I love Salzburg

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2011.02.05
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「どうして一面にドクロの絵が描かれていると思いますか?」

2011-02-05 19:54:58

そう岡さんに質問されるまで気が付かなかったドクロの壁。

ホントだ~、壁中 ドクロだらけ。

「角の部分は正面を向いたドクロが彫られてますよ。」
ホントだ、ホントだ~!!
2011-02-05 14:58:21

私ってかなり注意力散漫で、個人で観光している時に見落としてるものって 凄く多いんだろうな~って、久々のツアー参加で気付きました。


これは『ツォンパントリ』といって、生贄の台座なのだそうです。
どうもトルテカの人身供養に関連した建築物であるようですが、、、

神殿で生贄の儀式が行われた後、切り落とされた生首をこの上にずら~っと並べたそうです。

『ツォンパントリ』とは、アステカ語でドクロの壁という意味なのだとか。
そのままじゃん!(><)

あまり想像すると恐ろしくなって、夜に思い出してトイレへ行けなくなっては困るので、ここで思
考はストップ。(笑)
だって、私が泊まったホテルはこの場所から600m ほどしか離れていないのですから、丑三つ時に 一人っきりの部屋に生首の亡霊(?)達がやって来たら怖いじゃないですか!!


「どうして こんな風にドクロの絵が描かれてると思いますか?」
う~ん、どうしてだろう? 正直、趣味悪いよね~。(^^;
第一、生贄志願者が多くて競うほどだったこと自体、マヤ人の感覚が分からないもの!

「例えば、他の民族がここに攻めて来た時、これを見てどう思いますかね~。」

「こんな無気味な民族をわざわざ相手にしようとは思わないでしょう。」
なるほど、そういうことなら分かる気がする。。。
だけど、ここに生首を並べる感覚はやっぱり分からない。(><)


ここで、岡さんは一枚の写真を広げました。それは、やはり頭蓋骨の写真。
しかも、頭の形が大きく変形されて、E.T.に似たいびつで異様に大きな頭蓋骨。

「人とは異なること、それをマヤ人は"選ばれた者"と考えたのです。」
それで幼い赤ん坊の頃から頭の形を歪め、人とは違う姿に変えたようです。

「皆さん、宇宙人をイメージした時、どんな姿を想像しますか?」

「背が低く、、、こんな風に異常に大きな頭をした姿を思い浮かべませんか?」
それってE.T.の影響じゃぁ~?と思いつつ、私は黙って聞いていました。

「マヤ人は文明が滅んだと同時にいなくなった訳ではなく、ただ文明を放棄しただけ。
今もマヤ人の子孫はこの地に生きています。

皆さんも民族衣装を着たマヤの人達を見かけると思いますが、
どうです?背が低くて、ちょっと太った感じの人が多いでしょう。」
うん、うん、確かに! どの人も同じような背格好をしてる!!

「謎の多い文明であり、高度な天文学、そして 背が低い上に こんな歪められた頭蓋骨が発見されたことで、マヤ人は宇宙人ではなかったのか?という説に拍車をかけたんですよ。」

「今では随分と謎も解明され、マヤ人が宇宙人ではない事が明らかになってきました。(笑)」


こうやって岡さんの説明を受けているうちに、
最初は訳の分からない変な民族だな~と思っていたマヤ人に対して、
段々と「もしかして、マヤ人って実はすごくピュアだったんじゃないかな?」って思うようになりました。

もしかして、単純ですごく可愛い人達かもしれない。(^^)

* * *


嫌だ!とか、分からない!とか言いつつも、

皆さんからの生贄に対するコメントを読んだり、返事を書いたりしているうちに、
段々と 私の中でマヤ人の感覚が少し理解できるような気がしてきました。

彼らだって、頭では自分の心臓を神に捧げることが尊いことだと思っていても、やはり怖さはあったのです。
実はものすご~く怖いんです。
怖い、、、けれど、それこそが興奮を呼ぶんですよね~。

その興奮が頂点に達した時、その怖ささえも優越感や達成感に似た感覚に変わり、
選ばれし者としての誇りに繋がっていったんだと、私は思いました。

もしかして、、、私の前世はマヤ人だったのかも?
何故か"選ばれし者"って言葉に弱いし~。(笑)



手塚治虫先生の漫画の中で、ずばり『生けにえ』という作品があります。(『ザ・クレーター』に収録)

舞台は2000年前のメキシコ。
マヤ帝国全土から選ばれた一人の娘。

彼女は生贄になる寸前、
「あたしは あと10年生きたいのです。
平凡なふつうの人と結婚して子供をつくり しあわせな家庭をもって… それから死にたいのです!」
と神様に願い事をします。

場面は現代の日本に変わり、そこで記憶を失ったその娘はある男性と知り合い、結婚して子供を産みます。
そして10年後、願いが叶った娘は再びマヤの神殿にて首を落とされる、、、という話。

記憶がないはずなのに、"首"や"生けにえ"に異常な反応をしめす彼女。


私がおかしなほど "生贄"に気を取られたのは、まさに彼女と同じく遠い記憶によるものかも(?)しれません。(笑)


こんな残酷で血生臭い彫刻は、10世紀以降に造られた新チチェンの遺跡でのみ見られるもの。
それ以前はここまで酷くなかったのかもしれません。

血を流すことが唯一天国へ行けるという考え方はあったとしても、
それがイコール"死"であったり、"生贄"へとエスカレートしていったのは、随分と時代が経ってからのことでしょう。


前世の私は、その新チチェン時代(ククルカンのピラミッドも新チチェンのものです)に多くの人を生贄とし、最後は自分までもが生贄になってしまったということでしょうか?
ほら、「怖い、怖いも好きのうち!」って言うでしょ?! (あ、それを言うなら「嫌い」ですね。笑)



『生贄』から見えたpicchukoの前世! 
これを機に、前世を占う職業に転身してみるのもいいかしら?(爆)





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Last updated  2011.02.06 21:34:36
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