りぃ-子’s SCRAP BOOK

りぃ-子’s SCRAP BOOK

2023.02.11
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映画公開当時、生田さんが宣伝出演してたのは良く覚えてるし、
ちょっと観てみようかな?と思ったのも記憶にあるのだけど、
なにせ映画館に実際に足を運ぶことが少ない為そのままになった映画の一つ。

最近も映画「湯道」の宣伝で良く生田さんをお見掛けすることだし、
ふと思い立ち、見てみることにした。

これね、観て良かった!
描き方、表現の仕方、受け取り方が難しいよな~・・・どうなんだろ?
と見始めたけど、ものすごく自然に受け止められた。


生田さん、すごい!!
生田さんが男性だと言っても、そもそもが美しいわけだけど、
段々と生田さんの演じるりんこさん以外の何物にも見えなくなっていく。

温かくて優しく、自分そのままに生きるりんこさん、ただそれだけ。

私も大学当時はそういうことを良く知らずに、何気に発言してその場にいた人を傷つけてしまったことがあったな…と、後になって気が付いた経験があり後悔してる。
でも、あの時はそこまで思い至らなかった。
世の中にそれほど沢山性同一障害で産まれた方がいるということに。

でも時代はそれなりに進み、まだまだ理解しようとしない人も多いのだろうけど、
自然に感じる人もきっとかなり増えてきてると思う。


同性婚にしても、私は賛成だ。
人と人が助け合って暮らすのが、家族なら、この人以外考えられない相手が異性ではない事もあるだろう。

生産性とか、常識とかより重要なのは、温かい関係や思いやり愛する心だと思う。


うちの二匹の猫も、たっぷり愛情を注ぐと目が輝くけど、
忙しくて余り構わない日が続くと、目が小さく暗い色になってしまうんだよ。

誰かに大事にされ、愛されている事が、どれだけ誰かを救う事か。
残念ながら、それはそう簡単に手に入るものではないでしょう。
だからものすごく大切にしなくては。


この映画は性差別について描かれてもいるし、
親子関係にも重きを置いて描いている。

たっぷりの余裕ある愛情を受けて、又ありのまま全部を受け入れられて育てば、どんなに辛い事が多く生き辛くても、きっと自分を何とか肯定できるようになるんだろう。

りんこの母と、主人公の小学生ともの祖母、それから、自分が好きになるのは男子だと気が付いた(ともの幼馴染の)男子の母親・・・
それぞれの母親としての感覚の違いも、鮮やかに描かれていた。

親だけではなく、世界の人の中にも沢山、温かく「あなたはあなたらしく生きていいんだよ」と言える人が増えたらいい。
シンプルなことなのにね。

なんで岸田さんは同性婚を認めると社会が変わってしまう、なんて発言をするのか理解に苦しむ。
社会は変わらないよね?
自分の生まれ持った性に特別違和感がなく、異性に恋する人が大多数なのはそのままなんだから。
ただ、生きやすくなる人が増えるだけでは???

ま、遺産相続とかそういう話なのかなー?変わってしまうという点は・・・?


主人公の小学5年生の少女、ともを演じた柿原りんかちゃんもとても良かった。
2017年公開の映画だから、今高校生位だろうか。

真っすぐな目が印象的。
ともは、嘘をつかない所が良いよね。
ごまかさないし、少々不躾であっても言いたい事を言う。
だけど、人を傷つけないようにといつも考えてる子だと思う。


この映画の今後について、私は余り気にならない。
ともの母親は、相変わらず愛に飢え、育児から時々逃げたくなるだろう。
彼女の母親から与えてもらえなかったものは、自分の子供に譲っていく事が難しいだろうから。

でも、これからは彼らも居てくれる。
それでもう、全部解決じゃない?

もう何年かしたらともは社会人になるだろう。
それからもずっとずっと、叔父と叔母は温かい居場所になってくれるに違いないのだから。





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最終更新日  2023.02.11 16:44:51
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