勇気がわいてくる言葉



 「勇気がわいてくる世界の名言」名言発掘研究会編 はまの出版
 から私が勇気をもらった言葉

 (◆引用 ○解説 ・私見)

◆ピラミッドは頂上から作られはしない。(ロマン・ロラン)

○どんなに素晴らしい仕事や業績も、その陰には必ず多くの人の
 地道な努力があるものだ。最終段階で華々しく活動している人だ
 けが偉いわけではない。人は、出来上がったものの美しさや素晴
 らしさに気をとられがちだが、リーダーとなる人は、自然と目が下
 に行く人だ。

・白鳥の華麗な泳ぎを支えるのは、水面下の必死の水かきだという
 ことを忘れないようにしたいものです。


◆鉄が使用せず錆び、水がくさりまたは寒中に凍るように、才能も
 用いずしてはそこなわれる。(レオナルド・ダ・ヴィンチ)

○開花できたかもしれない才能を使わずに終わってしまうのは、な
 んともったいないことだろう。人はだれでも、何かひとつぐらいは
 人より得意なことがあるはずなのに。

・勉強でも仕事でもそうですが、よく「やればできる」ということが聞
 かれます。しかし、いくら仮定形の話をしてもしょうがないのです。
 問題はやるか、やらないかです。やらない人が「俺はやればでき
 るんだ」と能力や才能を誇示しても犬の遠吠えにしか聞こえませ
 ん。


◆無知な人ほど人を軽蔑する。才能のある人は包容力をもつものだ。
 (カナダの詩人 レクエア)

○包容力のある人のまわりには、大勢の人が集まってくるものである。

・私は、Wise(賢い)ではありたいですが、Clever(小賢しい)になりたい
 とは思いません。うまく立ち回るより、愚直であっても信頼を得ていき
 たいと思っています。


◆人はよほど注意をせぬと地位が上がるにつれて才能が減ずる。私の
 知っている人で大臣などになったのも少なくないが、どうも皆そうです。
 (明治時代に活躍した陸軍軍医 石黒直悳)

○地位というのは不思議なものだ。若いころは上に行きたい一心で、
 がむしゃらに頑張る。しかし、地位が上がれば上がるほど、今度は
 転落が怖くなって大胆なことができなくなってしまうのだ。

・何のために出世したいかが問題です。地位や権力を目指して出世し
 たい人はその地位に就いたら保身に走るでしょう。しかし、そのポス
 トでやりたいビジョンを明確にしている人はそのことが達成できたら
 潔くそこを去るのではないでしょうか。トップになること自体が目的の
 人には、トップになって欲しくないですね。


◆汝の道を往け!世人をして語るにまかせよ。(ダンテ)

○仕事に限らず、人生の選択においても、「自分の道を往く」ことは大
 切だ。親の目や世間の目を気にして何かを諦める人がいるが、その
 人は、結局本気でそれを望んではいないのだろう。本気で望むなら、
 まわりのことは一切気にせず、自らの道を往くべきである。人生は一
 度しかないのだから。

・八方美人で周りの評価を気にしすぎていては何もできません。自分の
 やったことの評価は歴史がする、くらいの気持ちで取り組めば思い切
 ったこともできるのではないでしょうか。


◆いつでも自分がやらなければならないことは簡単だと考えなさい。する
 と、そうなります。(エミール・コリー)

○ためらってばかりいては何も変わらない。一歩でも前に進むためには、
 まずとりかかることだ。そのためには、目の前のことを「簡単」だと思っ
 てしまうのも一つの方法である。

・コップに残っている水をまだ半分もあると楽観的に考え、Take it easy!
 気楽な気持ちで一歩でも踏み出せば、案外途は拓けるものです。


◆決して失敗しないのは、決して挑戦しない人だけである。
 (米女優 イルカ・チェース)

○失敗や挫折を恐れる人は、なにかと無難な道を選びがちで、苦労を
 避けたがる。それでは新しい道は開けないし、おもしろ味もないはずだ。

・私は退職のときには、決して「大過なく・・・」とは言わないと心に決め
 ています。「ほとんど失敗でしたが、挑戦し続けたことが誇りです」と
 後輩に向かってあいさつしたいものです。


◆失敗は人を傷つけはしない。失敗を恐れる心が人をだめにするのだ。
 (米コメディ俳優 ジャック・レモン)

○アメリカの自動車王といわれたヘンリー・フォードも「失敗とは、よりよ
 い方法で再挑戦するよい機会である」と言っているし、「大失敗するもの
 だけが、大成功をおさめる」というロバート・ケネディの言葉も残されて
 いる。

・行政の仕事はとかく無難にいきがちですが、前向きの失敗、新しいことに
 挑戦しての失敗に対しては「失敗の自由」を与えて、「Good Charenge」
 と賞賛してもいいのではないでしょうか。


◆人間、志をたてるのに遅すぎるということはない。
 (英政治家 ボールドウィン)

○日本ではクラーク博士の「少年よ、大志を抱け!」が有名だが、大志を
 抱くのは少年でなくてもいいのである。いくつになっても―たとえ年老い
 てからでも、志をもって生けていける人生は幸せなはずである。

・「志学」は別に15歳でなくてもいいということです。「有志有途」といって
 志あるところに途は開けるものです。


◆中国語で書くと、「危機」という言葉は二つの意味からなっている。一つは
 「危ない」という意味、もう一つは「機会」という意味である。
 (ジョン・F・ケネディ)

○リスクのない成功はあり得ないのだから、リスクを背負うことも覚悟のうえ
 で危険をおかす前向きな姿勢も必要なのかもしれない。

・ピンチとチャンスは表裏の関係にあるということです。大阪市の職員厚遇が
 問題になっていますが、官官接待、食糧費等の不正支出問題のとき、北川
 前三重県知事が「ピンチはチャンス」と言って職員を鼓舞し、すべてを公開し、

 職員が全額弁済することで県民の信頼回復を図ったことが思い出されます。


◆「あなたの最高傑作は?」
 「ネクスト・ワン(次の作品さ)」(チャールズ・チャップリン)

○どんな仕事であれ、ひとつところにとどまっていては、成長や発展はありえ
 ない。昨日より今日、今日より明日、少しでもいいものをつくりたい、いい仕
 事をしたいというのは、人間だれしも同じだろう。つねに今以上を心がけ、
 今以上の高みをめざすことは、生きるよろこびや充実感につながるはずだ。
 ただ、もし「今」がうまくいかなかったときでも、「ネクスト・ワン」といえる楽天
 性ももちあわせたいものだ。

・チャップリンの言葉では「人生に必要なものは勇気と想像力とほんの少しの
 お金だ」と並んでこの言葉が好きです。現状に満足して過去を振り返るより、
 常により高いところを目指すからこそ人間は向上できるのです。


◆金色に輝く他人の屋根よりも、はてしなく開かれた大空を望もう。
 (アルゼンチンの詩人 アルマフェルテ)

○運やツキは外から突然降っているものではなく、日々の努力の積み重ねのなか
 から湧き出てくるものだ。

・「隣の芝は青くみえる」といいますが、自助努力をしないで、運やツキを望ん
 でもかなうはずがありません。天が努力して人に架けてくれる橋が運なので
 す。宝くじもまず買わなければ決して当たりませんよね。


◆不可能とは、臆病者の言いわけなり。(ナポレオン)

○何ごとも「不可能」とすぐにあきらめてしまう人に運はめぐってこない。臆病
 者はすぐに「不可能」「できない」「無理」といった言葉を口にする傾向があ
 るが、今度この言葉が口から出そうになったら、本当に無理かどうかよく考
 えてみるとよい。

・不可能と思っている理由を次々に尋ねていくと最後には何も不可能ではな
 いということが多いものです。トヨタの「なぜの繰り返し」のように「なぜできな
 いと考えるのか」ということを自問してみましょう。


◆どの道を行くかは、あなたがどこに行きたいかによります。
 (英作家 ルイス・キャロル)

○道はいつも一本道とはかぎらない。曲がりくねった道もあるだろうし、急な
 坂道もあるだろう。道の先にはさらに分岐点があって、決断をせまられること
 もあるだろうし、楽に行ける道もあれば、苦難を伴う道もある。しかし、その
 先にあるものをみつめることこそが必要で、たとえいばらの道であっても、そ
 の先に自分の目標とするものが燦然と輝いていれば、そちらを選らばなけれ
 ばいけない。

・「真実の瞬間」に出てくる石工の例えのように世界一美しいカセドラル(聖堂)

 の基礎をつくっているという目標を持つことができれば、人間、がんばれるも
 のです。


◆絶望とは愚者の結論なり。(英政治家 ディズレーリ)

○絶望は途中経過であっても、結論にしてはいけない、そういうことである。

・どんな苦しい状況におかれても「状況は決して悪くない。腕まくりしてがんば
 ればもっとよくなる」(ド・ゴール)と思いたいものです。


◆もっとも卓越した人々は、自己研鑽や、勉強をやめなかった人々、今もやめな
 い人々のことである。苦労なくしては何も得られない。人生は永久に勉強であ
 る。(仏詩人 シャルル・ペギー)

○学校を卒業したら勉強はもう終わりなのではない。毎日が勉強の積み重ねで
 ある。なんの苦労もなく手に入るものなどありはしない。優れた人は、労苦を惜

 しまず、日々研鑽にはげむ人だと言っているのである。

・言うまでもないことですが、学生時代のように机に座ってする勉強だけが勉強
 ではありません。社会人として、プロの社員、職員として勉強することは山ほ
 どあり、むしろ学生時代より濃密に勉強しないと一流にはなれないと思います。




◆「王は、いったい何を持って出発されるのですか」
 「ただひとつ、『希望』という名の宝を持てるのみ」アレキサンダー大王

○何かに挑むとき、また挑まなければならないとき、最初から萎縮していたら何
 もできはしない。自分を信じ、自分の信念を信じて、勇気をもって事にあたれ
 ば、不可能を可能に変えることもできるかもしれない。いや、「きっとできる」

 と思うこと、それがアレキサンダー大王のいう「希望」なのではないだろうか。



・「最善を尽くして天命を待つ」という言葉がありますが、ここで大事なのは、
 最善を尽くすという前提です。この条件を満たさずしては、運という天命は
 訪れてくれません。


◆高く登ろうと思うなら、自分の脚をつかうことだ!高いところへは、他人によ
 って運ばれてはならない。ひとの背中や頭に乗ってはならない!(ニーチェ)

○立身出世のために他人を踏み台にする、あるいは金持ちになるために他
 人を足蹴にする、などということは、あってはならないこと。高い山の頂上を
 めざすなら、一歩一歩、自分の足で踏みしめて登る以外、方法はない。

・他力本願ではなく、自力本願でいきたいものです。ネットワークを構築する
 際もギブ・アンド・テイクのテイクを期待せず、先にギブすることを心がけ
 ないと本物のネットワークはできません。



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