ワルディーの京都案内

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2016/03/17
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テーマ: 癌(3513)
カテゴリ: 癌治療情報

朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。

≪2015年11月28日の記事≫ 

 がんの放射線治療装置「サイバーナイフ」は、1994年に米国で開発された。照射装置とロボットアームを組み合わせ、100カ所前後から病変に集中照射する。日本では97年に導入され、現在は全国の約30施設で使われている。

 サイバーナイフは「定位放射線治療」と言われる照射法の専用機。従来の放射線療法と比べ、がん組織の周囲にある正常な組織に当たる放射線量を極力抑えながら、がん組織には放射線を強く集中することができるという。

 有名な定位放射線治療装置に「ガンマナイフ」があるが、治療の対象は頭部に限られる。サイバーナイフも以前は頭部の治療が中心だったが、最近では体幹部にある肺や肝臓など複雑な形をした臓器にも治療領域が広がっている。患者の呼吸の動きに伴って腫瘍(しゅよう)が動いても、コンピューターが照射位置を自動的に修正する技術が進歩したためだ。脳腫瘍や頭頸部(とうけいぶ)がん、肺がん、肝臓がんなどには公的医療保険が適用される。

 総合青山病院(愛知県豊川市)の水松真一郎(みずまつしんいちろう)・サイバーナイフセンター長は、定位放射線治療の利点について(1)体力的負担が少ないため、高齢者や状態の悪い患者でも治療できる(2)痛みが伴わない(3)治療効果が早く表れる(4)短期間で治療が可能(5)副作用が低く抑えられる――を挙げる。ただ、病変を捉えることが必要で、部位によっては治療が難しく、新しい病変の発生を予防する目的には向いていない、などの課題があるという。

 一方、以前からある放射線治療は広い範囲を均等に照射し、10~30回に分けての「分割照射治療」が基本だ。広範囲に広がった病変への照射や、予防目的の治療などでは現在でも有効な治療方法として行われている。

 水松さんは「放射線治療装置の進歩に伴い、患者の選択肢は増えています。サイバーナイフは、痛みの緩和など生活の質を重視したい患者の治療に活用が広がっていくのではないか」と語る。

 愛知医科大学病院放射線科の河村敏紀(かわむらとしき)特任教授は「これからのがん治療では放射線治療の重要性が増すとともに、サイバーナイフのような『定位放射線治療』の機器が注目されるだろう」と話す。


サイバーナイフの主な仕組み
5.jpg




 サイバーナイフとガンマナイフの違いを、もう少し調べてみました。

 下記は動画もあり分かりやすいです。

http://chiryo-hikaku.jp/method/


 下記も分かりやすいです。

https://medicalnote.jp/contents/150730-000004-NRLZPX

 ここからの抜粋です。


【ガンマナイフとサイバーナイフの違い】



●構造・原理


 ガンマナイフは装置内に頭部を固定して、その周囲に半球状に配置された約200個の線源(コバルト60)から発するガンマ線の細いビームを一点に集める仕組みになっています。一方、サイバーナイフはロボットアームの先端にX線を照射するためのリニアックと呼ばれるユニットが付いており、位置を変えながらさまざまな方向から照射するという仕組みです。


●治療可能な部位


ガンマナイフ は先に述べた構造上、 脳をはじめとする頭蓋内 の病変に対して治療を行うことになります。これに対して サイバーナイフ 頭部以外、たとえば頚椎や体幹部の病変に対しても 治療が可能です。

 また、ガンマナイフは3cmを超える大きさの腫瘍などには適さないとも言われていましたが、現在では分割照射により3cm以上の病巣に対しても対応可能になっています。


●固定方法


ガンマナイフ 専用のフレームをピンで頭部に固定 する必要があります。局所麻酔を使うため痛みはありませんが、患者さんにとって 心理的にも負担 になることは否めません。フレームで固定しているからこそ誤差±0.5mmという高い精度での治療が可能なのですが、現在はエクステンドシステムという、患者さんにとってより負担の少ない固定方法もあります。これはマウスピースとバキューム枕で頭部を固定して分割照射を行うというものです。この方法でも誤差1mm以内の高い精度を実現しており、呼吸で頭が動いたりした時にはアラームで照射を停止するといった安全対策もとられています。

サイバーナイフ ロボットアームが停止位置に移動するたびに患部をスキャ ンし、位置を特定して照射するため、固定はせず 顔面にメッシュ状のマスク を装着します。 精度の点ではガンマナイフに一歩譲る というところです。また、体幹部の病変に対して治療を行う場合は呼吸による影響を考慮する必要があります。これに関して、巡航ミサイルのナビゲーションに使用される自動追尾技術により、サイバーナイフには呼吸による動きを予測・補正する仕組みが取り入れられています。


治療方法はどんどん進化しているようです。


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最終更新日  2018/05/16 08:04:53 AM
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