ワルディーの京都案内

ワルディーの京都案内

2015/08/15
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テーマ: 京都。(6076)
第9回1級 問題8、9、10 解答1

■私の解答 正解の場合は◎、不正解または部分的に正解の場合は正解を【正解】に記載
(文章で答える問題だが、ここではキーワードのみ解答した。)

◆は関連する「お勉強」

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  (「祭神」、「現在の本殿を寄進した人物」、「本殿の建築様式」、「本殿前の中門の愛称」、「2月
  の天神さんの日に行われる祭典」は必ず含むこと)


■「祭神」:菅原道真 ◎
 「現在の本殿を寄進した人物」:徳川家光 【正解】豊臣秀頼
 「本殿の建築様式」:権現造 ◎ (「八ツ棟造」も正解)
 「本殿前の中門の愛称」三光門 ◎(模範解答は「星欠けの三光門」)
 「2月の天神さんの日に行われる祭典」:梅花祭 ◎

<解答例>
 北野天満宮は菅原道真を祀り、学問の神様として知られている。道真を祀る国宝の本殿は豊臣秀頼
が寄進したものであり、建築様式は八ツ棟造(権現造)と称されている。本殿の手前にある中門は星
欠けの三光門(重文)と称され.北野天満宮七不思議のーつとして知られている.また、梅の見頃と
なる、道真の命日である2月25日の祭典「梅花祭」には、上七軒の芸妓、舞妓による「野点大茶湯」
が催され、多くの参拝者で賑わいをみせる。(200字)

◆北野天満宮七不思議
・影向松
  表参道の大鳥居(一ノ鳥居)をくぐってすぐ右手に、石の玉垣をめぐらせた一本の松がある。
  毎年三冬(初冬より晩冬まで)の間に初雪が降ると、天神さまが降臨され雪見の歌を詠まれる
  という伝説があり、その時は硯・筆・墨をとりそろえてお供えし初雪祭を行う。
  菅原道真公は天台座主尊意より仏舎利を伝播し、常に襟に掛けて護持されていたが、初雪の
  降った日にこの掛舎利が大宰府より飛来してこの枝にかかったと伝えられ、以後この松を影向松
  と呼ぶようになった。
・筋違いの本殿
  楼門(南門)をくぐった正面には地主神社があり、菅公を祀る本殿は西よりに位置している。
  この神社は北野天満宮御鎮座以前の承和三年(836)に祭られており、天暦元年(947)天満宮創祀の
  際、地主神社の正面を避けて建てられたためである。
・星欠けの三光門
御本殿前の中門は、日・月・星の彫刻があるために三光門と呼ばれるが、一説にこの彫刻は、
日と月と三日月はあるが星はないといわれる。
これは平安京造営当初の大内裏が千本丸太町にあったため、旧大極殿が天満宮の南方位に位置
し、帝が当宮を遥拝(離れた所から神様を拝むこと)される際に、この三光門の真上に北極星が
瞬いていたので星は刻まれていないのだと伝えられる。
・大黒天の燈篭
  三光門の少し東南に、安政二年(1855)、河原町正面にあった「大黒屋」を中心とする質商組合
  によって奉献された石燈籠がある。台座には大黒様の像が刻まれており、この大黒様の口
  (または頬とも云われる)に小石をのせて落ちなければ、その小石を財布に入れて祈ると
  お金に困らないといわれる。
・唯一の立ち牛
  菅原道真公(天神様)は、承和十二年(845)六月二十五日の御誕生であるが、この年は「丑歳」
  に当り、且つ菅公の伝説には牛にまつわる話が数多く存在するとともに牛にまつわる縁起が多
  く伝えられ、牛は天神様の神使(お使い)となっている。
  中でも延喜三年(903九州)大宰府で御生涯を閉じられた菅公の御遺骸をお運びする途中、車を
  引く牛が座り込んで動かなくなったため、近習達が已む無くその付近の寺院、安楽寺に埋葬
  したのだが、この故事により境内各所にある神牛の像は臥牛(横たわった牛)の姿となって
  いる。ところが、拝殿欄間の彫刻には、当宮では珍しく立った牛の姿の神牛が刻まれている。
  何故一頭だけ立像の牛があるのかは神秘的で今もって謎とされるところである。
・裏の社
  ふつう神社は前拝のみであるが、当宮の本殿は背面にも御后三柱という御神座持つ。
  道真公の御神座と背中合わせの形で北向きに祭られているのは、天穂日命(菅公の祖先神)・
  菅原清公卿(菅公の祖父)・菅原是善卿(菅公の父)の三柱の神。
  明治維新までは上記の影向松に飛来した仏舎利を祭っていたので、この御神座の前にある門を
  舎利門と呼んだ。その昔、天満宮の参拝は、この御后三柱も含めて礼拝するのを常とした。
・天狗山
  天満宮の乾方位すなわち境内西北の角には、天狗山と呼ばれる小山がある。
  室町時代の『社頭古絵図』(北野参拝曼荼羅)には、ユーモラスな鳥天狗が描かれている。
  大昔、この辺りには天狗が出没したのかもしれない。この場所には往古より牛祠が祭られ、
  一願成就の祠として信仰を集めたが、現在、この牛祠は南西の角に遷座している。

◆北野天満宮神事・行事(「天神さん」以外)
・2月25日:梅花祭~梅花御供
・10月1日~5日:瑞饋祭~瓦をかしら芋、瓔珞(ようらく)を茄子や唐辛子、ほおずきなどで
  飾った瑞饋神輿
・11月26日:お茶壷奉献祭~北野大茶湯ゆかりの献茶祭

◆神社の再興(テキスト掲載分)
・わら天神(敷地神社):足利義満の北山殿造営の時に現在地に移転
・北野天満宮:豊臣秀頼が片桐勝元を奉行に再興
・熊野神社:聖護院宮道寛法親王が再興
・熊野若王子神社:豊臣秀吉によって再興
・吉田神社:吉田兼倶(かねとも)が唯一神道を唱え、天神地祇八百萬神を奉斎する大元宮
  を創設
・下御霊神社:豊臣秀吉が現在地に移転
・錦天満宮:豊臣秀吉が現在地に移転
・新熊野神社:東福門院が社殿を再興
・梅宮大社:檀林皇后が現在地に移した。
・大原野神社:後水尾天皇が社殿を再建
・御香宮神社:豊臣秀吉が伏見城を築城するときに大亀谷に移し、伏見城の鬼門の守護神にした。
  徳川家康が旧地である現在地に移した。多くの社殿が徳川家康の寄進。 
  本殿は徳川家康の再建。表門は伏見城の遺構。
・長岡天満宮:八条宮智仁親王が社地を整備。八条ヶ池を灌漑用水を兼ねて造営。


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最終更新日  2018/07/18 08:22:38 PM
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