りゅうちゃんミストラル

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海外

2005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:572005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:57ネコ宙返り 海外の作品 ネコ宙返り2005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:572005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:57
ネタばれあります!

サリンジャー

「ライ麦畑でつかまえて」(春樹訳の「キャッチャーインザライ」ではありません。)
まだ春樹の訳を読んでいないので、読んだ後比べてみたい。
サリンジャーは謎の作家だ。 人嫌いだったらしい。
この作品も、コーフィールド少年が放校された後、
「インチキなもの」に囲まれながらその世界から逃げ出せない現実を描いている。
この世には確かに「インチキ」なものが多い。
しかしその世界を「インチキだ」と言っているだけでは何も変わらない。

この小説については上手く話せない。もう少し時間が必要だ。

「ナイン・ストーリーズ」

「バナナフィッシュにうってつけの日」「笑い男」が好き。
この短編集のことを話すのはとても難しい。

ダニエル・キイス

「アルジャーノンに花束を」

怒られることを覚悟で言えば、私は感情移入できなかった。
数年後にもう一度読みたい。

アガサ・クリスティ

「オリエント急行の殺人」
私がこの作品を取り上げたのは、この作品がリンドバーグの息子誘拐事件を
モデルとしているからだ。この事件は1932年に起きた。
犯人は逮捕されて死刑になったが、最後まで謎が多い事件だった。
死刑になったのが真犯人かどうかも怪しいとされてる。

推理小説としては古典的だが、その組み立てはすばらしい出来だ。
「さすが」と言わざるを得ない。

ジュール・ヴェルヌ

「八十日間世界一周」

映画にもなった有名な作品。
全財産を賭けたイギリスの男が80日で世界一周する話。
もし間に合わなければ破産が待っている。
最後の最後まで息がつけない。話がどこかSF的でもある。

「二年間の休暇(十五少年漂流記)」

これもあまりにも有名な話。
少年たちを乗せたボートが岸を離れて漂流し、無人島にたどり着く。
少年たちが無人島でも社会を作り出すところがすごい。
本当に漂流したらこうはいかないだろう。
どうしてボートが岸を離れたか?その謎は後半に解明する。

サンテクジュペリ

「星の王子様」

これもあまりにも有名。
「大切なことは目には見えないんだよ」という一節が忘れられない。

***最近になって、偵察飛行に出かけて行方不明になったサンテクジュペリの飛行機が、
マルセイユ近くで発見されたらしい。

エーリヒ・ケストナー

「飛ぶ教室」

私はこの作品を子どものころに読めなかったことを後悔している。
「禁煙さん」と「正義先生」の友情に涙。
またヨーロッパではクリスマスに家族が集まることの大切さを、
この話から教えてもらった。
日本ではラブホテルが大繁盛することなんて忘れたい。
一度でいいから正義先生の「言うことを聞かないか!このわからずや!」
というセリフを言ってみたいものだ。

「飛ぶ教室」の感想・考察 飛ぶ教室

エーリヒ・ケストナー作品のページ No.1

飛ぶ教室 ケストナーの作品の登場人物

「飛ぶ教室」 (エーリッヒ・ケストナー/山口四郎訳)

「かしこさをともなわない勇気はらんぼうであり、勇気をともなわないかしこさなどはくそにもなりません! 世界の歴史には、おろかな連中が勇気をもち、かしこい人たちが臆病だったような時代がいくらもあります。これは、正しいことではありませんでした。勇気のある人たちがかしこく、かしこい人たちが勇気をもったときにはじめて――いままではしばしばまちがって考えられてきましたが――人類の進歩というものが認められるようになるでしょう」
(上のページから引用)

「エーミールと探偵たち」

もし街に子どもがたくさんいたら、「今日は何か祭りでもあったか?」
と考えたくもなる。お金を盗まれた少年が、犯人を追い詰める話。
いつかはドイツの動物園駅に行きたいものだ。
もちろんケストナーの出身地であるドレスデンも。

「ふたりのロッテ」

この中で親の離婚問題を、「子どもには関係ない」として話さないことについて、
ケストナーが子役の少女が自分の出演した映画を観られない事を例にして、
強烈に批判している。彼の主張がとても色濃く見えるところだ。
ここでも「家族が一緒にいること」の大切さをケストナーは訴えている。
永遠の名作として、この作品はいつまでも生き続けることだろう。

「点子ちゃんとアントン」(ケストナー)

サムイル・マルシャーク

「森は生きている」

これもいつまでも生き続ける名作の一つだ。
継母にいじめられる少女、わがままな姫様、森に住む妖精たちと、
出演者には事欠かない。そして最後も期待を裏切らない。

デュマフィス(アレクサンドルデュマ)

「椿姫」

この作品は大学生時代に読んだ。涙が止まらなかった。
主人公の男を私は責められない。
「愛するがゆえに分かれる」ということがこの世にあるということが、
何とも無常に感じられた。

また、話がアヴェプレヴォの「マノンレスコー」にそっくりなのだが、
「マノンレスコー」自体がこの「椿姫」に出てくる。
しかも重要な小道具として。

作者の父はあの「三銃士」の作者であるアレクサンドルデュマだ。
フィスというのはフランス語で「息子」を意味する。
文学史では二人を区別するために「大デュマ」「小デュマ」という場合もある。
息子デュマは偉大なる父の血を受けながら、
私生児ということもあって不条理な扱いも受けたらしい。
この「椿姫」が教訓に満ちているのもそういった背景があるのかもしれない。






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