事故
それは高３の５月ですわ。
その日は天気も良く、空には雲ひとつない晴天だった。
仲間でいつものようにＹ山に単車で峠を攻めに行った。
いつものように流してから攻めてた。
それは突然起きた。
コーナーを立ち上がり、アクセルを開ける。
目の前に停車してる車。
普通に避けれる。
と、思った瞬間。
車が動きだした・・・
どうしよう。
アクセル戻す余裕がない。
つかコーナーからの立ち上がりだから、おもいっきし開けてるよ。
もう無理。
避けれん。
ガシャン。
空が青いなぁ
そう思った瞬間。
一気にスピードアップしてる。
俺、まわってるよ・・・
ドンッ！！
止まった。
単車はガードレールに突っ込み廃車。
自分はセンターポールに突っ込む。
まだ意識あるみたい。
俺まだ生きてるんだ。
なんか血がスゲー出てるよ。
指から水道の水がスーって出るみたいに垂れ流れてるよ。
仲間が駆け寄ってきてる。
あれ？
ここどこ？
気付いたら病院にいた。
体中包帯だよ。
なんか輸血してる。
つか生きてるんだ、俺。
医者に聞いたら鎖骨、左足骨折、全身裂傷、全身打撲だとさ。
よく生きてたなと医者と警察に言われた。
少しだけど後遺症もある。
左腕が真上まで上がらない。
左足首に違和感がいまでも残ってる。
傷跡も消えてない。
けどねぇ死なんくて良かったよ。
ほんとに。
あそこで死んでたら今の自分が存在してないことになってる。
なんて書いていいかわからんけど、あそこで死ななくてよかった。
今でも思う。
あそこで自分が死んだら、どうなってたんだと・・・
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