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2004.11.21
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今や国民的大作家だけど,僕の中ではどうしても高村薫と比べてしまって,ちょっと,というカンジのある宮部みゆきの短編集を読んだ。

○ストーリー
中央線の電車の中で,私は過去からの亡霊と出会う。それは5年前,私が救うことの出来なかった少年の成長した姿だった。私は思わずそれを追いかけてしまう。

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7編が納められている短編集だ。最初の「人質カノン」ではふーん,というカンジだったのだが,次の「十年計画」でおやっ,と思い。あとはしみじみと味わった。

どの作品の主人公も,フツーだが,ちょっと悩んでいる。そこに大なり小なり事件が起きることで,悩みが別の角度から照らされて,新しい見方が生まれ,悩みから立ち直るキッカケが見つかる,っていうパターンが多い。

長いこと宮部みゆきの主人公設定の中途半端さが気になっていたが,この本ではストーリー・主人公設定と結末のバランスがひじょうに巧みで,短編ならではの味わいを満喫できた。なんか,ようやく宮部みゆきの良さが分かった気がする。(それなりに読んでるのに)

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7つを全体で見ると,重要な役どころで少年が出てくるものが多い。ストーリー紹介に使用したのは「過ぎたこと」という作品だが,原りょうの「天使たちの探偵」に含まれていそうな一編で,なかなかスリムに仕上がっている。

まあ,あとは例によって,もう若くはなくなってきた女性,といういつもの主人公パターンが多い。落ち込んでいた女性が,たった数時間で生き生きとしてくる「生者の特権」は読んでいて気持ちが明るくなる。

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こういう風にある作者の印象が異なるのって,作品そのものと自分の気分と両方の影響があると思う。

宮部みゆきの主人公の平凡さみたいなのがキライだったような気がしてたけど,僕も自信喪失して落ち込んでてっていう状況なんで,誰かに救われたい,って気持ちがシンクロしてるんだろうか?

ま,単純に作品が良く出来ているんだと思うけど。





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Last updated  2004.11.21 09:26:33
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