?)。

 今年に入ってからは、仕事が少し忙しくて、まだ「M」にはお邪魔していないが、「近々行かなければ…」と思っている次第。ことしは、ジャズの歌伴も、もう少し増やしたいなぁ…とも考えている。





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Last updated  2005/03/27 12:40:07 AM
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うらんかんろ

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Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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