<あきらめないための言葉>



「『あきらめない心』が明日の自分をつくる」えばたたかこ著 
  ファースト・プレスより
 (■引用 ○私の意見)


■私には、いまの日本は「心の砂漠化」が進行しているように感じられ、とて
も残念です。問題をあまりにも真正面から捉えすぎる、あるいはあまりにも
性急に結論を出そうとして、自分から越えられない壁を築いてしまっている
人が実にたくさんします。

○正面からはダメでも違う角度から切り込めば強固なドアが案外、簡単に
開くこともあるものです。方法はいくらでもありますから試さない手はありま
せん。


■あきらめない心を持ち、自分がやりたいこと、やるべきことを行動に移す
ことによって、人は確実に変わります。考え方も変わります。考え方が変わ
れば、未来も変わります。やがては、自分のことだけではなく、社会や環境
のことにも関心が高くなっていくことでしょう。一人ひとりの関心が高くなれ
ば、少しでも社会をよくすることができるのではないでしょうか。

○関心を持たれるようになれば批判も起きてきます。しかし、モノは考えよう
であり、批判が出るのはそれだけ影響力が出てきた証拠です。


■ただ一つ言えることは、どんなときでも私は「心の底からやりたいこと、やら
なければならないことは何か」を真剣に考え、それを実現させる、あるいは実
践するためには「どうすればできるのか」という視点で、選択をしてきたという
ことです。

○自分の気持ちに正直に、本当にやりたいことであれば苦難があろうとも
乗り越えることができるのではないでしょうか。


■経験を通して私が学んだことは、目的を成し遂げるには、能力以上に「前
向きな姿勢を失わない」ということでした。

○「能ある鷹は爪を隠す」と言いますが、隠していたのでは爪(能力)がある
のかどうかさえわかりません。
 能力があればよし、なければまたよしで今後、身に着けていけばいいだけ
です。爪など隠している暇があったらどんどんチャレンジしていけばいいの
です。


■「ダメだったらどうしよう」「どうせやってもムダだ」と考え、現状を打開しよう
としないのなら、それは現実逃避しているだけです。なぜなら、「ダメだったら」
「どうせ○○だ」というのは現実ではなく、あくまでも、あなたの仮定や思い込み
にすぎないことも多いからです。
 どのような状況でも、不利な条件はあります。でも、逆転して成功する可能性
だってあります。どれほど絶望的な状況であろうと、目的を達成するためには
逆転させるための手立てを探ってみるべきです。
 「仕事がおもいしろくない」なら、おもしろくなるためのチャレンジをしてみまし
ょう。たとえば、スキルを磨く、上司や周囲に自分をアピールする、仕事のやり
方を変えるなど、いろいろ考えられます。少なくとも「何もしない」とあきらめる以
外にも、いろいろ選択肢はあるのです。

○やる前から悲観的な結果を予測してチャレンジしなかったり、失敗するのが
嫌で行動を起こさなければ何も変わりません。
 少なくとも自分が現状を由とせず、それに不満を持ち、何とかしたいと思うの
であれば、嘆いたり、愚痴を言っている暇などありません。
 どんな小さなことでもいいからできることを直ぐにやり、それが成功すればさ
らに上の段階を目指し、ダメであれば別の方法を考えればいいのです。
 夢があり、本当にそれを実現したいのであればそれを実現するための努力
をするしかないのです。
 夢を実現させるには王道も近道もありません。あきらめない心とチャレンジ
スピリッツがあれば物理的に不可能でない限り実現できないことはないのでは
ないでしょうか。


■前向きに考え、行動することの価値は、結果そのものよりも、その過程を含
めて自分のしてきたことのすべてを、「自分はできる限りのことをした」「悔いは
ない」と、肯定できることにあります。
 自分のしてきたことを肯定できれば、そこからさまざまなことを学び、納得して
次に進むことができますし、自分なりの成長もできます。その成長が、次の、あ
るいはその次のチャンスを活かすことにつながるのです。

○布石を打っておくというか、橋頭堡を築くということがあります。登山にしても
いきなり何千メートルの山には登れませんから、ベースキャンプを築いたり、
何合目ということで区切って登っていくのです。


■いまの自分はどこまでできるのか。調子のいいときと悪いときで、その「でき
る」ということはどの程度ブレるのか。そういったことを自分の行動を通して把握
する、「自分の現状を知る」ということが、前向き思考の第一歩なのです。

○アベレージでどこまでできるかということも上からや外から信用される大事な
要素です。野球などでも調子の差が大きければ代打でしか起用してもらえません。


■仕事でも人生でも、つぎつぎと問題は起きますし、状況も変化します。ときには
乗り越えられそうもない高い壁が立ちはだかることもあります。でも、不利な条件
だけを見て、落ち込んでいても何も変わりません。落ち込んでいるヒマがあったら、
この状況で何ができるかを判断し、実行することです。

○周りの状況や環境は自分の力でコントロールすることができません。そうである
ならばそんなことで悩むより、その状況の中でも自分ができるベストを尽くすべき
です。


■自分なりのこだわり、自分なりの仕事に対する姿勢の尺度を持って仕事に取り
組み、その尺度で精一杯のことをやる。そこから自分なりのやり方が生まれ、プロ
として成長していくことができるということを言いたいのです。

○どの職場に異動しても朝は誰よりの早く出勤するというのが私のスタイルです。
さして頭の回転や手が速いわけではないので一日のスタートで差をつけようという
わけです。
人に勝る能力を持っていない以上、抜きん出ようと思えば努力するしかありません。


■価値観は、人それぞれです。
 それでも、私は価値観にこだわっていたい。それは、自分の価値観に合っている
仕事をしているときが、最も自然体でいられるからです。そして、この自然体でいる
ことが一番力を発揮できると思うからです。

○同じ内容の仕事をしていても納得して価値観にこだわってやっていれば手抜きな
どありえません。2人の石工が一人はつまらなさそうに、一人は生き生きと仕事をし
ているのは価値観の差のようにも思います。


■手段は選んでいられません。Aという方法がダメならBを試す。BがダメならCと、
とにかくあきらめずに試すだけ試してみました。これも、やってダメならあきらめが
つくけれど、やらずにあきらめたら後悔することになると思ったからです。
 つまり、能力以上にどれだけ目的を達成したいのか、その気持ちの持ち方が大
切なのです。

○卑劣な手段や非合法的な手段なら問題ですが、合法的な手段で問題がないも
のであれば試してみなければ損です。


■規則や権利としては正しくても、周囲に負担がかかることは事実です。制度を楯
に権利を主張するだけでは、いずれ「あの人とは仕事で組みたくない」という声が
あちこちから上がり、孤立してしまうことになります。
 気持ちよく「帰っていいよ」と言ってもらうためには、どれだけあなたがその部署の
業務、あるいはそのプログラムに全力を注いでいて欠かせない存在であるか、周囲
に認められているかどうか、にかかっているのです。

○自分一人が権利を主張することによって周りに負担がかかるのであれば、それは
いくらその権利が制度的には正しくても自分一人が周囲の状況も考えずに使うことは
ではチームプレーができません。


■ワークライフバランスを考える際には、ベストなタイミングはいつかということも考え
てみるべきです。特に結婚、出産、子育てといったライフイベント、仕事との両立を考
えるのなら、比較的タイミングを計りやすい、計画を立てやすいと言えます。いつにな
ったら家族がどういう状況になるのか、こういった少し先のことも見通しながら、大枠
の計画を立てておき、後はその場で調整していくのが望ましい方法と言えます。

○キャリアをデザインする上で重要なことは節目を大切にすることなので、仕事上の
節目と人生の節目をうまく調整することも大事です。


■仕事の基本姿勢は、プロフェッショナルとして考え、行動することである。

○プロ野球選手や芸術家だけがプロではありません。報酬を得ている以上、どんな
仕事でもプロとしての自覚、責任が欠かせません。そしてそこには新人、ベテランや
正規、臨時の別はありません。


■自分のために生きることと、人のために生きることは、コインの表と裏の関係である。

○利他の意識があってこそ、ギブが先にあってこそ、支援がいただけるのではないで
しょうか。


■いま私が一番強く感じているのは、「人の縁」というものの不思議さ、ありがたさです。
 チャンスを与えてくださった方々からすれば、私という人間を何らかの形で評価してく
ださったのでしょう。そう考えると、それまで携わってきた仕事一つひとつに全力を尽くし
てきてよかったとつくづく思います。これまで仕事をコンプリートしてきたことが、後々に
なって「人の縁」という形で帰ってきたのですから。

○最近は反対の意味に解釈されることも多くなっている言葉ですが、「情けは人に為な
らず」ですね。


■あなたも何かをするとき、目の前の利益や見返りはひとまず横に置いて、自分の役
割に全力で取り組んでみてください。余力があれば、関係者により喜んでもらえるよう
な質の高い仕事に挑戦してみましょう。

○Give&Takeは決してTekeが先になることはありません。むしろGive&Givenではない
でしょうか。

■新しいことにチャレンジする最強の武器は、恐いもの知らずの「前向き思考」である。

○同じ状況でも自分の気持ちの持ち方一つでピンチにもチャンスにも感じるものです。
 「状況は決して悪くない。腕まくりして頑張ればもっとよくなる」(ド・ゴール)


■本来、人には自分自身を高めたい、自分の住んでいる地域や仲間の生活環境をよ
くしていきたい、後進の育成に努めたいといった、本質的な願望があります。「どうでも
いい」「自分さえよければいい」といった投げやりや姿勢や自己中心的な姿勢が生まれ
てくる根本原因には、「あきらめる」という要素が大きいように感じます。

○マズローの欲求の5段階説http://www.dango.ne.jp/sri/maslow.htmを持ち出すまで
もなく、人は衣食、住居といった生存欲求、つまり生活していく上での条件が充たされ
れば自己実現を望むものです。
 自己実現、つまり夢をかなえるにはあきらめないこと、これ以外の方法を私は知りま
せん。


■社会変革には、Tipping Point(転換点」という意味)なるものが存在すると言われて
います。小さなことの積み重ねが、波となり、うねりとなり、大きな変革へと転換してい
くその転換点のことです。

○「北京の蝶々」では、一匹の北京の蝶々が羽ばたいたところで、いきなり遠く離れ
たニューヨークでハリケーンが起こるはずはありません。共鳴して多くの蝶々が羽ばた
くことになる転換点がここにも存在するのです。


■大きな課題を解決するための政策はもちろん必要です。ですが、私たち一人ひとり
の日々のちょっとした心がけを具体的な行動に移していけば、やがては大きな成果を
生み出すことも可能になるのではないでしょうか。そのためには、「あきらめない」姿勢
を持ってチャレンジし、小さくてもいいから成功体験を積んでいくことが必要なのです。

○ビッグピクチャー(大きな夢)を実現するには、日々、スモール・ウィン(小さな成果)
を積み重ねていくことが必要です。


■私は政治を特殊な世界にしておくべきではないと考えています。政治家という専門家
は必要でしょうが、民主主義の本来の姿とは、誰でも参加できるオープンな状態である
べきだと思っています。

○政治家という職業は世襲かと思われるほど、二世、三世議員が多いですね。それと
いうのも普通の人間が選挙に出るリスクが高すぎるからではないでしょうか。
 選挙に出るだけでまだ当選もしていないのに兼業禁止規定のため、官僚や公務員を
辞めなければならないというのはやたら優秀な人材を政界に供給する上で好ましい事
態だとは思えません。
 英国のように、リボルビング・ドアを設けてたとえ落選しても復帰できる途を空けてお
かないとやたら優秀な人材を埋もれさせてしまうことになります。
 しかし、安定した地位を捨ててもリスクを冒して縁もない土地で日本をよくするために
あえて出馬した候補者を友人としてはもちろん、一選挙民としても私は応援しています。


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