ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Nov 6, 2010
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 昨日今日とオケの本番がありました(同一演目の二夜連続公演)。ビオラパート最後尾のウラで弾きました。プルト相棒はジーニーさん。

 前半はモーツァルトのピアノ協奏曲12番イ長調K414。たぶんあんまり有名じゃない曲。穏やかでクセがない。
 ってゆーか、イ長調のピアノ協奏曲というから、てっきりあの名曲23番K488のほうかと思って楽しみにしてたのに。←2楽章だけピアノでさらったことがある

 指揮者を立てず、ピアニストの弾き振りということもあってか、特に初日の本番ではカデンツァ明けの入りとかで何度か乱れかけ、ヒヤッとしました。が、我らが大将のコンマス氏が機転を効かせて一瞬で立ち直ったので、客にはバレなかったのではないかと思います(たぶん)。

 後半はマーラーの第1交響曲「巨人」。バイオリンでは何度か弾いたことがありますが、ビオラで乗るのは初めて。
 難曲と思われがちだけれど、作曲家による強弱記号や奏法の指示が詳細に示されてるので、考えようによってはモーツァルトとかよりずっとラク(?)。

 この曲って、終楽章後半に、静寂のなかビオラだけが大音量でガン弾きするとこがあります。音符としては三つの音(ファソラ)を繰り返すだけで簡単なのですが、タイミングと音量を変えながらひたすら単独で弾き続けます。いやぁー、キンチョーしました。
 なんとか成功。終演後、我々ビオラ軍団は指揮者やほかの団員にも褒められまくりました。よっぽど心配されてたみたいです。上機嫌の僕らは、当然打ち上げでは激しく呑みまくったわけで。

 ここのオケのビオラびとは、10代から70代まで、年齢も性格も宗教も国籍も見事にバラバラ。パート内のイザコザも絶えなかったのですが、無事に終了してほんとに良かった。

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最終更新日  Nov 9, 2010 08:15:33 AM
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