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Oct 3, 2008
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カテゴリ: 日本映画
『寝ずの番』で監督デビューをした俳優・津川雅彦(監督名義はマキノ雅彦)の監督第2作目。

今回は叔父のマキノ雅弘監督の看板シリーズだった“次郎長三国志”に挑み、義理人情にあつい渡世人“清水の次郎長”と仲間たちが織りなす人間模様と最愛の妻・お蝶との恋物語を主軸に、他にも恋物語を絡めたオールスターキャストの時代劇。
マキノ雅弘が数多く手掛けた仁侠映画を、再構築。
今の世に問うテーマは“人情”。これは落語にも通じる。
チャンバラはあるが、今時風の血のりがドバドバの演出はほとんどなし。往年のプログラムピクチャーの雰囲気だ。


『次郎長三国志  大馬鹿者でござんす』
江戸時代、ところは清水湊。
子分たちに見守られ、愛するお蝶(鈴木京香)との祝言を挙げる駆け出し博徒の次郎長(中井貴一)。ところがその家を、御用提灯を手にした役人たちが取り囲む。
濡れ衣を着せられ、あわやお縄の危機をなんとか切り抜けた次郎長だったが、そのまま女房となったばかりのお蝶を残して、渡世修行の旅に出るハメになってしまう。
それから3年、大政(岸部一徳)、小政(北村一輝)に森の石松(温水洋一)はじめ、道中で次々仲間に加わった子分たちを引き連れ、次郎長親分が清水に帰還した。
やがて東海道中にその名を轟かすまでになった次郎長一家。
しかしそんな次郎長の前には、甲州の一大勢力、黒駒の勝蔵(佐藤浩市)や石松との因縁浅からぬ極悪人、三馬政(竹内力)といった敵が次々と現われる。

『寝ずの番』には津川雅彦がマキノ雅彦の名で初監督をした新鮮さがあり、しかも作品としても実に面白い仕上がりだった。
伊丹十三が『お葬式』で監督として登場したときを思わせた。


第2弾としては、マキノ雅弘監督の看板シリーズ“次郎長三国志”をとりあげた。
娯楽映画の正統派ともいえるオーソドックスな作りであり、楽しめるが、いまひとつ面白さが弾まなかったところが、ややザンネン。


義理と人情の男、次郎長であるが、幕末期の社会情勢に関しては無知で、甲州の黒駒の勝蔵に、今の世情をどう思うか?と聞かれて、全然わかっていない応答をするところが、可笑しい。


次郎長三国志 オリジナルサウンドトラック/宇崎竜童[CD]


次郎長三国志ーマキノ雅弘の世界







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Last updated  Oct 3, 2008 01:46:06 PM
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