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November 20, 2010
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カテゴリ: SF映画
MIND STORM マインド・ストーム

MIND STORM マインド・ストーム

価格:3,591円(税込、送料別)



 ソ連KGBは、超能力者をヒューマン・ウェポン=人間兵器に仕立てる「マインドストーム計画」を強行した。ロシア連邦になったからも、マインドストーム計画は引き継がれ、神の力をもつ男ジュリーを育て上げた。
 そして、アメリカもジュリーを狙う。

 この映画、かなりのハイ・ストレンジネスだった。

 ハイ・ストレンジネスとは「あまりにも奇妙な現象」ということらしい。

 たとえば超常現象報告の中には「高級外車に乗って、宇宙人が壁を突き破って現れた」なんていう、なかば妄想のような証言が実際にあるんですよ。「あるとき、空飛ぶ円盤がやってきて、目の前に大きなスクリーンが映って、火を貸してほしいと文字が出た」とか、嘘をつくにも大概にしろというような奇妙な証言がいくつもされています。オカルト用語ではそういう事例を「ハイ・ストレンジネス」というそうです。(引用「大槻ケンジが語る江戸川乱歩」角川文庫)

 おりしもロシアの超能力者養成所で、超能力者同士による超能力バトルが行われていた。そして、ジュリーともう一人が決勝に残る。相手の超能力もかなりのものだったが、ジュリーとはものが違った。ジュリー、貫禄で勝利を得る。そうしたら、養成所の担当が「殺せ!」と命じるのだ。で、ジュリーが従わなかったら、担当は自分で拳銃を撃って殺しちゃう。
 なんで殺すんだ?
 ジュリーほどではないにしろ、かなりの超能力者だったのに。
 人間兵器を作りたいんだったら、一人でも多くの超能者がいたほうがいいんじゃないのか。最強の超能力者一人に絞る必要はどこにも説明されていない。これまで法外な予算をかけてきたんだろうから、有効活用しろよ。

 仲間?を殺されたジュリーは、超能力を使って大混乱を引き起し、その機に乗じて養成所を脱出した。

 ジュリーは、生き別れになっていた妹を探し出し、一緒に逃走を続ける。テロリスト軍団が二人を襲ってきた。ジュリー、超能力でテロリスト軍団を抹殺する。その直後、アメリカ人のエスパー・ハンターが銃を構えてジュリー達に迫ってきた。
 新たな敵の出現を目にして、妹がテロリストが落とした銃を拾い、エスパー・ハンターたちに銃口を向けた。恐れをなしたハンターたちは、すごすごと立ち去る。
 なんなんだ、これは?エスパー・ハンターたちは、元エリート軍人とかのプロという設定だぜ。いくら銃をもっているからといっても、相手は素人娘だ。なんとかできんのか。しかも、エスパー・ハンターは先に銃を構えていたんだよ。それが、なぜいとも簡単に追い払われてしまうのか。

 そのあとすったもんだの挙句、ジュリーと妹はロシア側に捕えられ、空路搬送される。しかし、力を取り戻したジュリーが超能力で小型ジェットを乗っ取っる。そうしたら、ミグ戦闘機が迫ってきて、ミサイルをぶっ放すんだ。 
 これは、いかんでしょう。予算をかけて人間兵器として養成し、どうしても必要だったからやっと捕まえたのだよね。それを簡単に撃墜しようとは。
 短気は損気だよ。

 そんなわけで、この映画いかにも理屈が合わない奇妙な展開だ。
 映画によっては、映像を見る限りでは理屈に合わないことがある。例えば、直前まで素顔だったスーパーヒーローがいつの間にコスチュームに着替えて登場する、など。けれど、姿を想像力を働かせて、低い可能性をも考えて、なんとか納得させる。姿を消した数秒間に、隠し持っていたコスチュームに電光石火で着替えたのだな、と。可能性は低いが、まったくできないことではない。
 けれど、『マインド・ストーム』の展開は、理屈の整合性が見出せない。なかなか好意的な解釈が見つからないのだ。 

 何がハイ・ストレンジネスかといって、この甘い展開を人が見る映画にしてしまうのがハイ・ストレンジネスだ。なめとんのか、こら、と言いたくなってくる。

 とはいっても、わざわざ「どマイナー」な映画を選んで見ているのは、ハイ・ストレンジネスを楽しんでいるのだけど。

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Last updated  December 26, 2010 04:21:01 AM
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