りゅうちゃんミストラル

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イラク人質

2005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:572005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:57ネコ宙返り イラク人質事件 ネコ宙返り2005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:572005-11-09 14:52:072005-11-09 14:51:57
内容は随時更新します
2004年にイラクで起こった日本人を人質に取った事件とはいったい何だったのか?
このことについて語ります。意見がある方は、掲示板にどうぞ。
ただし私の独断と偏見で削除もすることをどうか承知の上でどうぞ。 

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月日
イラクと日本の動き
4月8日
夕方
中東のテレビ局、アルジャジーラから外務省に「日本人が拘束された」との情報が入る。
日本時間の夜9時になって、3人の模様が放送された。拘束されたのはボランティア高遠菜穂子さん(34)、高校を卒業したばかりで劣化ウラン弾の自体を見るためにイラク入りした今井紀明さん(18)、カメラマン郡山総一郎さん(32)の3人。
犯人側からは、人質殺害と引きかえに自衛隊の撤退を要求する声明があった。
期限は3日以内。
4月9日
福田官房長官と小泉首相が撤退の意思が無いことを表明する。
逢沢一郎外務副大臣が小泉首相の命を受けてイラクの隣国であるヨルダンに向かう。
人質の家族が会見。「自衛隊の撤退」を求める。
4月10日 
ヨルダンの日本大使館に現地対策本部を設置。 
4月11日
アルジャジーラテレビが「24時間以内に人質を解放する」との犯人側の声明を発表。
4月14日
安田純平さん(30)と市民団体メンバー渡辺修孝さん(36)がイラクで拘束される。
その後の報道、本人の話などによると二人はスパイだと疑われたらしい。
4月15日
先に拘束されていた3人が開放。
宗教関連施設に保護され、その模様が中継される。
4月17日
渡辺、安田両氏開放される。
4月18日
UAE(アラブ首長国連邦)から3人が帰国。
精神的にも疲労があり、休養が必要と各社報道する。
4月20日
人質の個人情報が掲示板に流れる。この投稿は21日までに削除される。 
  同じ日にもうひとつの人質事件である渡辺、安田両氏がモスクワ経由で帰国。
4月26日
外務省が人質になっていた高遠さんら3人に約200万円の請求をしていた。
請求総額の合計は3人で260万円との報道も。
柏村武昭参院議員(広島)が人質のことを、
「人質の中には自衛隊のイラク派遣に公然と反対していた人もいるらしい。
そんな反政府、反日的分子のために血税を用いることは強烈な違和感、
不快感を持たざるを得ない」と参院決算委員会で発言する。
委員会後、「反日の部分は理事会の結果を待つ」と事務所を通じてコメントした。
4月30日
郡山総一郎さん(32)と今井紀明さん(18)の記者会見
5月3日 
アメリカ人男性が人質になった3人の航空運賃を請求されることを知って、
日本大使館に2000ドルの小切手を渡そうとしたが、受け取りを拒否される。
(共同通信)
5月20日
高遠菜穂子さん帰国後初めてのインタビューに答える。 
映像はなく、音声のみ。この日も体調は悪そう。
人質事件で尽力した関係者に改めて謝罪する。
10月27日
イスラム過激派組織によりイラクにおいて拉致されたとされる、 
日本人男性のビデオ映像がウェブサイトに掲載。
男性は福岡県出身、香田証生さん(24)。
犯人(「イラクの聖戦アル・カーイダ組織」とみられる武装組織)
は作成したビデオで48時間以内の自衛隊撤退を求め、日本政府を脅迫。
  小泉首相は会見で、「自衛隊撤退せず」の判断。 
10月30日
香田証生さんの遺体がバグダッド市内で発見される。 
イラクでは、昨年11月に奥克彦参事官(当時)ら外交官2人、
今年5月には橋田信介さんらフリージャーナリスト2人が殺害されており、
日本人の犠牲者は5人目。日本国内では誤報が相次ぎ、
通信社などで責任者が処分される。

私の疑問は以下の通りです。
疑問その1 日本で巻き起こった「自己責任論」とは何か?
疑問その2 「自作自演」との憶測がネット上で盛んに流れたことの不思議。
疑問その3 「共産党がこの事件に絡んでいる」という「決め付け」
疑問その4 イラク戦争の意味は何だったか?
疑問その5 今回の事件から、何を教訓とするか?
疑問その6 雪山に行くことと今回のようにイラクに行くことの違い。
疑問その7 高遠さんの活動は役に立たなかった?
疑問その8 準備不足が言われるなら、奥、井上両氏もそうではなかったか?
疑問その9 国が派遣しているのは正当で、個人は悪者になるのか?
疑問その10 柏村参院議員の「人質は反日的分子」発言の意味。

* 私の 主張*
  私は今回の事件で人質となった人を批判はしない。
少なくとも「イラクで人の役に立ちたい」との想いは大切だと考えるからだ。
そして「国がやることは何でも正しい」という考えでなければ、個人でも「人の役に立つこと」はできる。
確かにイラクは危険だが、「危険だからこそ役に立てる」と考えるのはすごく自然な発想で、
何ら非難されることはない。ただし、危険なところに行く人は死が隣り合わせになるということをお忘れなく。
人質を非難するよりも、今回の事件をこれからの教訓にするほうがよほど大切ではないだろうか?
これが私の主張だ。


* 「自作自演」 を主張した人々*

これには大いに失望した。日本はかねてから「出る杭を叩く国」ではあった。
しかしインターネットの世界ではこうした意見がひどく多かった。 
まだ3人が開放される前から「決め付け」「思い込み」の洪水だったのである。 
インターネットの世界では、よくこういったことが起こる。 
結局のところ「自作自演説」を訴えた人たちが欲しかったのは、
「正しいことが何か」ではなく、単に「生贄」ではなかったか?
この「生贄」に向かっての攻撃が、何より楽しいと感じる人たちがいたのではないか?
私はそう判断する。

少なくとも人質が開放されるまで批判は待てないものだろうか?
そして、自作自演であるという確証は、誰か示したのだろうか? 
2004年11月12日現在まで、自作自演の証明ができたという話は聞かない。
自作自演を疑うだけ疑っておいてあとは知らん顔ということか?

私は人質の帰国後も彼らを責める気にはなれない。
安全なところにいて自分では何もせずに批判だけするのは卑怯だと感じているからだ。


* イラクで亡くなった 外交官との比較*

イラクで襲撃に遭い亡くなった奥、井上両氏には冥福を祈るばかりだ。
ただ、今回のイラクでの人質事件が問題となるならば、二人の外交官襲撃もやはり問題点はあった。
報道によると二人は防弾ベストも身につけず、護衛もなかったようだ。「イラクで活動するのに準備不足」と人質たちのことを言うのなら、この二人もやはり準備に問題があったことは認めなければならない。
問題は「どうして人質だけは問題視するのか?」ということだ。
今回の人質事件ばかりを問題にするのは、「国がやることはすべて正しい」
という固定観念からではないのか?
私は亡くなった外交官たちに石を投げつけるようなことはしたくない。
だからこそ二人の外交官も非難しないし、今回の人質も同じく非難しない。

私はこう考える。亡くなった外交官たちも、今回人質になった人たちも、
「イラク人に役に立とう」と思う決意は評価しよう。
その想いは国が派遣した場合でも、個人でもいいではないか?それとも国は間違えないのだろうか?
どうして人質にはこんなに非難されるのか?私には理解できない。


* 橋田、小川両氏 との比較*

橋田信介さん(61)と甥の小川功太郎さん(33)が2004年5月末に襲撃されて亡くなった。
二人の冥福を祈る。
また「自己責任論」が出るかと思われたが、今回は静かだった。
日本では「死者に対する非難はしない」というのが一般的なので、「自己責任論」再燃はないだろう。
私は外交官も、拘束された5人も、橋田さん、小川さんも非難はしない。
「誰が偉くて誰が自己責任を負うのか?」などという無駄な議論もしない。


*雪山に行くことと イラクに「人助けで行くこと」 の違い*

日本では盛んにこのことが論じられているが、この二つは同じことだろうか?
雪山に行くのは「自己の目的のため」という部分が大きいが、
  イラクに「人助け」のために向かうのは「イラク人のため」という部分が大きい。
日本での「自己責任論」には、この点が大きく欠けているのではないか? 

「人助けなら何でも正当化されていいのか?」という意見もあるだろう。
確かに人助けなら何でも正当化するつもりはない。
しかしそれでも雪山に行くのと比べられれば反論もしたくなるのである。


*国会議員による 「反日的分子発言」 *

もし、人質になった人たちが反日的分子であると言うのなら、
日本国内で反日的分子はたくさんいることになる。
共産党なんかみんな反日的分子になってしまう。
国会議員がこんなことを言ってもいいのだろうか? 

4月27日になって福田官房長官はこの反日的分子発言を
「不適切である。正当化できない」 と批判した。当然のことだ。 

*検索でこんなものを見つけました。勉強になります*


自作自演説について イラク邦人人質事件ニュース 外務省のページ


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