風とこころ

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62

さくらと・・・





ある人を訪ねた管理人。その人は・・・・



「・・・・・そりゃあ、大変だったな。」

「他人事みたいにゆーな。」

「だって他人事だし。」




・・・・・・・そう、その相手はサクラ。もはや、サクラしか居らんのだ。
たしかに奴はモーホー(ホモ)で、どうしようもないが、他の奴らではどうにもならない。そこで、しょうがなく彼を訪れたのだ。




「どうして私はこんなアブノーマルな奴らばっかりに好かれるんだ・・・・・」

「こらこら、本人を前にしてそれを言うか。」

「だって、あんた(サクラ)だし。」

「それ、褒めてんの?」

「そんなに貶して欲しいの?」

「欲しくないけど・・・・・まあ、いいんじゃない?大勢に好かれんのはさあ。」

「うちは、愛されるよりどっちかっていうと愛したいタイプなの!(笑)」

「嘘だー。愛されたいくせに。(笑)」

「うるせーな。あんたに言われたくねーよ。」

「というと?」

「さっきから、ちっちゃい子があんたの方見てるけど・・・・・あれにも、手付けたの?」


管理人は笑いながらドアの方を指差した。

(ここはちょっとした小さな喫茶店。ちなみにサクラが経営。桜24歳♂)

そこには背丈が管理人と変わらないほどの小さな(平均男性と比べたら)男の子が立っていた。


「あー、あれは・・・・・」


サクラが何か言いかけたとき、男の子はこちらに走り寄って来た。

そして・・・・・


「あ、あのっコレ!差し上げます!!」


男の子の手には小さな箱。そして、受け取る相手は・・・・・


「あっ、あたしッ!?」


とりあえず受け取りつつも、なぜ渡されたのか不思議すぎるといった感じで男の子―――少年を見ていたが、少年はすかさずカウンター挟んで向こうにいるサクラにも管理人にあげたものと同じ物と思われるものを手渡した。


「ありがとう。りーくんv」 


サクラは特に気にせずに少年に微笑みかけ、お礼の言葉を言った。

サクラのその笑顔にドキッとしたのか、少年はえへへっといった感じで照れ笑いを浮かべた。

とりあえず、管理人も貰ってしまったからにはお礼を言わなければいけないと思い、りーくんという少年にありがとうと言った。


「そ、それじゃあ・・・・・」


少年は会釈して軽く手を振り、店から出て行ってしまった。


「い、いったいなんだったんだ・・・・・」


管理人はポカーンとした表情で少年が出て行った店の出入り口を見ていると、サクラが突然・・・・・


「あはははははははは―――――ッ!!」


「な、なんだよぅ。いきなり笑い出したりしやがって・・・・・」

「いやあ、管理人の反応が面白くて面白くて。クククッ・・・・」

「はあ?お前喧嘩売ってんのか!?」


その問いにサクラは悪びれずにこう答えた。


「だって、お前。初めにそれ渡された時、『こいつ私に惚れてんのか!?』とでも思っただろ。」


「ウガッ!!( ̄口 ̄;)――――ど、どうしてそれを・・・・・」

「顔に出過ぎなんだっつーの!(笑)」

「そ、そんな・・・・・;」


管理人は相当ショックを受けたようだ。悲しそうにも見える。(笑)


「そんなに落ち込まなくても・・・・・」


そんな管理人に困った顔をするサクラ。


「はあ。そんなに顔に出るかあ?」

「まあ、それなりに。」

「あー、ちょっと凹む~」

「えー、ゴメンってば。」

「う~ん。じゃあ、ジュース奢ってv」


管理人がそういうとサクラは笑いながらオレンジジュースをコップに注ぎ込んだ。


「今日だけだかんね?」

「うんv」



こうして、管理人はサクラにジュースを奢ってもらい。

メデタシメデタシかと思われた。

しかし、まだ根本的なものは解決していなかった。

このあと、キチクがどう出るかーとか。

まあ、いろいろ。

ま、そんなことはお構いなしの管理人にどんな不幸が待っていようと、生暖かかい目で見守ってください。

それでは、今日はコレくらいで!w



貶して=けなして 2005.03.07



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