知恵を生みだす言葉



 「知恵を生みだす世界の名言」名言発掘研究会編 はまの出版
 で私が特に共感した言葉

 (◆引用 ◇解説 ○私見)

◆他人は、失ったものに目を向けますが、私は得たものに目を向
 けます。(仏の登山家・政治家 モーリス・エルゾーグ)

◇私たちはとかく失ったもの、金、職、地位、人などに目を向けがち
 だ。しかし、最悪と思える場合でも、いい面が必ずあるはず。それ
 に目を向けよとエルゾークは言っている。

○よくコップに半分残っている水を見て、「もう半分しかない」と思う
 か「まだ半分もある」と思うかで、悲観主義と楽観主義を区別しま
 すが、同じ環境に置かれてもその捉え方次第で、希望も見えてく
 るものです。


◆金を失うのは、人生の半分を失うことだ。しかし勇気を失うのは、
 人生のすべてを失うことだ。(ユダヤのことわざ)

◇大のお金好きで知られるユダヤ人が、「金より勇気を失うな」と
 言っているのだから、「金」は決して人生のすべてではないのだ。

○チャップリンによれば、人生に必要なものは勇気と、少しのお金
 でしたよね。


◆人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる
 人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる
 希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる
             (米詩人 サムエル・ウルマン)

○サムエル・ウルマンによれば、「青春とは人生のある期間をいう
 のではなく、心の様相をいうのだ」です。


◆何事も経験してみるまではわからない。諺も、人生で経験してみ
 るまでは諺にならない。(英詩人 ジョン・キーツ)

○考えることは大事ですが、あれこれ考えすぎて結局何もできない
 よりは、まずやってみてそれから考えるということも、経験でこそ
 身につかない教訓を体得する方法ではないでしょうか。


◆悩み通して智は来る(古代ギリシャの悲劇作家 アイスキュロス)

◇「賢いとは、多くのことを知っている人ではなく、大事なことを知っ
 ている人だ」ともアイスキュロスは言っている。

○何かを知っていることは大事ですが、より重要なのは自分がその
 ことに対してどういった考えを持っているかということではないでし
 ょうか。


◆一旦やろうと思い立ったことは気乗りがしないとか気晴らしがした
 いなどという口実で延期するな。直ちに、たとい見せかけなりとも、
 とりかかるべし。いい知恵は浮かぶものなり。
 (ロシアの文豪 トルストイ)

○いやいやながらでもとにかく手足を動かし、やっていると解決の
 糸口が見えてきたりするものですね。


◆愚かな人にl嫌われることを喜びなさい。
 彼らに好かれることは侮辱でさえあるから。
 (カナダの詩人フィリックス・レクエア)

○誰にでもいい顔をしたい八方美人では、本当に好かれたい人には
 好かれないということがあると思います。


◆人間は一枚の舌と二つの耳を持って生まれた。ゆえに話すことの
 二倍だけ聞け。(古代ギリシャの哲学者 ゼノン)

○自分の話を聞いてもらう第一の方法は、まず自分が相手の話を
 聞くことですね。


◆我は我、人は人にてよく候。
 (江戸時代前期の陽明学者 熊沢 蕃山)

○大事なことは他人のことを気にすることではなく、自分が信念に基
 づいた行動をとっているか、どうかということです。 


◆他人に対してもっとやさしく、もっと気を使い、もっと愛情を持つこと
 です。他人のために自分を忘れること、そうすればその人たちもあ
 なたを思い出してくれます。(ロシアの文豪 ドストエフスキー)

○最近は反対の意味に解釈されることもあるようですが、「情けは人
 のためならず」ということですね。
  Give&TakeもTakeを先に期待してはいけません。


◆私は収穫の時には立ち会わないかもしれないが、今のうちに蒔け
 るだけ種を蒔いておきたい。
 (旧ソ連最高指導者 ミハエル・ゴルバチョフ)

○水を飲むときには、最初に井戸を掘った方のご苦労を忘れないよ
 うにしたいですね。


◆それゆえ何より大切なことは、羊の群れのように先をいく群れの後
 についていくような真似はしないことである。
 (ローマの新ストア派哲学者 セネカ)

◇「最もよく踏みならされ、また最も人通りの多い道ほど、どれもみな
 多くの人を迷わせるものである」のあとに続くのがこの言葉である。

○変化が激しく、そのスピードが速い現代では、歩きやすく、一見リス
 クがないように見える途を、前例踏襲よろしく盲従していくことに実は
 大きな落とし穴があるということを認識し、自分の判断で進むべきル
 ートを決める必要があります。


◆だれかがひっくりかえさないと、この世界のものごとはひっくりかえら
 ない。(米第20代大統領 ジェームズ・A・ガーフィールド)

◇いつの世も、改革というものはそう簡単には進まない。なにしろ既得
 権を手放したくないのが人間だから。

○制度を改革するにはボトムアップでは難しいので、トップダウンによ
 る必要があるといいますが、トップである自治体の首長にしても民間
 企業の経営者にしても、現行制度に則って選ばれた方であるところ
 に改革を断行することの難しさがあります。


◆一般に思いつきというものは、人が精出して仕事をしているときに
 かぎってあらわれる。(マックス・ウェーバー)

◇いい考えが浮かばないときは、いつまでもぐずぐずと考えていない
 で、まずは一歩を踏み出したほうがいいようだ。

○机上で、パソコンの前で考えてばかりいては独創的ないいアイデア
 は浮かびません。ちょっと席を離れて、できれば新鮮な空気を吸っ
 たり、違う部署の人間と雑談したりして、尖った氷のようなアイデア
 を見つけたいものです。

◆新しいものを考えついた人も、それが成功するまではただの変人
 にすぎない。(作家マーク・トゥエイン)

◇マーク・トゥエインは、また次のようなことも言っている。「常に正し
 い(と信じた)ことをやるべきだ。周囲の人の賞賛や噂話にかまって
 はいけない」と。

○優れた意見、アイデアの類いも最初は得てして少数派です。また、
 満場一致で採択される決定事項にろくなものはないともいえます。


◆一生かかっても届かないような理想や目標に努力していく。それ
 は、実際には実現の見通しはないかもしれない。だが、それに向
 かって努力するというところに、自分自身を克服することができる
 のです。(元仏大統領 フランソワ・ミッテラン)

○理想を高く掲げ、その実現に向かって一歩でも近づく地道な努力
 をする人にはきっと運という橋も架かると信じたいものです。たとえ
 武運つたなく、志なかばで倒れるときも前向きでありたいと思いま
 す。


◆われわれの課題は人間が生んだものである。それゆえ、人間は
 それを解決できる。(ジョン・F・ケネディ)

○当事者にとってはどんなに大変に思えることでも、人類史上初め
 てのようなチャレンジは滅多にないものです。その史上初めての
 月面着陸を公約したケネディ元大統領が言う言葉だけに説得力
 があります。


◆機会はどの場所にもある。釣糸を垂れて常に用意せよ。釣れまい
 と思うところに常に魚あり。(古代ローマの詩人 オヴィディウス)

◇これは、「なにごとも簡単にあきらめてしまってはいけない」という
 ことだろう。ねばり強く、人のやらないことをやる人が、本当の意味
 で運を招き入れられる人に違いない。

○「有志有途」志あるところに途は開けるものです。外部環境の足り
 なさを嘆く暇があれば、少しでも努力して汗をかきたいものです。
 目には見えませんが、後一歩のところでブレーク・スルーできるのか
 もしれないのです。
  力及ばずして敗れることは辞さないが、力尽くさずして挫けること
 は拒否したいものです。


◆打たぬ鐘は鳴らぬ。(日本のことわざ)

○どんなに祈っても買わない宝くじが当たることはありません。です
 から運を期待する前にまず行動です。


◆なさねばならぬ事柄をなすべき道は、つねにある。
 (ノルウェーの探検家 フリチョフ・ナンセン)

◇多くの人が無理だと投げ出してしまうようなことでも、それがどうして
 もやらなければならないことなら、やり遂げる方法は必ずあると彼は
 言う。

○困難なことにチャレンジするときは、「やってみなはれ」と背中を押し
 てくれる上司がいると、一歩が踏み出しやすいですね。


◆断じて行えば鬼神もこれを避く。(司馬遷)

◇鬼神とは、神霊や悪霊のこと。信念をもって敢然と物事に対処すれ
 が、だれもじゃまはできない、その気迫でことをうまく成し遂げられる、
 という意味だ。

○「クレディビリティ」ー日本語に訳すと「信念」ですが、「志」と並んで私
 が好きな言葉です。


◆春風を以て人に接し、秋霜を以て自ら粛む。
 (江戸後期の陽明学派の儒学者 佐藤一斎)

○私はネットでもオフでも常にかくありたいと心がけていますが、中々
 実践できません。なお一層精進させていただき、成長者になりたいと
 思いますので、今後ともよろしくご指導ください。


◆哲学者たちは世界をさまざまに解釈したに過ぎない。大切なことは
 しかしそれを変えることである。
 (マルクス/エンゲルス)

◇あれこれ考えているばかりで、ただ現状を分析したり論評するだけ
 では、人も社会も、国も、世界全体も、何も変えることはできない。

○まず自分から変わってみましょう。過去と他人は変えることができま
 せんが、自分と将来は変えられます。身近なこと、たとえば毎日の通
 勤方法でも、出勤時間でも何でもいいのです。そうした小さな変化を
 積み重ねることで変わることを恐れずに行動できるようになれると思
 います。


◆わたしたちが最善を尽くす時、どんな奇跡がわたしたちの人生、もし
 くは他の人の人生に起こるかはわからない。(ヘレン・ケラー)

◇結局、多くの人は最善を尽くさず、適当なところで努力をやめてしまう。
 それをもう少しがんばって、「自分はこれ以上は絶対にできない」という
 ところまでやれば、素晴らしいことを成し遂げられるはずだと彼女は言
 うのである。

○清里開拓の父ポール・ラッシュの言葉、
 Do your best,and It must be first class!(最善を尽くせ、
 しかも一流たるべし)を思い出します。


◆誰が選んでくれたのでもない。自分で選んで歩き出した道ですもの。
 間違ひと知ったら、自分で間違ひでないやうにしなくちゃ。
 (劇作家 森本 薫)

○自分の意志で選択した道を、自分で考え、自分の足でしっかりと歩
 んでいこうではありませんか。


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