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2010.07.18
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カテゴリ: 映画を観たよ
スタジオ・ジブリの新作を早速観てきた。

○ストーリー
少女・アリエッティと両親は,東京郊外にある古い家の床下で暮らしていた。彼らは身長が10センチもない小人で,人間から食べ物や道具を少しずつ借りて生活する”借りぐらし”の一族の生き残りだった。
だがある日,アリエッティは人間の少年・翔に姿を見られてしまう。果たしてアリエッティの家族は人間につかまってしまうのか?この家を捨てなければならないのか?

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いつもながらの精緻で美しい風景描写に圧倒された。さらに今回は小人の視点が加わり,いつも以上に細かく描写をすることが要求されるのだが,それを見事にやってのけている。さすがはスタジオ・ジブリだ。

そうした要求の一貫なのだろうけど,小人の目で見た人間の家の巨大さを表現するために,背景を3DCGと合成している部分があった。画面の上ではうまく溶け合っていたけど,別に通常の手書きでも表現できるような気がした。

アリエッティたちが間借りしている屋敷は,東京の郊外にある,という設定だ。僕が育った環境に近いので,実家を思いながら楽しめた。

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この映画の主人公が小人の少女であることは,事前にポスターや予告編で告知されていた。だがそのいずれでもアリエッティの姿は小さく,一瞬しか映らないように作られていた。

本編は翔が屋敷に到着するシーン,つまり人間の視点で始まる。と思ったら,その足元をアリエッティが庭を走っている姿が映る。これまでチラ見させていたアリエッティがいきなり画面の中心に来てしまう。

この映画の前半の混乱は,この中心となる視点が人間と小人の間で定まらないことによると思う。本来お互いの視点が交差しない関係ならば,映画としては(少なくとも冒頭は)どちらかの世界に重点を置き,その出会いの驚きを観客にも体感させるべきではないだろうか?

『となりのトトロ』のような,現実と怪異のゆっくりとした出会いを期待したのだが,違うテンポだった。原作の「床下の小人たち」と続編の要素を少し加味しているので,仕方が無いのだろうか?

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床下から人間の家に入って,砂糖とティッシュをもらってくるシーンは,ジブリの冒険物語の要素がうまく出ているシーンだった。

まずは「借りに行く」というセリフが,「狩りに行く」と似ていていい。借りのための装束は,『ナウシカ』で腐海に入るためのギアをほうふつさせる。

床下を平行移動して,それから壁の中を上るシーンは,『ラピュタ』の地下坑道のようであり,でも使われている道具が,釣り針,マチ針,糸車,両面テープ,など,全て我々が日常で見慣れているものであったりする。DVDでじっくりと観たい。

小人の身体能力は,人間よりも優れているのか?体重の関係で同じ筋力であっても,素早く走ったり登ったり出来るのか?それとも全く同じなのか?そのあたりがちょっとハッキリ分らなかったのが残念だ。

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少年・翔は,難しい心臓の手術を控えていて,もうどこかあきらめている,という設定だ。彼は,アリエッティと出会い,当初は小人が絶滅種だと断じるが,その後,アリエッティたちの勇気ある行動に感銘を受け,変わっていく。

少年をこうした大人しい性格にしたために,原作にもある「小人を狩る」人間の設定は,お手伝いのハルさんに与えられている。だが,そうした設定変更のために,本来この家に長い間勤めているハルが,どうして急に小人を狩ろうとするのかが良く分らない。

個人的には気に入ったが,ターゲットが子どもなのか,少年少女なのか,大人のノスタルジーなのか,と,絞り切れていない印象は強い。爆発的なヒットは望めないような気がする。

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キャラクターに声を当てる声優たちは,志田未来,神木隆之介,三浦友和,大竹しのぶ,と演技派の俳優揃いだ。毎回のように,「俳優に声優は務まるのか?」という議論が起きるが,今回は全く問題なし。

この静かなペースの物語には,むしろ俳優の落ち着いた演技の方が似合っている気がした。

藤原竜也はほとんどセリフが無いのに,三浦友和よりも扱いが上。よく三浦が怒らなかったなあ。

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予告は『ナルニア国物語:アスラン王と魔法の島』と『ハリポタ:死の秘宝』が続けて流れた。なかなかいい取り合わせだが,それは『朝びらき丸 東の海へ』だろうっっ!!!








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Last updated  2010.07.19 09:07:21
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