ワルディーの京都案内

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2015/08/12
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テーマ: 癌(3513)
カテゴリ: 癌治療情報
 朝日新聞 2014年12月24日の記事です。



 成人T細胞白血病(ATL)を発症した、元宮城県知事の浅野史郎さん(66)。原因となるウイルス「HTLV―1」の感染経路の多くは授乳と言われています。

 ●対策は進んでいるのか

 夫の姉がATLを発症し、66歳で亡くなりました。本人もHTLV―1の感染を知らず、病院も原因が分からず、様子を見ようということでした。病棟を歩き回り、看護師や患者と楽しげに話していましたが、容体が急変、その1週間後に亡くなりました。死去の3日前に、ATLと分かりました。

 夫自身も8年ほど前、別の病気の検査で感染を指摘されています。しかし発症は感染者のうちの5%という低さもあり、姉には伝えていなかったようです。

 感染者や発症者への対策、治療や研究は進んでいるのでしょうか。厚生労働省の関連サイトをみると、母子感染の予防に重点が置かれているようですが、感染者向けには「発症率は高くない」といった程度の情報しか見つけられませんでした。感染者外来のある医療機関も多くはありません。

 情報の乏しさに、発症は運が悪かったとしかいいようがない、と言われているように感じます。大切な人の死をいつも気にかけないといけない恐怖がどのようなものか、分かってほしいのです。

 (京都府 女性 53歳)

 ●授乳に悩み尽きず

 7年前、長男を妊娠中、HTLV―1の感染が分かり、授乳に悩みました。子どもが感染するリスクをおさえるため、なるべく早く母乳を止めたかったのですが、長男が哺乳瓶を受け付けませんでした。担当助産師に相談し、発症は5%と低いと聞いたので、1歳2カ月まで母乳をあげました。長女の時は人工ミルクと混合で授乳、母乳は4カ月前後でやめました。

 子どもたちの感染の有無をいつ検査すればいいか、どう伝えたらいいか悩みはつきませんが、自然の成り行きに任せるつもりです。人間はいつか死んでいくけれど、元気な時はずっと生きていける気がして、時間を粗末に使ってしまう。このウイルスは、「いずれ病気になるかもしれない。生きているのは奇跡なんだ」という先祖からのメッセージと思っています。

 (大阪府 女性 36歳)


写真:地方自治に関するテーマで講演する浅野史郎さん=「元知事の闘い」編から
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 予防に重点を置くのは重要なのは間違いありません。でも、それでも感染したり発病したりする場合もありますし、二人目の方のように感染のリスクをとらざるを得ないこともあります。

 予防が進むと、それらのことが置き去りにされる危険性もあります。日本人は胃がんの発症が多いので、治療が進化し、致死率が低くなりましたが、アメリカでは症例が少ないので致死率が高いというのを読んだことがあります。予防と並行して、感染者やは発症者への対策、治療の研究が並行して進むことを願ってやみません。


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最終更新日  2018/09/20 06:32:10 AM
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