ぜんそくの子供とペット



3g10.gif ぜんそくの子供とペット


ぜんそくの子供とペットが一緒に暮らす。
無謀とも思える生活。見る人が見たら、呆れてしまうようなこの挑戦。

我が家はこの無謀(?)な生活に挑戦中です。
果たして、ぜんそくの子供とペットは一緒に生活できるのでしょうか?
ぜんそくの子供とペットとの共存を考えていらっしゃる方から質問されたら何て答えるか?
私なりに思うところを書いていきたいと思います。



お子さんのぜんそくの程度、治療の経過、重症度はどうでしょうか?

お子さんのアレルギーテストの結果はいかがですか?動物関係のアレルギー反応は出ましたか?
もし動物関係のアレルギーが出てしまったら、飼うのは少々難しくなると思います。
ただし、動物のアレルギーの数値が出なくても、実際に動物と触れ合ったりすることで
アレルギー反応が出てしまうお子さんもいるようです。
お子さんと動物が関わったときの反応など、注意して観察してください。
皮膚はどうですか?目は赤くなっていませんか?咳は?鼻水は?何度か確認してみてもいいかもしれません。
もし、この段階でアレルギー反応が出なくでも、
後から感作されてアレルギーになってしまう可能性もあることは覚えておいてください。

お子さんのぜんそくの治療の経過、重症度はどうでしょうか?
年に何度も発作を起こし、ぜんそくで入院するようなことがあるお子さんは、飼うのをもうちょっと待ったほうがいいでしょう。
発作を上手にコントロールできず、気管支の炎症が続いているような状態ではペットは飼えません。
アレルギーがなくても、ペットの毛やフケは発作の誘発原因です。ますます発作が起きやすくなってしまいます。
ペットの前に、ぜんそく発作のコントロールに重点を置かなくてはいけません。
彩は、季節の変わり目に発作が出るか出ないかです。年に数回の発作で済んでいます。
発作が出ても、入院はなく吸入を1度する程度です。ごく軽いぜんそくに分類されると思います。

何より、これからペットを飼おうとしている方はかかりつけのお医者さんに相談してみてください。
納得がいく答えが見つからないかたは、セカンドオピニオンを求めに行っても良いでしょう。
そしてご自分のお子さんの様子をよく観察し、よく考えてみてください。




ペットを飼う場所は、室内ですか?室外でしょうか?

飼うペットにもよりますが、室内飼いか、室外飼いかで変わってくると思います。
室外で飼った方がお子さんとの接触も室内よりは減らせますし、掃除の手間も少しは省けます。
発作がひどいときなどは、全く接触させないでおくこともできます。
ペットを室内で飼うか、室外で飼うか考えてみてください。
一度室内で飼い始めたペットは、室外出すのは難しくなるということも考えておいてください。
室外で飼ったからといって、ペットお手入れをしなくて良いというわけではありません。
マメにお手入れをして清潔を保つのは、室内の場合と同じだと考えます。
室外で余計に汚れるようであれば、よりお手入れをマメにしてあげなくてはいけません。
お子さんのぜんそくの状況、家事の手間等と合わせてよく考えてみてください。




検討中のペットはどのようなペットですか?

飼いたいペットはどのようなペットでしょうか?犬ですか?猫ですか?ウサギ?フェレット?
ペットの種類によっても大きく変わってきます。
たとえば、金魚などのお魚関係でしたら、毛の心配は全くありません。(水槽のカビには注意です)
猫だと、抜け毛も大変ですが家中を自由に歩き回ってしまうので行動を規制するのが難しいでしょう。
我が家の犬やウサギで考えると、抜け毛が多い種類とそうでない種類があります。
見るからに明らかに毛が長くて抜け毛が多そうな種類よりも、
毛が少なくて手入れが楽な種類を選ぶのも一つの方法でしょう。
種類によって抜け毛が多い、少ないなどの特徴があるので、よく調べてみてください。




いざというとき、預ける先がありますか?

お子さんの発作がコントロールできなくなったとき、感作されてアレルギー反応が出てしまったときなど
ペットと隔離しなくてはならなくなったとき、しばらく一緒に生活できなくなったときにペットを預かってくれる人はいますか?
さすがに何週間もペットホテルにあずけることは難しいでしょう。
我が家の場合は、両実家がペットに関してとても協力的です。助かっています。蓮も龍も実家に慣れています。
いざというときに、ペットを預かってくれる協力してくれる人はいますか?
この預け先は、ぜひとも確保しておいたほうがいいと思います。





今ぜんそく治療中のお子さんがいて、これからペットを飼いたいと思っているご家族のかたへ。

『ぜんそく発作がどうしようもなくなったら、里親に出せばいいや。
感作されてアレルギーになってしまったら、誰かにもらってもらおう。
だから、とりあえずペットを飼おう。』

これだけは絶対にやめてください。
そんな無責任な考えでペットを飼わないでください。


長い間ペットと暮らしてきて、突然ぜんそくという問題に直面し、苦しんでいるご家族がどれだけいることか。
ペットを手放すなんて考えられません。ペットも大切な家族なんです。
あなたは、自分のお子さんを簡単に里親に出すことはできますか?



ペットと一緒に暮らすには、お子さんの服用するお薬を増やさなくてはならないかもしれません。
一度良くなりかけたぜんそくも、悪化してしまうかもしれません。
お子さんと病院へ通う回数も増えるかもしれません。
家の掃除やペットのお手入れなど、しなくてはならないことは確実に増えます。
それなりにデメリットはあります。

逆にメリットもあります。
ペットに癒されて、ストレスが減って、発作が減るかもしれません。
お子さんの情操教育にペットは有効だということもあります。
ペットと一緒に外で思い切り遊ぶことによって、体力がつくこともあるでしょう。
ペットがいなくては経験できないことも経験できますし、思い出も増えます。

ご家族みんなでよくよく話し合って、納得のいく答えをみつけてください。
それぞれのご家族にとって、最良の答えが見つかりますように。



こちらのHPの中の生活術の中、「ペット・動物と暮らす生活術」の中では
ご家族のぜんそくと向き合いながら、いかにペットと上手に暮らしていくか
頑張っている方の生の声や、みなさんの意見交換などが読むことができます。
是非ご覧になってくださいね。

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我が家と同じくぜんそくの子供とペットが一緒に暮らすご家族の方!
ぜんそく治療中のお子さんがいて、これからペットを飼いたいと思っているご家族の方!
色々なお話ができたら嬉しいです。お互いに良い方法などを共有していきませんか?

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