朝日新聞「患者を生きる」2014年10月1日の記事です。
「患者を生きる つながって」シリーズを読まれた方々からの便りが紹介されています。
「尿膜管がん」になり、自ら膨大な情報を集めてブログを立ち上げたH.Sさん。2011年5月に49歳で亡くなるまで、4年間にわたって発信を続けたH.Sさんを紹介したシリーズには、がん治療での「情報」の大切さを訴える声が多く届きました。
●ガンファイターさん
新聞を開いてびっくりしました。「ガンファイターさん」が載っているではありませんか。読んで、すぐにわかりました。
2011年に膀胱(ぼうこう)がんと診断され、何でもいいから情報がほしくて、インターネットで検索していました。偶然行き当たったのが、ガンファイターさんのブログ。専門的で膨大な情報に驚き、もっとちゃんと読もうと最新のブログを開いたら、「訃報(ふほう)」が載っていました。
今回の連載で初めて、ブログを書かれていたのが、S.H.さんという方だったことを知りました。病室にパソコンを持ち込み、悩んでいるみんなのために、情報を発信されていたんですね。ニューヨークに赴任する目前に倒れられ、どんなに無念だったことでしょう。49歳。あまりに早すぎます。
私は手術後、2年間の抗がん剤の治療を終え、経過観察中です。がんになり、情報の大切さが痛いほどわかりました。治療法のことだけでなく、同じ病気の方が書いた文章が、どれほど励みになるか。S.H.さんのご冥福をお祈りし、心からお礼を申し上げます。
(埼玉県 女性 57歳)
●医師以上の存在
12年4月に尿膜管がんと診断された私にとって、ガンファイターさんは、誰よりも会いたい人でした。
書店で、図書館で、どれだけ探しても見つからない尿膜管がんの情報。やっとブログにたどり着いたときには、ガンファイターさんはすでに亡くなっていました。
今年3月、余命6カ月と伝えられました。治療法はなく、緩和外来だけとなりました。そんな私にとって、ガンファイターさんのブログは、いまでも医師以上に頼りになる存在です。何度読み返したことでしょう。
身辺整理も思うように進まず、じたばたしているこのごろです。
(千葉県 女性 48歳)
写真:S.Hさん。「ガンファイター」の名前でブログを続けた=「情報求めて」編から
(投稿者のお名前と写真も掲載を控えさせていただきました。)
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