ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Nov 24, 2006
XML
 イギリス出身の四人組といえば当然ビートルズですが、ここ数年、僕は ブロヅキー(ブロドスキー)弦楽四重奏団 という団体がなんとなく気になってます。彼らのレコーディングする曲はかなり偏っていて面白そうですし、CDとか演奏会関係のマーケティングもうまいなという印象を漠然と持っておりました。

 そんななか、今日は偶然ながら彼らの演奏を聴くことができたのであります。ショスタコービチのカルテット三曲という、やはり強気なプログラムの演奏会。
 実のところ、僕も彼らのCDは一枚持ってますが、そのCDもショスタコのものです(ピアノ五重奏曲、通称ショピ5)。彼らはショスタコの権威らしい。

 やはりナマで鑑賞するのは断然良かった。やや難解な楽曲ではあったけど、聴いた後はなぜか晴れ晴れとした気分になれます。

 彼らは演奏スタイルも特徴的。 あご楽器 を弾く三名は立ったまま演奏します。チェロはもちろん着席ですが、ほかの三名と目線が合うよう、かなり高い台に乗っかって演奏してました。
 それに、ステージ衣装に関しては、どうやら専任のスタイリストがついているそうです。

 決して若い四人ではないはずなのに(失礼)、若々しく見えるし、演奏も瑞々しくて力強い。なにより、潔癖という印象を受けました。

 アンコールのショスタコの小品も良かったし、第1バイオリンのアンドリューさんによるトークも面白かった。ユーモアに満ちていて、彼らの知性や博識ぶりをも窺い知ることのできるものでした。

 ジャズやポップスとの共演も頻繁に行なっているカルテットのようです。もっといろんなCDで彼らを聴いてみたいと思いました。

brodsky





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Dec 1, 2006 10:34:19 AM
コメント(1) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: