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A氏
:今回の食品問題のような 品質問題
が発生すると、いつも「 検査はどうなっているんだ
」という感情論が必ず、登場するね。
私
:農薬の有無の検査には ミキサーで品物を破壊
するから、 サンプルだけの検査
だ。
品質管理では、これを「 破壊検査
」という。
この方法だと 全数検査
はできない。
抜取り検査
となるね。
抜取り検査
に意味があるかどうかは、 その「サンプル」が「もとのロット」の品質を代表
しているかだね。
専門的には、この「 もとのロット
」を「 母集団
」という。
だから、 抜取り検査で重要なのは
、「
サンプルが母集団の代表にふさわしいか
」だね。
A氏
: 野菜などの農薬の含有量の抜取り検査
は、野菜の殺虫剤は畑に一様に散布されるので、「 サンプルの代表性
」は良好だろうね。
サンプルが農薬を散布する 畑単位
とか 農家別
ならもっと「 サンプルの代表性
」は高くなるのかね。
私:
そうやって、「 もとのロット
」を 畑別
とか 農家別
とか分けることを「 層別
」という。
どういう「 層別
」の「 もとのロット・母集団
」からサンプルを抜き取って検査しているかがポイントだね。
A氏
:なるほど、検査しているからといって単純に安心できないんだね。
そう言えば、中国の人は今回のギョウザ工場のあった 河北省
の野菜は農薬が濃いので、買わないそうだね。
省単位
の 「 層別
」を民衆の知恵でやっているわけだ。
私
:農産物などは 外観とかサイズは全数検査
だがね。
今回、問題を複雑にしているのは、野菜などの食品でなく、「 加工食品」で発生
したことだね。
野菜の場合、農薬は一様に散布するが、 加工食品
の場合、「 具
」や容器、袋などに手作業が介入すると、 要因が多く、品質が一様でない。
意味のある「層別」が困難
だね。
A氏 :今回の場合、 製造日 が「 層別 」になっているのではないの?
私
:一つの「 層別
」だね。
農薬が検出された製造日は休日が多いというのは 製造日
で「 層別
」してるからだね。
しかし、 そのロットから数袋を抜き取っても、今回のような農薬は検出不可能
だろうね。
同じ日に作った 3万袋
のうち、 3袋
だけが悪いのかもしれない。
残りの袋には農薬がついていないかもしれない。
その 悪い3袋を抜取り検査で発見するのは「宝くじ」で一等を当てるようなものだね。
ましてや、工程で農薬など使用していなければ、農薬の検査はしない。
どこを検査するかを「 検査項目
」というが、 加工食品では通常、農薬までの「検査項目」はない。
農産物なら「 検査項目
」にあるだろうが。
A氏
:いずれにせよ、 工程が安定していて、品質が確保されているという条件がないと検査はあまり意味がない
といことか。
これは特に 加工食品の場合
にいえるね。
ましてや、 意図的に農薬を混ぜたとなると、抜取り検査での発見は全く期待できないということか
。
消費者の食の結果を待つしかない。
手遅れだが、今回のトラブルでその日の全体の品質は初めてそこでわかるということか。
私
:そうだね。
そこで初めて 最悪の農薬の有無の
全数検査
となるわけだ。
A氏
:今回、 全数検査(消費者が食べた)の結果
、問題になった日付の 全部の餃子
から農薬中毒トラブルは出ていないね
。
いずれにせよ、 検査では品質は保証できないね。
日本政府は 加工食品も検査
すると言っているが、選挙向けの宣伝かね。
選挙民もそれで安心するだろうかね。
私
: 加工食品
は 工場の品質管理状態
がカギを握る。
それは 工
場で使う材料、従業員、水、機械設備のインフラのレベル
を含めてだね。
A氏 :今朝の新聞で、 検出のメタミドホスは不純物の混入状況から日本の流通品と異なる という。
私
:「 薬品の指紋
」というやつだね。
もう一つの「 ジクロルボス
」の「 薬品の指紋
」も調査すべきだね。
しかし、 中国の強硬姿勢
でトラブルは長引きそうだね。
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