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めいてい君 @ 日本の純資産~過去最大の純資産で円建てでは世界最大 [東京 28日 ロイター] - 財務省は2…

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Jan 10, 2017
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カテゴリ: 新技術


 日本の果物品種別の輸入では バナナ がダントツであることをみてきた。

  ( ダントツ=断トツ=断然トップ・・・石原慎太郎氏並の俗語的表現です

 しかしその バナナ の生産が、伝染病で危機にさらされている。

 既に、明治以来に台湾から輸入されていた甘くねっとりとした

バナナ(グロミシェル 品種 は1960年代にパナマ病が発生し絶滅した。

 現在普及している キャベンディッシュ品種 も新パナマ病(1990年台湾で発見)

が発生し、将来は生産量が落ちると懸念されている。

 新パナマ病は土壌から菌の一種が根から入り込んで バナナ を枯死させるため、

伐採で感染防止を止める方法しかない。数十年は汚染が続くとされる。

 フィリピン、アフリカ、中東などにも感染は拡大、1万ヘクタール

(東京ドーム約2千個分)の農園が感染したとの報告もある。

 この キャベンディッシュ 種がなく、株分けして生育させる ため

遺伝的に同一であり、「新パナマ病」には等しく弱いことがネックである。



バナナ は日本人にとって、2015年の家計調査で

2人以上世帯の年間消費量は約18kgともっとも多い果物である。

  現在の日本の輸入は既に見たようにフィリピン産が大半を占めている。

 住友商事(傘下に現地生産する「スミフルジャパン」、

甘塾王 」ブランド)と

伊藤忠商事(アジアでの Dole ブランドを買収)は バナナ 事業で有名である。

 その住商がアイルランドの青果物大手ファイフス

(欧州、北米で バナナ メロン の高シェア)を買収した話が日本経済新聞2016.12.26

に出ている。



 こんなにも バナナ の将来を危惧する状態の中で、

我が国の生産は輸入量から見ても1%にも満たない。

バナナ の生育には熱帯性の気候が必要であり、

いままでは日本の生産は限られていたが

大変革が起こっている。

 最近のこと岡山市在の農業法人D&Tファーム

(岡山県玉野市和田1-4-20、社長田中哲也、

 設立平成27年11月、www.dt-farm.com)の実験農場が

新技術で12℃で バナナ を生育させる方法を開発・成功したのである。

 新技術は、「本来、 バナナ が2万年前の 氷河期 を越えて生き延び、

冬眠 から覚醉できた性質」を利用するものである。

凍結(マイナス60℃)~解凍 により人工的に2万年前の状態を現出させることで、

バナナ が12℃でも生育できることを実現している。

 12℃というと日本でも十分に生育可能であることになる。

 品種は絶滅した グロミシェル を基にしており、

甘さやコクが強い品種である。

 この バナナ は通常なら収穫には2年が必要であるが、わずか4ヶ月で収穫できる。

 ( 解凍 する時期を選ぶことで稲作より短い期間での露地栽培さえ可能である。)

 この開発には40年を要したというが、農薬や遺伝子組み換えなどの技術を

用いないから安全面でも注目されよう。

 2017年からエア・ウオーター(大阪の大手化学会社)や鹿児島県南九州市の

農業法人が栽培を開始する。

バナナ 販売大手の ドール社 からも提携の打診がある。

 地元銀行の無担保融資で生産も軌道化する見込み。

 田中氏は凍結解凍覚醉法で パパイヤ、カカオ、マンゴスティン、カシューナッツ など

栽培、収穫に成功しており、全国の休耕田を利用した大産業が期待されている。

 試算に依れば、市場は6千億円規模、20万人の雇用創出がある。

 日本の バナナ 輸出国やシベリアでの野菜(小麦、大豆、とうもろこし等)栽培

の夢が実現するかも知れない。


 <凍結解凍覚醉法の開発者:田中哲也氏と「 桃太郎バナナ 」、「 桃太郎パパイヤ 」>
(写真上=日本経済新聞2016.11.25、写真下=広島テレビ2015.12.5)



 日本が バナナ 輸入国から、 バナナ 輸出国に変貌するのも

遠い夢ではなくなっている。



  ウナギ等の養殖だけでなく、バナナなどにも火山熱を熱交換することで

年中12度Cを維持した省エネ温室栽培が可能かも知れない。

 IoT等も利用した高度な工業的栽培方法を開発して貰いたいものである。






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Last updated  Jan 10, 2017 09:44:03 AM
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