ワルディーの京都案内

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2015/07/15
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テーマ: 癌(3513)
カテゴリ: 癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」2014年10月12日の記事です。


 卵巣がんは若い女性も発症する。自覚症状が出にくく、進んだ状態で見つかることも少なくない。年約1万人が診断され、約4500人が亡くなる。検診で死亡率を下げる有効性が確認されておらず、子宮頸(けい)がんのような自治体の集団検診は行われていない。

 卵巣の腫瘍(しゅよう)が疑われたら、悪性(がん)か、再発や転移しない良性か、適切な診断が必要だ。両者の中間的な性格を持つ「境界悪性」もある。連載で紹介したタレントの麻美ゆまさん(27)は、このタイプだった。画像で良性か悪性かをある程度判断できるが、実際に手術をして組織を調べなければ確定診断はできない。

 悪性なら、子宮と左右の卵巣、卵管、胃の下部にある大網(だいもう)という部分を手術で摘出し、ステージ(進行期)に応じて術後に抗がん剤治療をする。ただ、腫瘍が片方の卵巣にとどまる場合に限り、例外的に子宮と片方の卵巣を残す選択肢もある。患者が若く、将来妊娠を希望する場合だ。良性なら腫瘍だけを切り、経過を観察する。

 境界悪性は、悪性ほど再発や転移のリスクは高くないが、再発や転移することもある。悪性化のおそれもある。このため、治療は悪性に準じて行う。

 患者は、卵巣腫瘍のうちの2割ほど。麻美さんが治療を受ける都内の総合病院によると、境界悪性の場合、発見時には多くが初期とされるステージ1だが、麻美さんは3まで進行していたという。

 ただ、抗がん剤治療の有効性は十分に裏付けられていない。「境界悪性は患者数が少なく、根拠を示す積み上げができていない」と東京慈恵会医大の落合和徳特命教授(婦人科腫瘍学)は説明する。

 「手術の前に、悪性度やステージによってどんな治療の選択肢があるのか。再発などのリスクと、人生設計を考えて自らの希望を医師に伝え、治療方法を決めることが大事。別の医療機関の意見(セカンドオピニオン)を聞くのもよいでしょう」

 日本婦人科腫瘍学会の「患者さんとご家族のための 子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドラインの解説」も参考になる。

卵巣がんの年代別新規患者数/卵巣腫瘍の治療で考慮すること

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 卵巣がんの境界悪性腫瘍の場合、治療方法の判断がむつかしいようですね。彼女が受けた抗癌剤治療も有効性が裏付けられちるわけではないとのこと。高齢で子供もすでに生んでいる場合と、これからまだ子供が欲しいという場合と、患者さん自身の判断も変わってきますよね。

 自分自身で後悔のないようによく考え抜くことと、治療方法についてはセカンドオピニオンなどで広く意見を聞くことが大切と思います。何度も書いていますが、セカンドオピニオンで全く知らなかった選択肢が提供される場合もありますし、同じ選択肢が示されれば、迷い少なく治療に臨むことができ、そのことが治療効果にプラスの作用を及ぼすということもあると思います。お金と時間がかかりますが、できたら複数のセカンドオピニオンを聞くといいと思います。


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最終更新日  2016/09/15 09:37:52 AM
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