ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 8, 2009
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カテゴリ: 映画、テレビ
「a hard case」

 今回の日本滞在中に是非とも観ようと思ってた映画。死と向き合うことは大切だし、内容が内容だけに両親と一緒に観に行きたかったのだけれど、なぜか父にも母にも断られてしまい、結局独りで観るはめに。

 納棺師の話。遺体を清め、在りし日の故人の面影を美しく残すべく化粧したりして、最後のお別れに立ち会う仕事。速やかに行わないと遺体は腐敗し硬直してしまうし、遺族は遺族で身内の死を受け入れられずに困憊しテンパってるわけだし、この仕事、精神的にも体力的にも人格的にも強靭な人じゃないとできない。

 見事な映画だと思ったし、くぅー、やられたぁー、そう来たかぁー、という感じ。さすがは我が祖国、Viva ニッポンの文化。そして、そんな国に生まれて、こーゆう映画に素直に感動できる自分を勝手ながら誇らしく感じたわけで。←なんか違う
 納棺の儀の場面も興味深かったし、ヒノキだかの高級木材に精巧に彫刻を施した棺おけには見とれた。

 主人公が楽器を弾くという設定はいいとして、しかしその楽器がチェロというのにも「やられたぁー」という感じ。これで日本のチェロ人口がちょっと増えるだろうし、テーマ音楽の楽譜(チェロ&ピアノ編)が売れまくるに違いない。作曲家の久石譲さん、もしかして稼ぎまくり? ←目指せK室哲哉(の絶頂期)
 個人的には、主人公の弾くアベマリアがそのまま映画のテーマ音楽へとつながる場面が特に気に入った。

 最近はどの国の映画もやたらとハリウッド化して、余計な音楽が背後に流れてて気が散ってしまうもの。この映画も観る前から心配だったけど、比較的控えめだったので安心した。
 ってゆーか、主演は本木雅弘だし、エンディング曲を「シブがき隊」が歌ってたらどーしよう、などとちょっとだけ心配してたおバカな自分。





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最終更新日  Jan 11, 2009 11:55:02 PM
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