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2008.04.22
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カテゴリ: ばくばく冒険小説
福井晴敏の変わりネタである関東大震災をシミュレートした小説を読んだ。

○ストーリー
平凡な40代の営業マン西谷は,新宿の高層ビルで平成の関東大震災に遭遇する。閉じ込められていたエレベーターから救出された西谷が目にしたのは,建物も社会秩序も崩壊した別の街だった。彼は,家族の待つ墨田区向島を目指して東京の横断を始めるのだが・・・

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災害対策の本だと堅苦しくて,しかもおどかされるような内容だと思いがちだが,週刊誌に連載していた作品なので,小学生でも読めるレベルだ。思いっ切り偏見だけど。福井晴敏も柔らかく分かりやすく書いたと述べている通りだ。それほど笑える部分があるとは思えなかったけど。

主人公は新宿から向島まで徒歩で東京を横断する。でもこれって,山手線の,しかも短い方向を横断しているのに過ぎない。だから一晩で到達してしまうし,小説もビックリするくらい短い。僕も含めて,山手線を横断してからが延々と長い,というほとんどの人にとっては,あっという間に徒歩帰宅ができてしまうので,ちょっと不満が残る。

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とは言え,この本は,以下の点が優れており,一読以上の価値があると思った。

助け合いの精神を描いている---略奪をする人々や,利己的になる人々を描きつつ,一方で助け合う人々を描いている。「どこかで自分の家族がこうして誰かに救われているかも知れないから,今,この人を救う」というのは,確かに説得力がある。

悲観的な数値を提示している---予想される被災者の数は大きい数字を採用し,「ニュース等で提示されるのは最低予測だ」と安心感をぶった切っている。

災害後の脱力感を描いている---被災から3日目以降の,アドレナリンが切れて,悲観的な現実が見えてきて精神的に落ち込む時期を描いている。これはいろんな作品では表現を忘れている部分で,なかなかリアルだった。

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読んだ直後の今は,防災備品そろえなきゃ,と思っている。









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Last updated  2008.04.22 23:33:45
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