☆りんぼぉ☆卵奮闘記☆

くも膜下出血




・40~50代に多発し、後遺症を残すことの多い疾患である。
・原因の80%は脳動脈瘤の破裂によるもので、殴られたような割れるような激しい頭痛で発症し、嘔吐を伴う。
・半数以上に意識消失を認める。痙攣発作を伴うことも少なくない。
・合併症として、再出血・血管攣縮・水頭症がある。

<再出血>
・一度破裂した脳動脈瘤の多くは放置すれば2度3度と再出血を繰り返す。
・再出血は、初回出血日に最も起こりやすく、日がたつにつれて危険性は減少する。
・再出血は突然起こるもので、しばしば嘔吐すると同時に意識消失し、急激な意識レベルの低下・vs変化を認める。
・呼吸停止・不整脈を認める場合もある。
  →気道確保・嘔吐物による誤嚥予防が必要
   低酸素血症による2次的な脳損傷を防ぐことが大切である。
   血圧のコントロールを行い、脳動脈瘤の再出血を防ぐ。(待機オペなどの場合は鎮静をかけ、刺激を避けるため、室内は暗幕カーテンを使用する。)


<血管攣縮>
・くも膜下出血後脳血管が縮んでしまい、その動脈に栄養される部分が脳梗塞のように、虚血に陥ってしまう病態。
・発症後4~14日くらいの時期に起こる。CTなどで評価していく。
・脳槽、脳室ドレーン挿入されている患者に対しては、Ca拮抗剤の血管拡張作用を利用し、注入する。
・短時間でも血圧を低下させる事は症状を悪化させる誘因となるので注意する。(意識レベル、MMT分類などの観察が必要となる。)
・他にPTA(血管形成術)を行う場合がある。

<水頭症>
・くも膜下出血による髄液の循環障害によって起こる。
・出血後1ヶ月ほどして脳室が拡大する。
・髄液の吸収が上手くいかないてめ、歩行障害・痴呆・尿失禁などがみられる。
 →脳室ドレナージやシャント術が必要となる。


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