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Ryu-chan6708

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2006.11.02
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カテゴリ: 社会問題

:俺はマスコミで話題になっている イジメ の扱い方が全く、ピンボケで理解できないんだよ。

A氏 :どういう点?

:俺は先生の経験はないが、生徒の経験はある。
 昔からイジメという現象はあったね。
 俺はいじめもしなかったし、いじめられもしなかったが、小学生のとき、他のクラスだがイジメの現場を目撃したことがあるね。
 いじめの親分も知っていたし、取り巻きも知っていた。
 いつもいじめられている子も知っていた。

A氏 :いじめは多かれ少なかれ、集団の本質的な特質だね。

私: それを俺たちは幼稚園から小学校で学んできているんだ。
 クラスでいじめそうな奴は大体わかっている。
 大抵、親分見たいのが一人か二人いる。
 それに取り巻きが数人いる。
 これもみな大体分かる。

A氏 :俺はそういう奴らは感覚的に避けるね。
 幼くても生きる知恵を出してね。

:避けるのが不器用な奴がいて、つかまる。
 これも大体決まっている。
 そういう人間関係があるのが普通の学校集団だよ。
 普通の先生なら、そうみているよ。
 それが出てこないから不思議だよ。

A氏 :クラスの担任になったら、いじめそうな奴、いじめられそうな奴をまず、観察するだろうね。
人は見た目が9割 」なんだから。スマイル
 一種の 裏社会 だからね。
 そうしないとクラスの生徒の動きの本質を把握できないことになるね。
 むかし、企業でも グループダイナミックス という考えがあって、 集団の人間関係の分析 をしたことがあるね。
 君のいう、 グループのマネジメント のためにね。

私: 経営の神様と言われた 松下幸之助 は、よく自社のいろいろな工場を回った。
 工場に行くと現場を回る。
 あるとき、現場を回った後、工場長室で、工場長に「 あそこの現場の係長は顔色が良くない。何を悩んでいるのか 。」と聞いたという。
 ちゃんと人の顔色をさりげなく見ているんだね。
 それがマネジメントの原点だよ。
 大人のカンだよ。

 先生がそういうアンテナを張ると、 保健室の情報 休み時間の情報 がわずかであろうと集まる。
 担任だけでなく、いじめのおきやすい 部活動 でも同様だ。
 もちろん、子供や親からの情報もすぐに反応する。

 親もこどもがいじめるほうか、いじめられるほうかよくみることだね。
 俺だって、観察力はたいしたことはないが、幼稚園の孫の反応を常にみているよ。
 孫の幼稚園の若い先生がときどき手紙を親に出しているが、 実によく孫と友達関係を観察しているよ

A氏 :松下幸之助は、その顔色の悪い係長に「お前、何か悩んでいるか。」など直接聞かないんだね。
周りから聞いていく

:ところが、問題になっているイジメでは、本人に「何か困っていないか」と聞いて、「問題ない」と言われて安心したという話が多いね。
いじめられている子はコンプレックスがあるから、かくすことが多いんだよ
 その当り前の心理が読めないんかね。

A氏 :いじめの定義をいろいろ言っている校長がいたね。

:自殺した事件で、テレビで校長がいろいろ発言を変えているのをみると、 校長自体が誰からかいじめにあっているのがありありだね
 教育委員会か文部省からか、あるいは、組合からか。
 高校履修問題で自殺した校長もいる。
 これも大人のいじめだね。
 校長にいじめられて自殺した先生もいる。

A氏 :週刊朝日で連載コラムを書いている 内館牧子 氏は いじめ対策には転校が一番いいという
 属している集団を変えるのだね。
 もっともその子がいじめられやすいものを持っていると移った集団にうまく適応するかは疑問だがね。

:これは、 加害者であるいじめの親分は温存され、被害者が逃げるという日本式が根本的にあるのが原因 のようだね。
 今朝の朝日新聞朝刊の社説もそういう立場だね。
 これがおかしいね。
 アメリカの ゼロトレランス は逆で、 いじめの親分を隔離するか個別指導 するね。
 だから、 親は子供がいじめの加害者になっていないかと心配する。
いじめると一種の刑務所送り扱いになるからね

A氏 :日本は子供が加害者になっていないかという親の相談はほとんどなく、被害者の親の相談が圧倒的だという。
アメリカと逆だね。
日本では加害者は保護され、かくされる
 校長もかくす。

:今回の女子の自殺では遺書にいじめをした 4名の実名 があった。
 新聞には出ないけれど、あの地域では皆知っているんだね。
 だから、 その親が謝罪に来た
 それをもっとマスコミは知らすべきだよ。
 これを機会に 、「 うちの子はいじめをしていないか」という加害者側からの親の相談が増えることを期待したいね
 自殺した子の親に謝りに行かないようにね。

 最近、話題になっている「 心にナイフをしのばせて 」の著者である奥野氏は、1969年高校1年生が同級生を殺害、首を切り落とすという事件のその後をとりあげている。
被害者家族の崩壊は現在もさんたんたるものだ
 ところが、少年は更生して弁護士になるが、慰謝料も払わず、謝罪もしない。
 これが更正かと著者は考える。

 奥野氏は 犯罪加害者の更生にかける国の予算は466億円、加害者のための予算はわずか11億円という
 著者は「今の少年法には被害者の視点が欠けている。いちばん救われなければならないのは被害者とその家族である」と言っているね。
戦後民主主義 の欠点かね。

A氏 :俺たちが子供の頃、教えられた「 強きをくじき、弱きを助ける 」でなく、今の教育は「 強きを助け、弱きを自殺させる 」かね。
 マネジメントの観点からすると、自殺してから驚いているけれど、一体、 学校の集団活動の日常の生徒のマネジメントで何をやっていたのかとなるね。
 ましてや、先生自らいじめ的行動を生徒個人にするというのは、犯罪を自ら教えていると同じだね。
 教師を辞めて、闇金業者の取立てをしたら稼げるのではないかね。スマイル
 取立ての相手を自殺させてね。

 イッソプ童話で、蛙に石を投げる子に蛙が「 君たちには遊びでもわれわれには死である 」という話があるが、そのくらいの話を授業でしてやれよだね。

私: 例の JR西日本の尼崎大事故 を起こしてから、安全が重要だと騒ぎ出すのと同じで、 日常の安全マネジメントや危機管理 ができていないのじゃないの。
 それをマスコミは何も追求していない。
 先生は、担任の生徒をよく観察し、情報を集め「 いじめマップ 」を作るべきだね。
 そして、いじめをしたら直ちに ゼロトレランス でその子供に何らかの罰を与えるべきだね。
 教室で加害者をクローズアップすべきだよ。
 そういう毅然とした態度を学校側は団結してとるべきだね。

A氏: 教室内に金日成を作ってはいけないね。
 兆候が出たら、 ワントレランス でなく、 ゼロトレランス で対応だね。





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Last updated  2006.11.02 06:38:24
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