りゅうちゃんミストラル

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マンガ

2005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:572005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:57ネコ宙返り マンガのページ ネコ宙返り2005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:572005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:57

内容は随時更新します。ネタばれあり


めぞん一刻(高橋留美子)1980年から連載

ある意味、高橋留美子の代表作。
貧乏学生の五代が未亡人でアパートの管理人を好きになるが、 
そのアパートには一筋縄ではいかない住人が住んでいて・・・
話題のドラマ「冬のソナタ」にも通じる話だ。人は思い出にはなかなか勝てない。
だから未亡人もなかなか死んだ旦那のことが忘れられない。 
五代は最初大学浪人。
やっと大学に入学するが、世話してもらった就職先が倒産する。
そして保父を目指して国家試験の勉強やバイトに明け暮れる。
高橋留美子のすごいところは、男の性欲がよくわかっているところ。

読んだ人ならわかるだろうが、主要登場人物は数字が苗字になっている。
一の瀬、二階堂、三鷹瞬、四谷、五代裕作。
六本木朱美、七尾こずえ、八神いぶき、九条明日菜。
そして管理人さんは音無つまり0である。

火の鳥(手塚治虫)
哲学であり、宗教学であり、歴史でもある。話はすごく深い。

黎明編(卑弥呼と邪馬台国が舞台)
未来編(ムーピーと未来にわたる世界観)
ヤマト編(古墳時代の歴史認識)
宇宙編(刑罰として死ねない男の運命)
生命編(クローン人間と生命倫理)
異形編(男として育った女性の運命を輪廻で描く)
鳳凰編(仏像への執念)
復活編(未来における生命と倫理)
羽衣編(昔話の羽衣伝説をSFとして描く)
乱世編(弁慶を主人公とした源平の世界)
望郷編(未来における生命倫理とムーピー) 
太陽編(古代と未来がつながり、信仰がテーマ)

火の鳥は生き血を飲むと永遠の生命が約束されるという鳥。
上記の話に度々登場して多くの人に影響を与える。

我々はこの話をどう教訓にしているのだろうか?
未完で終わったが、最後には「大地編」が構想としてあったそうだ。 
どんな話だったか読みたかった。こんなページすらある。

手塚治虫『火の鳥』

デビルマン(永井豪)
私にとってはテレビ版とは違って衝撃的な内容だった。
悪魔の襲来で恐怖のあまり中世の魔女狩りをしてしまう人間たち。 
恐ろしいのは悪魔ではなく人間だった。
何が善で、何が悪なのか?私にはわからなくなった。

キャンディキャンディ(いがらしゆみこ、水木杏子 )
私にはこの作品に思い入れがある。
1992年のことだった。私はクアラルンプール(マレーシア)にいた。
その時会った韓国人の女子学生と何故かこの話をしたのだった。

このマンガも「冬のソナタ」に通じるものがある。死んだ者は最強だ。
日本人がかつてこのマンガを「これは日本人が描いた」といったら信じてもらえなかったらしい。
恥ずかしいことに、私はアメリカとイギリスの違いが当時よくわかっていなかった。

孤児院で育った主人公のキャンディ。
戦争があり、看護師のキャンディも戦場に行くことを希望する。
漫画が大河ドラマになった作品だった。

ブラックジャック(手塚治虫)
不幸な生い立ちから天才無免許医師になった男の話。
手塚治虫は大阪大学の医学部にいたことからこの作品が生まれた。

不発弾の処理が不十分だったことから瀕死の重傷を負った少年。
その少年が医師を目指す。
免許のない天才外科医としていろいろな病気やケガに立ち向かう。

エースをねらえ!(山本鈴美香)
私はこのマンガとウィンブルドンのおかげで専門書を読まなくてもテニスのルールが理解できた。 
お蝶婦人など登場人物が今考えても高校生には見えない。


パタリロ!(魔夜峰央)
この作品で同性愛が日本でも認められた(?) 
というのは言い過ぎか?
マリネラという常春の国(ダイヤモンドが産出されるという設定)にいるパタリロ王子が主人公。
ハードボイルドのバンコランやパタリロの部下であるタマネギ部隊が騒動を起こす。
「クックロビン音頭」など一時は有名になった。
各話については こちら を読むべし。

バナナフィッシュ(吉田秋生)
とにかく名作なので読んでみて欲しい。解説は不要だ。 
題名はサリンジャーの短編小説から来ている。
(「バナナフィッシュにうってつけの日」参照)
作者はニューヨークに行ったことがなくこの作品を描いていたという話がある。
詳しい話は ここを 読むべし。

マカロニほうれん荘(鴨川つばめ )
ナンセンスさがすさまじかった!
普通の人にはこの作品は生み出せないだろう。
いつも25歳の「としちゃん」、年齢不詳の「きんどーさん」などがパワフルに騒ぐ。

MASTERキートン(浦沢直樹、勝鹿北星)
とにかく作者の知識には驚かされる。
またこういった作品が読みたいものだ。
考古学者で軍隊経験がある保険会社の調査員。
読んでいて雑学が学べる。

釣りキチ三平(矢口高雄)
夢中で読んだ。途中から「戦い」のマンガになった。 
環境問題を積極的に取り入れているあたりはさすが。
主人公が海を知らないのは作者の影響があったと思われる。

YAWARA! (浦沢 直樹)
ある意味女子柔道がよく知られるようになったのはこの作品と、
谷選手のおかげである。
ジゴローがいいキャラクターだ。

カイジ(福本伸行)
はっきり言って絵は下手だ。
だがすごいドラマだ。どこかの大学で心理学、統計学の教科書になってもおかしくない。


エロイカより愛をこめて(青池保子)
パタリロ!と同様に少女マンガではアレルギーが起こらなかった。
007の世界がここにはある。
NATOの軍人エーベルバッハ少佐と大泥棒エロイカが巻き起こす喜劇。
作者がすごく細部にまで請った作画をしている。

エリア88 (新谷かおる)
作者が松本零士のアシスタントだったので、メカは得意だ。
中東での傭兵部隊が舞台というのは、今まではありえなかった作品だ。
友人に騙され、アスランという国で外人部隊に入ることになった日本人パイロットのシン・カザマ。
いつ終わるかわからない戦いに明け暮れる。

漫画なので各戦士が乗り込む戦闘機が違っている。
主人公のシンはタイガーシャークやX-29に乗る。
そして最後には金持ちからカード(スイス銀行の口座)を譲ってもらい個人で空母を買う。

詳しい話は ここ を読むといい。

うしろの百太郎(つのだじろう)
ある年代の人は、この作品でトイレに行けなくなったのではないか?
とにかく怖かった! 「恐怖新聞」もある。
この漫画がきっかけとなって霊には守護例と背後霊がいるということが社会的に認知された。

ふたり鷹(新谷かおる)
オートバイレースにかける二人の若者の話。
最後には2輪駆動のバイクを自力で開発してしまう。


はだしのゲン(中沢啓治)
日本人ならこのマンガを一度は読んでみてくれ!
広島の原爆がどんなものだったか?このマンガは訴えている。

ファントム無頼(新谷かおる)
自衛隊の百里基地に所属するファントム乗りの話。
無鉄砲だがその活躍は忘れられない。

ドカベン(水島新司)
あまり知られていないが、最初は柔道マンガだった。
長いけれども夢中で読んだ。
悪球打ちの岩鬼、「秘打」を使いピアニストの殿馬。
そして「小さな巨人」里中とともに強打者山田太郎が甲子園で活躍する。

パイナップルARMY (浦沢 直樹)
自衛隊はこのマンガを参考書にすべきではないだろうか?

銀河鉄道999(松本零士)
蒸気機関車と宇宙の組み合わせは今考えてもすごい! 
メーテルは多くの男性にとって憧れの女性ではないか?
あの「無期限」のパスがほしかった。
漫画よりも映画が印象に残っている。

あしたのジョー(ちばてつや、高森朝雄)
ある意味「人生のバイブル」と考えている人もいるくらいの作品。 
力石徹の葬式まで行った話は有名。
主人公矢吹の「燃えつきた」という言葉は目標のない若者には人ひとつの憧れでもある。
それがストイックなボクシングの世界だからこそ多くの人を惹きつけるのかもしれない。
片目の元プロボクサー丹下段平が矢吹丈と出会う。
少年院を経て二人は世界チャンピオンを目指す。
ライバルの力石徹が矢吹との試合で死亡する。 
失意のうちに矢吹は一度リングを去るが復帰して世界戦に臨む。

「よど号」ハイジャック事件の犯人田宮高麿(故人)が「我々はあしたのジョーである」
という言葉を残すくらいこの漫画は社会的に有名だった。

寄生獣(岩明均)
日本版「エイリアン」とも、「デビルマン」とも言える。
だが新しい分野であるとも言えるコミック。
宇宙から来た生命体が地球人の体を乗っ取る。 
多くの人間は脳を乗っ取られるが主人公は右手に寄生する。 
ここから寄生された人間と主人公の戦いが始まる。
気持ち悪い場面が多くあるので人によっては注意が必要。
だが「気持ち悪い」だけで終わらないところがこの漫画の存在価値だと私は考える。

まんが道(藤子不二雄A)
渡辺淳一に自伝的小説「白夜」があるように、藤子不二雄に「まんが道」がある。 
もちろんトキワ荘やそこの住人も普通に出てくる。
漫画界では第一人者の手塚治虫、つのだじろう、赤塚不二夫など。 
寺田ヒロオはこの漫画でもよく出てくる二人の世話役だ。
だが現実の世界では漫画の堕落に失望した寺田は酒から抜け出せずに死ぬ。

この漫画を読むといかに当時の食生活が貧困だったかがよくわかる。
何しろラーメンでも何でも食べられるものは何でも「ウマーイ」のだから。
これは漫画を志した若者の青春期であると同時に、
黎明期の「漫画クロニクル」(年代記)でもある。

トキワ荘については以下のページが詳しい。 

トキワ荘物語 トキワ荘探訪

また、「まんが道」については ここ にも出ている。

まんが道に見る藤子不二雄史


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