ぷくぷく双子

ぷくぷく双子

退院


術後5日目にはりくとがNICUから出ることができた。
病室も個室になり、昼間はいよいよ母子同室となった。
母乳の出はよかったが、二人は上手に飲むことができなかった。
助産婦さんがなんとかくわえさせようとやっきになって頭を胸に押し付けるが、
二人は泣いて離してしまい、かわいそうになった私は結局ミルクに頼ってしまった。

二人はこのときだけはなぜか同時に泣くということはなく、私も安心して
「なぁ~んだ、こんなんやったら家に帰ってもなんとかできるやん♪」
などと安易に考えていた。その後の地獄も知らずに…。

術後8日目、退院の日がやってきた。
この病院から家まで車で3時間かかるため、
ダンナのほかに妹夫婦にも助っ人に来てもらい、いざ出発した。

新生児二人を乗せた車は順調に進み…かと思いきや、
当然休憩は1時間ごとに30分以上、ミルクもあげなきゃだし、
ウンチは何回もするしで、ドタバタだった。
結局家に着くまでに5時間もかかってしまった。

家では母と義母が待っていてくれ、私は何か月ぶりに事前に母にリクエストしていた大好物のカレーを食べた。
2か月近く減塩食だった私にはものすごいごちそう!ん、んまい(泣)!!

そうして、私の家での双子育児がとうとうスタートした。



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