よ~こそ♪ドラジャムんちへ♪

よ~こそ♪ドラジャムんちへ♪

PR

Profile

ドラジャム♪

ドラジャム♪

Comments

jasmine-g @ Re:仕事!(07/23) おお!!! ドラジャムさん、アジャアジャ…
ドラジャム♪ @ Re[1]:嬉しい事(07/03) jasmine-gさん >お久しぶりです♪ > >ポ…
ドラジャム♪ @ Re[1]:少しずつ活動(07/08) jasmine-gさん >はいっ(^^) >ちょっ…
jasmine-g @ Re:少しずつ活動(07/08) はいっ(^^) ちょっとずつ、ちょっとず…
jasmine-g @ Re:嬉しい事(07/03) お久しぶりです♪ ポムちゃん、素直で可愛…
2012年06月28日
XML

とても興味深かったので
覚書でも…ということで再度借りました。

…まあ、自分自身のために書いてます。
(それと、聖書にちょっと興味がある人にも)

新約聖書には「マタイ」、「マルコ」、「ルカ」、「ヨハネ」の4つの福音書があります。
これらは一見、同じ内容が重複されて書かれているようですが
実はよく読むとそれぞれに食い違いが見られます。

現在では以下のような定説になっています。
1、「マルコ」…もっとも古い福音書(紀元70年ごろ)
  「マタイ」、「ルカ」の基となっている。
2、「マタイ」、「ルカ」…(紀元80~90年ごろ)
   ・「マルコ」の福音書
   ・Q資料(イエスの語録集)
   ・それぞれ独自の資料
  を基に作成されている。
3、「ヨハネ」…4福音書の中では最も新しい。
  他の3福音書(共感福音書)に比べ、イエスの言葉が多い


他にも、初期に正統派教会に異端とされたグノーシス派の写本で
その後、姿を消したものの、20世紀以降に発見された「トマス福音書」や「ユダ福音書」などもあります。

さて、冒頭の画像 『ユダとは誰か』
これは「4福音書」と「ユダ福音書」における「ユダ像」を比較した本です。
この本を読むと、「ユダ」の評価が次第に変わってきているのが分かります。

最初の 「マルコ」 ではユダがイエスを「引き渡した」という事実は書いてあっても
積極的に悪の姿では描かれていないうえ、悲惨な死にも触れていない。
その他の11弟子についてもイエスを見捨てて逃げた、と。
つまり12弟子全てについて厳しい評価をしています。
一方で十字架の後、12弟子全てが復活(ペンテコステ)のイエスに会った、とあり
ユダもその中にいた可能性も捨てきれないというのです。

一方、 「マタイ」→「ルカ」 と、
「ユダ」描写に悪人としての解釈と
微妙に食い違う悲惨な死が付け加えられます。
またユダの死はイエス復活の前、ということになっている。
復活のイエスに会ったのは11弟子となっています。

逆に後に異端とされた 『ユダの福音書』 では
ユダはイエスの認めた弟子で、
イエスが十字架にかかるために自らユダに指示をした、
という解釈になっています。

『ユダとは誰か』ではキリスト教美術の変遷にも触れています。
初期のものはユダも聖人の一人として区別なく描写されていた(!)のに
(つまり芸術家が自分の判断で12使徒を評価していない)
後世ではユダは「これがユダ」と誰が見ても分かるように
悪人として描かれるようになっています。

この本を読んでいて
芥川龍之介『藪の中』 をちょっと思い出しました。
殺人事件をめぐって4人の目撃者と3人の当事者が告白する
…という小説ですが
それぞれの立場で物を言っているために真相を捉えるのが難しいという…

世の中の出来事って、そうですよね。
それぞれの立場で見え方が違っていて、
誤解や思い込み、意図した行動など…
真相を捉えるのはとても難しい。

4福音書も聖なる書、でありながら
それを書いている人の立場や解釈、思いがこめられている。

本当のイエスキリストの姿は
誰かに言われたから、
ここにこう書かれていたから
ではなく、それぞれが謙虚に求めていくものなのかなあ…

…なんて私が言うのもおこがましいですが(-_-;)

とにかく…興味のある方は『ユダとは誰か』
または荒井献さんの他の本をお読みください。
とても興味深いです。

それに聖書も調べれば調べるほど、
とってもミステリアスで深い。
謎解き…みたいにはまってしまいます。
【送料無料】ユダとは誰か

【送料無料】ユダとは誰か
価格:2,415円(税込、送料別)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012年06月29日 15時45分07秒
コメント(0) | コメントを書く
[読書たいむ(大人編)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: