こんぱすコーチの全方位日記

大阪地下鉄・今里筋線

◆◆◆大阪地下鉄・今里筋線◆◆◆ <2006/12/30>

2006年12月24日、大阪で8番目の地下鉄新路線・今里筋線が開業したのを受け、
開業1週間後の12月30日に試乗に出かけた。

御堂筋線の南の起点、中百舌鳥(なかもず)から出発。
乗り降りをすることも考え、お得な一日乗車券(850円)を購入。

大阪市交通局一日乗車券

なんば(難波)から千日前線に乗り換え。
ホームに降り立つと、列車案内装置が液晶画面の新型機に取り替えられているのを発見。

新しい列車案内装置

時計も画面の中に納められている。
今までどの駅でも時計は別個に設置されており、
見比べる必要があったので不便だったが、
このように1つの画面に納まっているととても見やすくわかりやすい。
接近表示もすべてこの画面に表れる。
これから試乗する今里筋線の各駅がこの新型装置になっているのは事前に知っていたが、
在来の千日前線にも設置されていようとは。

南巽行きに乗り込み、約10分で今里筋線の起点、今里に到着。
今里筋線を案内する真新しい表示が光っている。

ホームの案内板にも「今里筋線」の文字

ホームを上がり、今度は今里筋線の乗り場まで階段を下り続ける。
どこの都市でも地下鉄の新路線は奥深くに駅が作られていて、
縦移動にけっこう骨が折れる。お年寄りにはつらい行程だ。
この今里筋線も例外ではない。

ホームに降り立つと、コンパクトな4両編成の車両が発車を待っていた。

大阪地下鉄今里筋線

ラインカラーであるオレンジ色のラインが窓下と屋根部分にストライプされている。

当然ながらこのラインカラーは駅名表などにも表されている。

オレンジラインの駅名盤

この今里筋線は大阪地下鉄では2路線目のリニアモーター地下鉄。
小出力で大きな馬力が得られるため、車両をコンパクトにできる。
さらに急勾配にも耐えられるし、車両が小さいのでより急なカーブもOK。
しかもトンネル断面積を小さくできるので、建設コストは何かと経済的だ。
大阪以外でも、東京の大江戸線、神戸の海岸線、福岡の七隈線が開業済み。

車内はコンパクト

さて車体側面の行先表示は幕式。
先輩格の長堀鶴見緑地線はLED式だったので、一歩後退した向きもあるが、
こちらの方が視認性は良い。

幕式の行先表示装置

みそかの午後とあって、乗客も少ないと思いきや、
初乗りを楽しむ人たちも多く、車内はそこそこの乗り。
なめらかに発車し、約25分で終点の井高野に到着だ。

すべての駅が個別のテーマカラーを定めており、
駅名表や壁の水玉模様の色が、駅ごとに異なっている。

駅ごとにテーマカラー

ホーム上の列車案内装置は、千日前線と同じく液晶ディスプレーの新型だが、
こちらは線路に平行に設置してあり、まるで東海道新幹線主要駅の趣き。

線路に平行に設置された新型案内板

駅名表示は、漢字・ひらがなはもちろん、アルファベットのほかにハングルや中国簡体字も表示される。

案内表示の下は転落防止のためのホームドア。
ドア部分にガラスがはめ込まれており、
東京の都営・三田線などの無骨なホームドアよりセンスが良い。
開閉動作も静かでなめらかだ。

センスの良いホームドア

ホーム上には、必要な情報がコンパクトにまとめられた
インフォメーションボードがあり、見やすい。

コンパクトな案内板

券売機は、赤いワンポイントがヴィヴィッドな雰囲気。

ワンポイントの赤が映える自動券売機

さて、井高野駅を下車して外へ出てみると、
そこは何の変哲もないふつうの住宅地。

井高野駅の真上は住宅地

地下鉄の駅は、街中にあるのが相場なので何となく違和感を感じる。
そして階段入口はラインカラーのオレンジが塗られており、
ここが今里筋線のりばへ通ずる階段であることがひと目でわかる。

出入口もラインカラーでわかりやすく

少し南へ戻ると、東海道新幹線の高架が見えた。

近くには東海道新幹線


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