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A氏 : 養老孟司 氏は「 教科書に墨を塗った世代 」だから、最近の二酸化炭素排出と地球温暖化の 一億一心的な熱狂的な環境ブーム に、 戦前の日本人の軽薄な戦争突入心理 と似ているのを見抜いているね。
私
:太平洋戦争は、アメリカはけしからん、敵だで始まった。
冷静な計算、分析、シミュレーションがあり、それを国民が理解していたら、おそらく別の道
があったろう。
養老孟司
氏は、 環境問題ももっとしっかりしたシミュレーション
を最初にきちんとすべきと言っている。
A氏 :太平洋戦争も後から考えると何故、あんな理屈に合わない戦争をしたかという話ばかりだからね。
私
:この本のポイントは次のような 養老孟司
氏の最後の締めの文章に明確に現れている。
ここに引用して、われわれ「 教科書に墨を塗った世代
」の環境問題に対する考えのまとめにしたいと思う。
「 アルゴア
は 温暖化問題は倫理問題
だと述べて欧州からほめてもらった。 ノーベル平和賞受賞
。裏がないわけがないでしょ。 世界一炭酸ガスを出しているのは、アメリカ
なんだから。 ゴアという人は政治家
ですよ。
私が住んでいる神奈川県からかって選出されていた 参議議員の秦野章
氏は「 政治家に倫理を求めるのは、八百屋で魚を買おうとするようなものだ
」と述べた。
その政治家(ゴア)が 倫理問題
だというだから、きっと倫理問題なのであろう。つまり 炭酸ガスを出さないのは、倫理
なのである。
それなら息を止めて、みんな死んでしまえ。
という風に ヤケクソ なのである。
私が若かったら、たぶん グリーンピース
みたいな 環境原理主義運動
に走っていたかもしれない。
でも、 一億玉砕
、 本土決戦
という戦争をどちらもなしに通り抜けたし、 みんなで棒を持って覆面で闘う人たち
(注、 全共闘
)には、エライ目に会わされたから、 大勢でやる政治運動
はやりたくない。
そういうわけで、 池田さんと二人で、ブツブツ
いうしかないのである。 新潮社
もこんな本を出して、どういうつもりなんだろうなあ。」
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