絵本ボックス 10／26更新
★きょうはなんのひ？★ ☆お奨め度☆・・・☆☆☆☆☆
作 瀬田 貞二 絵 林 明子
福音館書店 ８５０円
これは「こどものとも」さんの名古屋講演会に行っていただいたのだ。お話はかわいい女の子が母親に、「きょうはなんのひ？しーらないの、しらなきゃ階段３段目」といって学校に出かける。母親が三段目を見ると縫ぐるみの犬が手紙をくわえていてその手紙には次の場所のヒントが・・・
家中の中に（庭も）ヒントがあり、母親が探していくのが、一緒に宝捜しをしているようでとっても楽しい。甥っ子はまだ理解が出来てないが、年中児ぐらいの子からは「次はどうなるの？」と目をキラキラさせてみている。自分で読むには小学校からがいいと思うが、一緒に見るなら保育園（年中ぐらい）からでも楽しめる。それに一生懸命探す母親や、女の子、父親のあたたかい雰囲気がとてもいいのです。
瀬田さんは話は言葉がとても優しくて、日本語っていいなと思わせてくれて（おいらは下手だけど）大好き。 林さんの絵もあったかくていいですぞ！
★もけらもけら★
作 山下 洋輔 絵 元永 定正 構成 中辻 悦子
福音館書店 ☆おすすめ度☆・・・☆☆☆☆☆
この本ははっきり言ってめちゃくちゃ楽しい。ストーリーはなく、見開きのページに同じ、または似ている擬音が繰り返され、音の楽しさを感じさせてくれる。さすが、作者がジャズピアニストだけあると思った。例えば「しゃばた、しゃばた、しゃばた、ぱたさー」
などや、「ごあら、ごあら」などがある。この擬音自体に深い意味は感じられないが、その時によって声色を変えたり、繰り返しを多くするなど読み手のオリジナリティも楽しめる。二歳の甥っ子は一歳半から読み聞かせたが、声をあげて大喜び。自分でも、何かの拍子に「ごあらごあら、ぐがんぐがん」と言って楽しんでいる。小さい子も充分楽しめるのがとても嬉いっス。
また絵のほうも音からイメージが湧いて出てきたような素敵な絵だと思う。
★ALL IN ADAY★
作 あんのみつまさ 絵 アメリカ／エリック・カール
イギリス／レイモンド・ブリッグズ
日本／林 明子
ソビエト／ニコライ・ポポフ
ブラジル／ジアン・カルビ
ケニア／レオン＆ダイアン・ディロン
中国／チュー・シェングリアン
オーストラリア／ロン・ブルックス
出版・・・アメリカ
この本は、以前勤めていた仕事先で丸善ブックスさんから買ったものだ。「ソンリーサ」と銘打って、世界各国の絵本を集めてセットで訪問販売をしていた。７０冊全部がその国の言葉で書かれていて、日本語訳は小冊子にまとめられていた。
セットで二十万円もし、どうしようか迷っていたが、この本を見つけて買うことに決めたのだ。
内容は、無人島に一人の子どもがいて、一体他の国はどうしているだろうか、ということから8ヶ国のその時間の様子が絵で表されているのだ。お正月前後の子どもたちの様子が描かれている。日本は林明子さんの絵だ。
この本を見ていると、世界は自分たちだけでなく、色んな人たちがそれぞれの国で暮らしいて、また国によって生活の様子が随分違っていることが良くわかる。でも、太陽や月が世界でたった一つしかなく大事なように、皆が仲良く暮らしていくことがとても大事なんだよ。と訴えかけているような気がして一目で気に入った。
おかげでおいらにとっては大金の二十万円を払って買うことにした。しかし今では買ってよかったと思っている。言葉は分からなくても充分楽しめるからだ。子どもたちのお気に入りとなった本も幾つかあるので、またおいおい紹介していきたいと思う。
「オール・イン・ア・ディ」は今は日本の出版社から翻訳されて出ている。
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