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Ryu-chan6708

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2007.03.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類


:先週のTVドラマ「 相棒 」はすぐに犯人がピンと来た。

A氏 :俺も見たが、新聞記者がある部長の収賄のスクープをする。
 記者は得意になる。
 ところが、捕まった部長が自白せず、勾留が長引く。
 どうも事実でないらしい。
 そのうちに、その 部長が自殺 する。
 新聞記者も結局やめてしまう。

 それから、 数年たって発生した交換殺人の犯罪の黒幕に、自殺した部長の子どもが登場する というわけだね。

:父親の死に対する新聞記者への復讐だね。
その復讐心がすさまじいことを、ある人の体験談から知っていたので、ピンと来たのだ。

 その体験談は、10年位前にある中堅企業の重役と夕食をともにしたとき、その 重役の体験談 として語られた。
 彼は、今まで、社員には話してないんだがと言って、今までの人生を話した。

 彼は大学を出て、ある地方では大手の新聞会社の新聞記者になった。
 そして、 若くして、市会議員の汚職をスクープした。
 彼は大得意だった。
 正義感で鼻高々であった。
 ジャーナリストとしての将来は、洋々たるものを感じた。

 ところが、 この市議が自殺した。
通夜に彼は出かけた。
 そうしたら、 中学生くらいの女の子が、彼を指し「この人が父を殺しました」と叫んだという。

A氏 :それはショックだったろうね。

:彼は、ショックで新聞社をやめた。
数年間、気持ちがうつろで、どんな仕事も手につかなかったそうだ。
毎年、その市議の命日には、ご焼香に訪問するが、冷たく扱われる。
 しかし、彼の努力で多少のギスギスさは解消されていったようにみえた。

A氏: 彼にしてはつらいものがあったんだろうね。

:こうして、十年ほどたった。
 その間、彼は、今の社長に救われ、ちゃんと勤めるようになり、才能があるので抜擢されていた。

 そんなある日、 その市議の娘さんが結婚するということで、その娘さんから招待状が来た。

A氏 :出席は問題ではないの?

:彼は素直に出席した。
 しかし、 娘である花嫁は「この人は、父を殺した人です。」と言って彼を出席者に紹介したという。

A氏 :やっぱりな。

私: 彼は、これは、一種の和解であると解釈したようだが、依然として、心の底に残る重いものを感じたであろう。
 日常の彼は明るいジェントルマンだがね。

A氏 :今はやりの「 鈍感力 」の問題かね。

:もっと深いと思うね。
 鈍感力なんかの問題ではないね。

ドラマ「相棒」のほうでは、子どもとこの記者とは分かり合う方向を示唆して終わる。
しかし、現実のドラマのほうがきびしいね。

 明日、また、「相棒」がある。 ミステリーファンとして、楽しみにしているよ。






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Last updated  2007.03.06 19:03:12
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