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ぜんそく治療を始めるまで
ぜんそくの治療をはじめるまで
「彩ちゃん、ぜんそくの気がありますね・・・」
かかりつけの耳鼻科の先生から言われた一言。この一言からすべてが始まりました。
2007年4月で彩も3歳になります。ぜんそくの治療を開始してから1年が経過しました。
この機会に、今までの日記やブログなどを読みながら振り返り
彩のぜんそくがどうやってわかり、どのように向き合ってきたのか、
そして治療を開始するまでの経緯をこのページにまとめたいと思います。
「うちの子もぜんそく?」と悩んでいる方のお役に立てるかもしれません。
■ 「ぜんそく」への気づき
2005年の秋。新居に引っ越してきて半年が経過していました。彩が1歳半を過ぎた頃のことです。
9月に入ってから、彩が風邪をひきました。
鼻水から始まり、38度を超える熱を出したり、ゴホゴホとひどい咳をしたり。
熱が下がってもまた上がったりして、風邪をひいた状態が1ヵ月半程度続きました。
その間、彩の喉はゼロゼロと痰がからんだ状態が続いていました。夜も咳き込むことが多かったです。その当時は、また小さい頃は気管支も狭いし痰が絡むことは良くあることだと気にしていませんでした。しかし、今考えるとぜんそくの兆候だったのかな?と思います。
1ヵ月半の間、何度病院に通ったことか!病院ジプシー状態でした(笑)。
かかりつけの小児科に行っても何度も風邪をひきくので
小児科で風邪をもらってきたのか?と思って、小児科から耳鼻科へ行ったり。
耳鼻科もお休みの日などがあったので、かかりつけの耳鼻科が休みの日は違う耳鼻科へ。とにかく、小児科や耳鼻科、何度も何度も診察に行っていました。
でも、この間に本当に我が家にあう「かかりつけ」の小児科と耳鼻科に出会うことが出来ました。
その後、冬になってからはコレといって大きな風邪をひくこともなく元気に過ごした彩。
2006年春になって、3月の下旬にまた鼻水からはじまった風邪をひきました。喉はゼロゼロです。それが治ったと思ったら、今度は発熱から下痢。
そのたびに、かかりつけの耳鼻科の先生のところへ連れて行きました。
(小児科だとまた風邪をうつされてしまうと思ったからです)
耳鼻科の先生には「ちょっと彩ちゃん、ぜんそくの気があるかもしれませんね」と言われていました。しかし、まさかな、と思って気にも留めていませんでした。
2歳の誕生日(2006年4月)を迎えるまで、彩の風邪のパターンはだいたい二つに分けられました。熱が出てお腹が緩くなるのがひとつ。もう一つは鼻水がでて、ひどくなると熱&咳。
この咳というのがクセモノで、咳が出始めると、呼吸しただけで気管支がゼロゼロいう痰がからまった状態が続きました。大抵は鼻水がちょっと続いて治まるのですが、長引くとゼロゼロまで移行するパターンでした。
(今考えてみると、風邪が誘因となってぜんそく発作が起きていたんですね)
そして、2006年4月23日。2歳の誕生日当日。
じぃじとばぁばが来てくれて、盛大に誕生日パーティーをした夜の出来事です。
ちょっと興奮しすぎたのか、夕方から喉がゼロゼロし始めた彩。寝るちょっと前から咳き込み始めました。夜いったんはゼロゼロしながらも寝たのですが寝て30分もしないうちに激しく咳き込んで大泣きして起きてしまいました。
ここからが戦いでした。昼間の興奮状態も引きずって、夜泣きもプラスされてもう大変!
咳が止まらない、呼吸が苦しい、で号泣しっぱなし!
夜泣きで、ママが抱っこしているのに、泣きながらママを探しているんですね。熱も38度5分まで上がりました。
今思うと、そうとう苦しかったんだと思います。夜泣きじゃなくて、苦しかったんでしょう。
でもその当時「夜間救急に連れていく」という選択肢がなかったため、そのまま午前3時過ぎまで抱っこしてあやしてなんとか寝かせ、 次の日にかかりつけの耳鼻科に連れて行ったんです。
耳鼻科に行って診察してもらったら、衝撃の一言が!
「やっぱり彩ちゃん、ぜんそくの疑いがありますね。」
以前からぜんそくの疑いがあると言われていたのですが、今回で確定的になってしまったようでした。このあとすぐに小児科で見てもらってくださいと言われ、薬すら出してもらえませんでした。彩は、鼻風邪をひくとぜんそくの発作が出るパターンだということも教えてもらいました。
そして、その後すぐに小児科へ。風邪をうつされるかも?としばらく行っていなかった小児科です。
問題の診察結果ですが。小児科の先生も小児ぜんそくの疑いがあるので通院して経過を見ていきましょうとのことでした。
その日はは暴れる彩を押さえつけながら薬を吸入させ、大量の飲み薬をもらって帰宅。
これぞぜんそく!という吸入器具&薬も処方されました。
アレルギー検査のための採血もしました。
私は「彩はぜんそくもち」というのがショックでショックで。。。
何で彩がぜんそくなの?
私の育て方が悪かったのかな?
妊娠中の私の食生活や生活態度がいけなかったの?
離乳食の進め方や普段食べさせているものがいけないのかな?
親戚にぜんそくの人がいないのに何で??
私の普段の掃除のしかたがいけなかったのかな?
龍と蓮と一緒に生活できなくなったらどうしよう?
彩の小児ぜんそくが一生治らなかったらどうしよう?・・・
状況を飲み込むのにとても時間がかかりました。
その当時、何も勉強していなかったのでブログには
「問題の喘息ですが。おそらくアレルギー性のものではないと思います。
アレルギー性のものだったら、すでに蓮と龍とは暮らせていないでしょう(笑)。」
と書いてあります。今となっては間違っているとわかる事ですが、
そう思いたいという自分の気持ちが良く現れています。
彩がアレルギーだと受け入れたくない、ぜんそくだと受け入れたくないために
「お医者さんたちが間違っているんじゃないか?私も彩が本当にぜんそくなのか、調べてみせる!」
という気持ちになり、その後色々とぜんそくについて調べることになったわけです。
■ 「ぜんそく」の受け入れ
彩がぜんそくという診断を受け、大量の飲み薬をもらって帰宅したとき。
「こんなに小さな体に、こんなに薬を飲ませてもいいのだろうか?」ととても不安になりました。しかも、先生には継続して飲まなければならない薬があるという話も聞き、とても怖くなりました。
「なんで薬を飲み続けなくてはならないの?ぜんそくってそういう病気なの?」
パパも同じ考え。自分の子供に薬を飲ませる事に関しては、やはりとても神経質になりますよね。
いつもと変わらず元気状態のな彩に、どうして薬を飲ませなくてはならないのか?
家に帰ってきて、どうにも納得がいかない。
そして、私なりにぜんそくについて納得のいくまで調べることになるわけです。
まずしたのが、やはりインターネットでぜんそくの情報を拾い集めること。
自分で調べてみてなんとなくわかったのが、昔は対症療法であったぜんそくの治療は
今は予防治療になっているらしい。ということでした。
なんとなく理解した後、アレルギー検査の結果を聞きに小児科へ行きました。
「アレルギー無しであって欲しい!!」と念じながら(笑)診察室に入り、先生の説明を聞きました。
結果は残念ながら陽性。コナヒョウヒダニのアレルギーでした。
不幸中の幸いか、犬とうさぎは陰性でした。コレだけは本当に良かったです。
ハウスダスト が 2.05
コナヒョウヒダニ が 18.40
IgE が 25.1
涙が出そうになったことを、今でも覚えています。
なんとなく納得し、帰宅しましたが、いまいちしっくりこない。パパも同じ。
やはり先生に質問をぶつけてみようということで、パパにも付き合ってもらって
後日二人で先生ににお話を聞きにも行きました。
彩は、1歳以降季節の変わり目にぜんそくの発作らしきものがでている。
アレルギー検査も陽性が出た。
したがって、発作が出ないように抗アレルギー剤をとりあえず半年飲んでみましょう。
そして、家でも環境整備(布団の掃除機がけ)からしていきましょう。とのことでした。
先生も私とパパの気持ちをよく理解してくれて、親身になって話をしてくれました。
幸い、このかかりつけの小児科はアレルギー科でもあり、ぜんそくにもとても詳しい先生です。しっかりと向き合ってくれたので、よし、任せてみよう!と思えたのです。
とりあえず、半年頑張ってみようと思いました。
「まだぜんそくと断定するにはちょっと早いけれど、ぜんそく発作予防の治療をしていきましょう。」
まさに予防の治療ということが納得できたので、先生のおっしゃることを信じようと思ったのです。
■ 「ぜんそく」の治療開始
よし、頑張ろう!と思った時点でまだまだ自分の「ぜんそく」への知識が全然足りないことはわかっていたので自分で勉強するために、インターネットで調べたり、本を買って読んだりしました。
(具体的なものに関しては、後ほどご紹介させていただきます)
同じような気持ちでぜんそくに向き合っているご家族がたくさんいることを知り、勇気付けられました。
本を読んで、「ぜんそく」とは何か、自分なりに勉強しました。
薬に関しても、本やインターネットなどで調べたり確認したりしました。
お薬を飲む以外に、私や家族でできることはないか、調べました。
でも、ふと不安になったことが一度だけありました。
これで本当に大丈夫なのか?あのお医者さんを信じていいんだろうか??
薬を飲ませ始めたけど、本当に大丈夫??
そこで、私はある薬剤師さんに相談に行きました。
以前耳鼻科にかかっているときにお世話になった薬剤師さん。この方は私の細かい質問にも丁寧に答えてくれる方。家でちょっと心配になって電話しても、しっかりと対応してくれたり何も用がなくて通りかかっても、育児の話しなど色々できる方でした。
その薬剤師さんにちょっと時間をとってもらって、今までの経緯をお話し、
飲ませている薬についてはもちろん、自分の心の葛藤などをすべてお話しました。
やはり地域の薬剤師さんだけあって、病院の評判などはある程度把握されていました。
その薬剤師さんに「いまの病院を信じても大丈夫だから!」と言っていただきました。
そして忘れられない一言をいただいたんです。
「お母さんが『よし!』と納得して腹が決まったら
もう前を向いてしっかり進まなくちゃ。
お子さんを守ってあげるのは、お母さんなんだよ。
お母さんが不安になったら、お子さんも不安になっちゃうよ。
疑問を納得するまですべて解決して、治療に向かって前に進まなくちゃ。」
この言葉ですべてが吹っ切れました。
納得するまで調べて、お医者さんを信じて、彩を信じて、自分を信じて。
そして治療に向かって前に進もう!と決めました。
彩のぜんそくを受け入れ、治療に向かって一歩踏み出しました。
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