Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2005/07/13
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カテゴリ: ピアノ&ギター
  あちこちのBARなどでピアノを弾いていると、素人の僕でも、明らかに「音が狂ってるなぁ」というピアノに出合う。鍵盤も時々、押したら上がってこないようなピアノもある。The Piano for Urankanro

 でも、僕はプロじゃないし、文句も言わず、いつも有り難く弾かせてもらっているが、一応、帰り際には、「あれ相当、音狂っているから、調律した方がいいですよ」とマスターの耳元でささやく。

 家で僕が弾いているアップライト・ピアノ( 写真右 =YAMAHA製です)は、年に1回ちゃんと調律しているので、いつも「いい音」が出ていた。それが最近、弾いても音がきちんと出ない(鍵盤を押しても、また上がってこない)キーが、いくつか出てきた。

 僕は、近頃は週1回くらいしか(運が良くても2回か)しか練習できない。普段なかなか、ゆっくり落ち着いて弾く時間がとれないので、この練習の時は、3~5時間でも集中的に弾く(連続して弾いても、そんなに疲れない)。だから、弾いても音がきちんと出ない鍵盤があると、途中、とてもイライラしてくる。

 家にあるピアノは、もともと連れ合いが実家で小学校低学年くらいから高校生くらいまでクラシックを習っていたころ弾いていたもの。その後、うちの娘が中学校卒業まで弾いていたが、今では、僕しか触らなくなった。それでも連れ合いは一応、毎年1回、調律を頼んでいた。自分が弾かなくても、「ずっと弾いてきた愛着あるピアノだから…」と言っていた。Keith Jarrett Standrds

 調律はピアノにとって大事な手入れでもあるし、ピアノへの「思いやり」だと思う。そして調律師は、プロのピアニストにとっては、自分の思い通りの音色を実現させてくれる大切で、重要な存在だ。

 例えば、キース・ジャレットは、ライブでいつもスタンウェイのグランド・ピアノを弾く。やや専門的に言うと、スタンウェイのD型のグランドが好みで、調律は「440-442Hzの平均律」だという(と言われても、僕にはちんぷんかんぷんですが…)( 写真左 =キース・ジャレット・スタンダーズのライブ風景)。

 キースの日本ツアー中は、いつも専属の日本人調律師・Mさんが同行する。Mさんは、リハーサルの段階からキースに付き合って、希望通りの音に近づけていく。キースは、音色のはっきりしたものを好み、鍵盤の重さにはあまりこだわりはないが、「クリアなピアニッシモの音」にはとくにこだわるという。透明感あふれる彼のピアニッシモには、そんな調律師さんの存在があってこそかもしれない。Inside structure of the piano

 「ねぇー、そろそろ調律する時期かなぁー?」と連れ合いに持ちかけてみたら、「あっ、そう言えば、去年は調律の人、電話して来んかったわー」という。鍵盤が上がらないのは、「手入れ」を1回飛ばしてしまった影響もあるのかもしれない。

 調律師さんは毎年、必ず決まった時期に、「そろそろどうですかー?」と電話してくる。調律師さん、どうしたんだろうかと気にもなるが、それはともかく、このピアノの音を、鍵盤をなんとかしなければならない( 写真右 =アップライト・ピアノの内部構造。その複雑さは芸術的だ)。

 鍵盤が上がってこないとなると、部品も一部交換しないといけないかも。いつもは、1万円ぽっきりで済んでいた良心的な調律師さんだが、今年はちょっと費用がいつもより余計にかかるかもしれないなぁ…。





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Last updated  2005/07/13 10:46:23 AM
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うらんかんろ

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Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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