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* | ![]() アマゾン河には、ボットと呼ばれる、淡水に適応した2種類のカワイルカが生息しています。 ボット・コール・デ・ホーザ (和名:アマゾンカワイルカ)の方は鮮やかなピンク色のカワイルカで、 ボット・トゥクシー(和名:コビトイルカ)の方は灰白色のカワイルカです。 それぞれちがう種類のうえ、習慣も伝説も違うといわれています。 アマゾン河を船で移動していると、希に遭遇することがありますが、船にはあまり近づかずに遠く離れ、水飛沫を上げて泳ぐのを見ることがあります。 ボット・トゥクシー(灰白色)のほうは、とても友好的で、溺れている人を助けることがよくあるそうです。 それに比べ、ボット・コール・デ・ホーザ (ピンク色)のほうは危険だと言われています。 粘土質で濁ったようなアマゾン河に生息するカワイルカの視覚は不十分で、それを補うためにソナーのように機能するシステムを持っているそうです。又、人間についで魚の捕食者(プレデーター)です。 アマゾンの伝説・民話 の一つに、 ボット伝説があります。 その伝説は、若い女性が6月のお祭り期間(フェスタ・ジュニーナ)に新しい恋人ができると(後に蒸発する事が多いので)、ボットの仕業だといわれ、笑い話のように語り継がれていました。 フェスタ・ジュニーナとは、6月に行われる伝統的な行事で、カトリック教のサン・ジョアン、サント・アントニオ、サン・ペドロなどの聖者たちを崇めるお祭りです。 キャンプ・ファイヤーのように大きな焚き火を熾し、アコーディオンの明るいリズミカルな音楽にあわせて踊り、郷土料理などを振舞うのです。 特にこの様な、人々が無用心な夜に隙を狙い、ボット・コール・デ・ホーザが美青年に変身して出てくるのです。(満月の夜、イルカが若い美男子に変身して陸に上がり、岸辺にいる少女を誘惑するというバージョンもあります) 美青年に扮したボットは、必ず帽子を被っているそうです。 それは、ボットの変身が完全でなく、潮吹き穴が(鼻)頭のてっぺんにあるからだそうです。 ボットは、お祭りの最中少女(処女)を河の岸辺まで連れて行き、誘惑し、河底に引きずり込んでしまい・・・(省略)・・・妊娠させて、二度とその少女の前には現れないそうです。 だから、このお祭りの時期に見知らぬ帽子を被る男性が来たら、ボットの疑いを解くためには、まず帽子を取ってもらうそうです。 又、お祭り後父親が分からぬ子を孕んだ少女がいると、ボットの子供だといわれます。 余談ですが、 イルカが化けた「恋人」に会いたいときには、満月の夜、ピチンガという木の実で作ったお椀を川岸で叩いて呼びます。次の満月の夜に、出てくるそうです。 女の人には美青年に化けたイルカ、男の人には美少女に化けたイルカが出てくるそうです。 |
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