私は不謹慎なようだがこんなことを考える。
もし、皇室典範が改正されて愛子が天皇になった場合、
その結婚相手が黒人ならそれでも「日本の象徴」として認めるのか?
また、その相手との間にできた子供は当然ハーフだ。
だとしたらその子は自動的に「天皇候補」になるわけだが、
日本国民はそれを認めるのだろうか?
もし相手がイスラム教信者だったら?天皇の後継者にイスラムの教えを授けるのか?
もしユダヤ教なら?日本人はそうした「新しい天皇」を認めるのか?
多分こんなことを考えるのは私くらいなものだろう。しかし私は気になるのだ。
彼女には「結婚相手を選ぶ権利」すらないのだろうか?
それとも、誰と結婚しても構わないのか?
そして「純粋な日本人」と黒人の間には何か違いがあるのだろうか?
そもそも「純粋な日本人」とはいったいなんだ?
日本人の祖先は大陸から渡って来たかもしれない。
人間に「区別」をつける意味があるのか?
私は100年後、200年後には天皇制を廃止しても良いと考える。
なぜなら「天皇のことを考え必要としている人」なんて、
本当にいるのかどうか怪しいからだ。
そして、もしそんな人がいたとしても、
天皇制存続の根拠で多くの人が納得できるかどうか、
強い疑問がある。
本当なら今すぐにでも廃止していいが、それには手続き上の問題もある。
多くの人は「象徴って何?」「天皇制の意味って何?」なんて考えていないのではないか?
学校でもこうした「天皇についての素朴な疑問」について教師は答えないだろう。
実際に質問したところで「そんなこと聞くなよ!」という顔をされるのがおちだ。
こうした疑問に答えられる人も少ないのではないか?日本の象徴なのに。
そもそも天皇や皇室が存在する意味があるのだろうか?
天皇と我々一般人との違いも私にはよくわからない。
皇室の方々には体のどこかに菊の御紋があるわけでもないだろう。
存在に意味がないなら、もう天皇制は廃止したらどうか?
「天皇は神だ」とか、「日本が存在するためには天皇が必要だ」
という意見もある。
天皇がいないと、日本は破滅してしまうのだろうか?
そして、ラストエンペラーがいなくなった後の中国はもはや中国ではないのだろうか?
フランス革命後、共和制になったことで、フランスはもはやフランスではなくなったのだろうか?
そんなことはあるまい。中国は今でも中国だし、フランスは今でもフランスだ。
私の考える選択肢は、
「天皇を必要とするか?それとも廃止するか」だ。
さもなくばもっと天皇について考えよう。
天皇ってそんなに必要なの?なくてはならないの?
天皇陵のひ・み・つ
私は王制が何でもいけないとは言わない。
たとえばタイでは、国王は国民に必要とされている。
映画の上映前には必ず国王参加が流される。
朝と夕方には国歌が流される。はじめてタイに行く人は驚くだろう。
今でもタイでは不敬罪がある。
国民に支持されたタイの王制は、日本の天皇制とは明らかに違う。
タイの国王