＜自分を信じる言葉＞
「人生で大切なことは海の上で学んだ」白石康次郎著 大和書房
（■引用 ○私の意見）
■船は逃げ場がないから、耐えるほかはないが、陸ではいつでも、どこかに
逃げ込める。これがかえって人をダメにしてしまう。
学校がつらい。だから、行かない、気に食わないヤツがいる。だから、仲間
とつき合わない。そんなふうに、すぐに、逃げ出してしまう。
だが、逃げてしまえば、そこで終わりだ。その先に待っているかもしれない、
本当の楽しみや歓びは永遠に失われてしまうことになる。
つらい、逃げる、の繰り返しからは何も発展していかないのだ。
○現実と向き合わずに逃避ばかりしていては、何も解決しませんね。ともかく
も目の前の現実を正視すればそこからやるべきことが見えてきます。あなたの
目の前の壁は頑丈にみえても案外簡単に突破できるかもわかりませんよ。
■文字どおり、当たって砕けろ戦術で、僕は最初の突破口を開いたのだ。
当たって砕けろ、と言ったけれど、実は、直接、ぶつかっていく人間はけっして
砕けたりなんかしないものだ。自分の身に置き換えて考えてみればわかるはず
だ。自分の知っていること、自分が経験したことを聞きたいと近づいてこられた
ら、嬉しいものだ。大歓迎することはあっても、拒絶する理由なんてないだろう。
○私も「当たって砕けろ」主義です。誰の紹介がなくても共感するご意見をお持
ちであれば首長や経営者などのＶＩＰにも面談、交流をお願いしますが、ほとん
ど断られたことはありません。
■スポンサーを求めて奔走するその前に、自分都合を優先させてコトを進めて
はいけないのだとわからなければいけない。僕が何をしてほしいかということ
よりも、先方に対して、僕が何ができるか。それを考え、実行することも大切だ。
いま、日本人の多くは、とくに甘やかされて育ってきた若い世代は、「人が自分
に何かしてくれる」のを当たり前だと思っている。「会社にこうしてほしい」「先輩
はこうしてくれなければ」。あげくの果ては、自分で選んでおきながら、「国がダメ
だから」「政府がダメだから」と責任は全部、他人に押しつける。
○人間同士の関係は一方通行の片務的なものは良好な関係とは言えず、長続
きしません。よくギブ＆テイクということが言われますが、田坂広志さんによれば
「知的プロフェッショナルの世界はギブ＆ギブン」だそうです。「まず、自分から
与えて、そのときなぜか相手からも与えられる」ということです。
まず、「利他の精神」が必要でテイクを期待せず、ギブを繰り返す姿勢が求め
られます。それには、自分自身が与えるものを多く持っている必要があり、その
ためには自己研鑽が必要になってきます。
■凡才を補うのは努力しかない。でも、世の中、捨てたものじゃない。懸命に努
力し、一生懸命がんばれば、凡才だって天才と同じ結果を得ることは不可能で
はないのだ。
○「努力に勝る才能なし」です。人間の持って生まれた才能には大差はないと
思いますが、努力できることは大きな才能であり、するかしないかで大きな差が
つきます。
■目の前のことを一つ一つ進めていけば、どんな難問だっていつかは終わって
いる。乗り越えることができるのだ。
○将来にビッグ・ピクチャーを描きつつ、地道にスモール・ウィンを得ていくことが
大事です。
■凡才だからダメなのではない。ダメにならないように、自分をさらに鍛えれば
いい。もっと自分を磨けばいい。そうすれば、凡才でも、やがては、天才の域に
近づいていかれる。
○絶対に雨を降らせるという祈祷師のやることは、雨が降るまで祈りを止めない
ことです。
■どうしてもうまくいかない。そんなとき、人はつい、いろんな理由を見つけてきて
は、自分はがんばったのに、と自分だけには甘い点をつけてしまう。だが、どん
なことも結局は自分が起因している。
○なんでも外部要因のせいにするのは簡単ですが、最初からできない理由を探
していては挙げた要因がすべて解決しても新たにできない理由を考えることで
しょう。
■日本人は、努力とか根性という言葉がやたらと好きだ。もちろん、それも重要
な事だ。だが、乗り越えられるものと、乗り越えられないものがある。どんな言葉
よりその状況を「楽しむ」という言葉のほうが力を持っていると僕は信じている。
○「もう限界だとか、今がどん底だ」と言える内は本当の限界でもどん底でもない
そうです。本当の限界やどん底ではそんな言葉も出ないそうです。よって言葉が
出る内は否定的なことを言うのではなく、明るい言葉で楽しみたいものです。
■努力と根性はほしいものを手に入れるために必須なもの。それが目的化して
はコースアウトしてしまうが、それを惜しんではゴールまで届かない。
○「努力」×「根性」で欲しいものが手に入るとすれば、掛け算ですから、どちらか
がゼロでは何も手に入りませんね。
■挫折や失敗は、結果ではない。いつか自分の風に乗り、夢を実現するまでの
プロセスなのだ。成功者は、ほかの人の何倍も失敗や挫折を経験した人から生
まれる。
僕が一番大切にしている言葉がある。
「大切なことは、大志を抱き、それを成し遂げる、技能と忍耐とを、持つことで
ある。その他は何れも、重要ではない」（ゲーテ）
○努力はウソをつきません。神様は挫折を乗り越え、努力を惜しまなかった者に
いつかは成功という橋をかけてくれるのです。
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