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January 12, 2010
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カテゴリ: ホラー映画


 DVDパッケージに「恐怖!スクリーンから這い出る殺人鬼!」のキャッチコピー。
 そして悪役メキシコレスラーのようなドクロ・マスクをかぶったような殺人鬼の図柄。
 ホラーならではの虚構性を感じる。
 この二つで十分にそそられてしまう(一般的な嗜好ではないけどね)。
 見かけ倒しかもしれない。けど、見るしかない。

 精神病院に入院中の映画監督ラドフォードは、殺人の容疑をかけられている。念願叶って、病院で自作の映画を見せてもらえることになった。
 しかし、映画を見ていたラドフォードが突如凶暴化。あたりを血の海にして忽然と姿を消してしまった。

 なるほど、いわくつきの監督と映画なわけだ。
 この映画と監督に潜む秘密とは何だ?

 5年後。
 地方の小さな街で、そのいわくつきの映画が上映されることになった。
 観客たちは数組のカップルなど、ごく少数。客席の一部分を占めるだけ。その中には、ラドフォードを追っている刑事と担当の精神科医もいた。

 これらの観客、そして映画館の従業員達が殺人鬼の犠牲になるわけだな。
 ラドフォードにかかわる刑事と精神科医が登場するということは、いずれラドフォード自身も姿を見せるのだろう。そして、映画のいわく因縁についていずれ明かされていくものと興味をもって見守った。

 さて、(映画の中の)映画が始まった。なんとモノクロ映画だ。映画の内容は、『悪魔のいけにえ(1974)』もどき。

 映画中映画がモノクロなのは、(映画の中の)現実場面とスクリーン上のできごとを分かりやすくするためと理解する。

 『悪魔のいけにえ』のレザー・フェイスが人の皮を剥いでつくった仮面を着用していた。それをなぞって『マーダー・フィルム』の殺人鬼はドクロ仮面=スカル・フェイスというわけか?

 これはこれでよい。観客に映画中映画の筋書きをあらためて追うような無駄な思考をさせず、殺人鬼が登場する映画であることが分かればいいのだ。

 映画の中では予定調和の殺戮が行われる。
 すると、観客の若者が声を上げる。「あの役者、どこかで見たことあるぞ」
 それもそのはず、殺されたのは出演者ではない。従業員の一人(男)なのだ。
 続いてトイレに行った若者が殺される場面が映る。
 「あいつ、何で映画に出てるんだ」「どっきりカメラか?」「(現場を)見に行ってみよう」と盛り上がる若者たち。
 ロビーに出た観客達。そこからドクロ仮面の襲撃が激化する!映画館で殺戮が繰り広げられ、スクリーンの中に連れて行かれる。
 ドクロ仮面を止める方法はあるのか。そうだ、映写機を切ればいい。だが、なんと映写機は、プラグを抜いてもぶっ倒しても、自然復旧してしまうのだ。
 映画の中の世界では、殺されたはずの人々が生き長らえている、監禁されて。まるでドクロ仮面のコレクションのように。

 現実の世界では死に至った者が、映画の中ではまだ命がある。まさに映画の虚構性を現していて楽しいではないか。
 このように、(映画の中で)虚実が入り乱れ、軽快なテンポで『マーダー・フィルム』は進んでいく。さあ、この怪奇現象は、いかにして解決に向かうのか?

 で、ラドフォードと映画の秘密はどうなったか。
 それについては、まったく触れられていない。あれ?
 まあ、それでも満足。
 「恐怖!スクリーンから這い出る殺人鬼!」実際にはありえないイマジネーションの世界を堪能できた。

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Last updated  January 13, 2010 05:21:15 AM
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