ワルディーの京都案内

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2015/08/05
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テーマ: 闘病日記(4008)
カテゴリ: 癌闘病記
 現在、悪性腫瘍粒子線治療後経過観察中です。

 抗がん剤第1クール治療の入院2日目、去年の8月5日の日記です。この日からいよいよ抗がん剤の投与が開始されました。




【2014年8月5日(火)】

《入院第2日。抗癌剤投与始まる》

 いよいよ抗癌剤が始まりました。朝6時からカップで排尿量を計量したうえ、4時間分を袋に蓄えます。その量を看護師さんが計り、排尿促進のための追加の点滴を看護チームで決めたり、分析したりします。私はその量と時刻を用紙に記載します。また、飲んだ水分も時刻と量を別の用紙に記載します。これから毎朝6時に体重測定もします。今日はパジャマを着て65.5kgでした。次の写真は、尿の軽量カップと尿をためる袋です。

P1120988(尿).jpg


 抗癌剤投与を始める9時前に、K先生、Y先生、S先生の3先生が回診で来られ、「今日から頑張りましょう。」というお話があり、私も「よろしくお願いします。」と応対しました。ついに来る日が来たなという感じです。

・9:00 
 イメドカプセルという吐き気止めの薬を1錠飲みました。これは、今日は1回だけです。

・9:30-10:00
 グラニセトロンという、これも吐き気止めの点滴が加わりました。

・10:00-明日10:00 (10:00-10:30)
 ソルデム3Aという昨日から続けている維持液(500ml)の4時間ごとの交換と同時に、抗癌剤の1つめ「イホマイド」の点滴が始まりました。これが4日間続くのですが、その1日目24時間分です。500mlに微量の抗がん剤が入っているようです。これと同時に「ウロミテキサン」という排尿障害防止の点滴が30分だけありました。袋に丸の中に「劇」というマークがあったので、劇薬なのでしょう。

・11:00-12:00
 「ドキソルビシン」という2剤目抗癌剤の点滴です。同時に心電図をつけます。「イホマ」は24時間×4日ですが、「ドキソ」は1日1時間x2日間です。以前どこの先生か忘れましたが、「ドキソ」は通院治療が可能だが、「イホマ」は入院治療が必要とおっしゃっていたのは、この点滴時間の長さに関係しています。他の点滴が無色透明なのに対して、「ドキソ」だけはピンク色しています。「ドキソ」の点滴が始まった後、尿がピンクぽくなって血尿かと思ったのですが、後で聞いたら、この薬の色が尿に出るだけで、血尿ではなく心配しなくてもいいようです。
同時に心電図モニターを付けました。「ドキソ」は心臓への負担が大きいためです。詰所に無線でデータが飛ぶそうです。

 これらの点滴を、点滴ポンプ3台で賄います。同時に投与する点滴は最大3種ですが、投与済み、次の投与のものも同時に点滴スタンドに載りますので、それらを配管でつなぐと、本当に蛸足配線状態になります。

 次の写真がその様子です。それと心電図をつけた私の体です。右のガーゼの部分が、点滴の針を刺すCVポートを手術で埋め込んだところです。


P1120984(点滴).jpg

P1120985(心電図).jpg


 一日に4リットルくらいが点滴され、これに飲料が1リットル以上あるから、体内に入る水分量は5リットル以上になります。当然、排尿のサイクルが早くなります。先生は1時間に1回程度なので、昼も点滴スタンドを押して歩くのが大変、夜も1時間に1回程度、起きて、またすぐ寝なければならいので、大変とおっしゃてました。それなので、あまり飲料の水分を摂らないでいたら、4時間で最低限400ml溜まっていないといけない尿量に達せず、22:30分に生理食塩水の点滴が加えられ、さらに意識して水分を多く飲むようにしました。それで、夜11時から2時ころにかけては、20分から40分間隔でトイレに行くことになり、トイレから帰っても寝つけず、睡眠不足になりました。

 心配した副作用ですが、これと言って出たものがありません。吐き気は、少しゲップが出る程度、食欲も全く問題なく、間食をしたほどです。発熱は治療前は解熱剤を飲んで最高37.5度程度したが、今日は、37度を超えることがありませんでした。しびれ感もありません。血尿も+/-で経過確認レベルです。心電図も異常ありませんでした。しいて言えば、便秘程度でしょうか。しかし、これは治療前からの継続症状ですので、今回の治療で悪くなったとはいえません。夜心拍数が、89まで上がったのが少し気がかりといえば気がかりです。

 ということで、第一日めは、特に大きな問題もなく経過しました。

 次女が、住んでいたところを引き払って、昨日の晩こちらに帰ってきました。私が今回のようにならなければ、このような選択はなかったでしょう。

 今日も、家内と長女が午後面会に来てくれました。やはり、家族といっしょにいられる時間はいいですね。今回のことで、家族の絆が、とても強くなったような気がします。

 昨日頼んでおいた、重い自宅PCとHDDなども持ってきてくれました。今病院で使っているPCにデータを移して、種々データを編集をしたいためです。入院前に購入したタブレットPCは病院には持ってきていますが、使いこなせないままですので、病院での使用はあきらめ、会社のB5サイズノートPCを病院では使っています。

 ちなみに、ここの病院のパンフには、原則PC、DVDは禁止とあり、どうしても必要な場合は、病院側と相談とあります。多分、何も相談しなくても使えるのではないかと、ノートPCを使っていましたが、看護師は何も言いませんでした。看護師に聞いたら、この病院は実質的にはその辺緩くて黙認しいるとのことでした。

 会社のほうには、後任さんと共用すべきデータの追加分を示しました。事務所の新しい座席票をメールで見ました。私の席を後任さんが使うようです。ただし、括弧付きで私の名前も書いてあり、庶務担当責任者に聞いたら、今回、私の休職に伴う急な人事異動だったので、準備が十分にできず、とりあえず、私の机の上の使用のみで、私の引き出しとかはそのままとのこと。

 無事、抗癌剤治療一目が終わりました。かなり悲惨な状況を想定していたので、食事がすべて苦も無く完食できるなど、ちょっと予想外でした。でも、これから累積投与量が増えるし、投与後に起こる副作用もあるので、まだまだこれからです。

 明日からも、家族といっしょにがんばります。



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 いよいよ抗がん剤が投与されました。

 まず初日は思ったほど、副作用はきつくないなぁという感じです。片方しか腎臓がないのと年齢を考えて標準の60%からスタートということもあるかもしれません。ただ、この時点では、累積してくるとどうなるかが不安でしたし、投与終了後退院したとき食事も美味しくは食べられないのではないかと想像していました。

 次女が住んでいたところを引き払って京都に帰ってきてくれました。次女の生活も大きく変えてしまうことになりましたが、ここはそれに甘えて全力で治療しようと決意を新たにしました。

 PCが使えたのは、会社の業務引き継ぎを進めるうえにも、私のメンタル面でも本当に助かりました。CVポートで両手が自由に使えるのも大きかったです。


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最終更新日  2021/01/16 12:06:11 PM
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