I love Salzburg

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2011.01.08
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カンクンに降り立ったのが、現地時間の12月30日 午後4時半過ぎのこと。

思いの外 入国審査に時間が掛かり、空港を出る頃にはすでに薄暗くなっていました。

その日は天候もあまり良くなく、ぽろりと今にも降ってきそうな重い空。

灰色の雲を見上げながら、   
さて、ここからチチェン・イツァに隣接したホテルまでをどうするか、、、。
2011-01-12 19:28:25


あらかじめ、 ウォータースポーツカンクン の吉田さんから、

「30日に到着後、そのまま移動されるのですね。恐らく、これだとタクシーしかないですね。

ホテルゾーンまでコレクティーボという乗り合いのバスで出て、もし、そこにチチェンイッツア行きのバスがあれば乗る
(恐らくないです。遺跡行きは午前中だけなので、あるとすれば下路を行く公共バスです。これだとチチェンまで5時間くらいかかります)」

と、覚悟の入りそうなお言葉を戴いておりましたが、
まだ明るいうちの到着なら、下路で行くバスに乗ってもいいかな~と思っていたのに!
悲しいかな、悔しいかな、飛行機は2時間も遅れて到着です!!!(><)

ホントにもうっ!o(T□T)o


先に記したように、行程を考え始めたのが出発の3日前。(笑)
頭では、空港からチチェン・イツァまで随分 距離があると分かっていても、行けばなんとかなるだろう、、、そう軽く思っておりました。
それに、一本道だし?

これまで行きあたりばったりの旅ばかりしてきたせいで、
しかも、なんとか交通手段のある場所ばかり旅してきたせいで、
旅の基本中の基本である、目的地への移動について全く考えておりませんでした。

私って、ホント 大バカ!!!!!(T^T)

残された唯一の選択は、すでにタクシーしかありません。

空港内のタクシーチケット売り場へ向かいました。

こちらのタクシーは乗車前に値段交渉をするのが常なのですが、
空港からは目的地別にすでに金額が定められており、窓口のお姉さんは一枚の表を私に見せました。

「チチェン・イツァねぇ~。 ペソで支払うなら、3300ペソね。^^」
お姉さんは笑顔でそう言うけれど、その値段が一体どれほどのものなのか、あなたは本当にご存知か?(><)

目眩を感じながら、私はカウンターに凭れかかりました。
「ねぇ、少しは安くならないの?」と上目遣い。。。

お姉さんだって、すでに私に残された手段はタクシーだけだと十分に分かっています。
ニッコリ笑って、「はい、3300ペソね。^^ 米ドルで支払うのなら~、はい! 350ドルね♪」

今さらカンクンのホテルを探すわけにもいかないし…、野宿する勇気もないし…。
あぁ~、無情。。。(T_T)


まだ旅はスタートしたばかり、現金は持っておいた方が良いだろうと、ビザで支払うことにしましたが、

あぁ~、350ドル。 日本円に換算するのは恐ろしいから、今はまだ考えない、考えない!(><)


続いて、タクシー乗り場です。
すでに無線で「チチェン・イツァ行きの変な客が来るよ~。」との連絡済み。

何人ものドライバーが私を囲みます。
「君だね、チチェン・イツァへ行くっていうのは!」

乗車するものの、なかなか出発する気配がありません。
それもそのはず。
仲間内で誰がこの無謀な行動の犠牲者になるのか、たぶん みんなで押し付け合っていたに違いありません。


やっと発車したタクシーの中。
「チチェン・イツァだよ! チチェン・イツァ!! がはははは。」
「がはは。 チチェン・イツァだって? チチェン・イッツァ~! がはははははは。」
「そうなんだよ、チチェン・イツァだよ! チチェン・イツァ!! がはははは。」
大声で無線を通してドライバーのやり取りが永遠と続きます。
しかも、「チチェン・イツァ!」と笑い声の繰り返し。

ふん、私が悪かったわよ!
あまりにもバカにした笑い声に、350ドルも支払わされた私は、さすがにムッと気分を害しました。
というのも、まだ本当にバカな私は、カンクンからチチェン・イツァまでの単調で長~い道のりを全くもって分かっていなかったからです。


ジャングルに伸びた一本道が永遠に続きます。
まったく変わらない景色。 車窓からの景色はただただ生い茂る深緑のみ。

その道を時速150キロで飛ばします。
単調でまっすぐな道だから、そのスピードはさほど身体に感じません。

ですが、飛ばしても、飛ばしても続く道。
チチェン・イツァまでは 250km ほどあるでしょうか。

あまりにも長く続く道に、やっと私は彼の帰り道を考える余裕が出てきました。
このドライバーさん、またこの道をカンクンまで引き返さなきゃならないんだ☆
往復500km!! しかも夜!!! うぁ~、めっちゃ可哀想!!!!!(><)

1時間半ほど経った頃、彼だって愚痴を言いたくなるのも分かります。
それでも、優しい彼は笑いながら言いました。
「がはは。チチェン・イツァだって! 君ってかなりクレイジーだねぇ。」
(はい、クレイジーは今に始まったことではありません。^^;)

すでに彼を憐れむ気持ちを抱いていた私は、心の底から謝りました。
「ごめんね~、ごめんね~。私が考えなしだったから、あなたにすごく迷惑をかけたわね~。」

「ホントだよ~。君を降ろして、僕はまたこの道を戻るんだよ~!(><)」

ごめんね~。 お~よしよし、ホントごめんね~。


今 思い出しても、あのタクシーの運転手さんには本当に悪いことしたな~と反省しきり。
彼、ちゃんと無事に帰れたかな~。
ごめんね、私の突拍子もない計画につき合わせてしまって…。

そして、後からやってくる350ドルの請求に、トホホ~の私です。

2011-01-12 18:43:41



追伸 :
先日、ウォータースポーツカンクンさんへお礼のメールを送ってみたら、昨日 店長の吉田さんからご丁寧なお返事が届きました。
お忙しい中、まことにありがとうございました。^^





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Last updated  2011.01.14 09:24:35
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